安達智のレビュー一覧
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ネタバレ遊女の生活は大変では済まされないほど大変だろう。けど、どんな仕事でも、どんな人生でも、それぞれに地獄を持っているもの。
『苦界はひとつではない 人の数だけある そこに落ちている者にしかわからない』という猪吉の言葉に頷いた。
物語としては好きなので評価は高いままなのだけど、夕顔はどうにも好きになれない。猪吉も悪いところがあった。濃紫が頼った時、たとえ自分が振り向いてもらいたいからなどの邪な理由であったとしても(猪吉がそういうタイプの人間ではなさそうな事は別として)、協力してくれていたら、濃紫はそもそも死ななかったかもしれない。コウさんもあおさんがずっと想っている事を生きているうちに知る事が出来た -
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ネタバレ朝(浅)右衛門さんが実在の人物だったとは、恐れながら知りませんでした。今も多く跡地があり、そこで無念にも処刑されたひとたちも沢山いる。通る時、観に行く時は想いを馳せたいと思った。
鬼助はカラッとしているけど、本当に働き者で、吉睦さまがだいすきなんだな。
話なんか到底通じない清五郎の手に掛けられたのがとても可哀想で、これからは幸せになってほしい。『これからも吉睦様にお仕えしたいのでございます……!』という言葉の通りになるといいなと、吉睦さまと一緒にいられたらいいなと思う。
そしてラストには散々可愛いと愛でてきた鎮主がピンチ……?!
早く続きを読まなくては……! -
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ネタバレ『忘八』かあ、と思った。あんなに信じたととさんに、息があるのに見捨てられ、樽ごと生き埋め。呪い殺したくなってもおかしくないと思う。
一方で生きている私たち同士も、理不尽な目に遭って恨む事はあるけれど、結局恨むほうばかり苦しくて、恨まれている側は平気でいる。自分ばかりで酷い目に遭ったほうの事なんかこれっぽっちも気がついていない。恨む相手は『魂の死んだ』ひとと思って、忘れちゃうのがいちばん楽になるんだろうな。そうも出来ずに苦しんでしまうのが人間なのかもしれないけど……。
『定めというものは巡り合わせ あなた自身が引き合わせるものだ!!』という言葉が心に残った。
どんなによい事が起きそうな時でも、 -
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ネタバレ待ちに待った『あおのたつき』(安達智)の13巻。
そして今回読んで、「『間違ってる事は言いにくかろうと言うべき、又は行動して変えるべき』と貫くあお、かっこよすぎ」って思いました。
ただ、ひねくれの私は1つ思う事がある。
「今のあおは、自身の母と向かいあった時に同じように言えるんかな」と。
【妹との再会もしくは仕送りが叶うかもしれないシーン】だけではなく、そういったものもあるのなら見てみたいなとちょっとばかし思った読後でした。
そして【妄想癖】の話となると『LIFE!』(ベン・スティラー)を思い出すなぁ。
主人公はヒーローになった自分を空想する趣味を持ってたけど、自分の本当の望みを叶