安達智のレビュー一覧
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購入済み
SNSで見かけて購入しましたが、冒頭の日本画タッチの絵や色使いからとても好みです。
ストーリーも歴史を調べた上で描かれているようで面白い。
実際の当時の吉原遊郭で働いていた女性達の苦しみや悲しさはどのようなものだったのだろうと少し考えさせられますが、亡くなった遊女の霊である「あお」のさっぱりとした性格と、この世とあの世の境にある社の宮司である「楽丸」の穏やかさが物語の重さを和らげてくれていると思います。
「薄神」がかわいくて、1話が終わる毎にある4コマ漫画が悲しいお話の中でのちょっとした癒しになります。
物語の合間に見える主人公の過去が気になります。
続きを読みたくなる作品です。
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ネタバレ 購入済み
面白さが増していく
1巻にもあった引き込まれる世界観はそのままに、面白さを持続しているのが作者の技量を感じる。
化け物退治、そのほとんどが遊女でありながら、問題や解決策がワンパターンじゃないのがよい。
生前の思いにとらわれた姿をしているがそのキャラの造形も様々で面白い。
ゲストキャラだけではなく、重要なキャラも増えてきてますます今後が楽しみな作品。
七里の回は本当に切ないというかやりきれない話だった。
これを言ってしまうと話が作れないが、かむろに仕置きを受けさせているやり手を諫め、背負ってくれるほどに優しかった彼の性格が非情になってしまったのは口惜しいし、一方で非情でなければ遊郭の主など務まらな -
ネタバレ 購入済み
本当に素晴らしい作品
遊郭を舞台にした作品にはこれまで色々触れてきたが、格別に面白くて素晴らしい作品だと思う。
花魁となれば当然男女関係が話の肝になってくると思いきや、ここに妖怪、化け物、悪霊退治要素を入れ、さまざまな事情を抱えた遊女達の苦しみが色んな形で表現されていて見ていて飽きない。主人公側が生者ではないというのも斬新。
自分の拙い語彙では到底良さを伝えきれないので、絶対に見て損はないと思う。遊郭での決まり事や生活様式も、作者の徹底した学びと知識がいかんなく発揮されていて感動した。
ぜひ有名になってほしい作品。
個人的に、富岡の話がいちばん共感した。
己を醜いと思い込み、こんな顔に生ま -
購入済み
絵柄や雰囲気でピンときた人へ
Twitterで1話を知り、好みの作風だったのですがタイトルを確認しないまま見失ってしまい残念に思っていました。今回1巻分無料とシリーズが4巻まで発売されていることを知ってとても嬉しいです。
時代背景と物語舞台が吉原ということもありやるせないお話も多いですが、主人公二人がテンポ良くやり取りをしてくれているので読後感はそれほど重くありません。今後も楽しみな作品です。 -
購入済み
どんどん引き込まれる
巻を追うごとにどんどん引き込まれていく作品です。
秘められたたつきの過去や花街に生きる人々の思いなど、重いテーマを扱いながらも、軽妙なやりとりでテンポよく読むことができます。 -
購入済み
続きが気になって
三つ子がたいへん可愛らしい。
前話まで分冊版で一気買したけど、一冊分まとめて読む方が楽しい。
絵が美しく、風俗も良く描かれていて、紙媒体でぜひ読みたい作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下戸なのになにかしなければとお酒を飲み干して
酔った勢いに任せてふたりをそれでも優しく諭す
楽丸がとても可愛い。
哀ゐも早とちりは良くないがきちんと謝ったし
恋する女の子で可愛かった。
楽丸のことを覚えていなくても、あおはあおらしくて
楽丸も自分の信念を信じて頭を下げるところが良い。
濃紫の過去の話は見ているだけでも辛く
本当に苦界という言葉のとおりだ。
色んな頓智で懸命に切り抜けて花魁まで上り詰めても
辛いことばかり。
ただでさえ辛い日々なのに、母親があまりに酷すぎる。
コウちゃんが心配で仕方ない。
脱走を企てた濃紫が待ち人にもうすぐ会えると微笑むのもまた悲しくなってしまう。
彼女な