吉田たかよしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不可能を可能にする 最強の勉強法 究極の鉄則編
著:吉田 たかよし
紙版
PHP文庫 よ 19 2
そうそう、最強の勉強法などというものなどない
鉄板の勉強法について、やりかたを覚えやすいように、分かりやすい名前を付けて解説している書ということなのです
勉強とは、人生にチャレンジしていく最強の手段です
気になっているのは、以下です
■キッチンタイマー勉強法
・勉強の効率を上げるためにもっとも大事なことは、集中力です
キッチンタイマーで、15分間だけ集中する
そして、フィードバックの仕組みを活用する
■松岡修造式勉強法
・集中!と声にだしてから勉強をする
・声をだすと集中である
■イスの上でプチ座禅勉強法
・目を閉じれば、脳波は、α波に切り替わる
■指さし確認集中法
・指さし確認するとさされた指先に視線が誘導される
・グラフを理解すること
①横軸、②縦軸、③全体のトレンド、④他の特徴的な変化はないか
■大きな紙に目標をかく
・できるだけ大きな紙に大きな文字で書く
■おきに召すまま勉強法
・テキストを読みながら、ぜんぜんわからなかったところは×、もう一息は△、完全理解は〇
・興味をもったところから、先に読む
■つくり笑い勉強法
・つくり笑いをするとだんだん楽しくなる
■ベッドでゴロ寝勉強法
・ねる直前の時間帯は、記憶するのにもっとも効率的な時間帯
■暗記メモをつくる
・メモに書くのは徹底してリストラした情報
■五感マルチ勉強法
・五感を総動員して、学習を行う
・ただ紙に書き写したり、音読したりするだけの勉強では知識を使いこなす力は磨かれない
・紙に書きながら、同時に思考力を働かせる
■ダルマ落とし積み上げ法
・体系化されない情報はすぐ脳から消える⇒体系化する
■作文、結論先行型
・まず、結論を書け
・理由は、3つある。第1に……、第2に……、第3に……
目次
はじめ
第1章 あっという間に、集中力を高める技術!
第2章 楽しさがいちばん、勉強長続きの技術!
第3章 専門用語を攻略し、理解力をアップさせる技術!
第4章 五感をフルに使い、暗記力を強くする技術!
第5章 頭の中を整理する、論理的思考の技術!
第6章 結論を先に書く、作文・論文の技術!
おわりに
ISBN:9784569664781
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:533円(本体)
発売日:2005年09月16日第1版第1刷 -
Posted by ブクログ
【手に取ったきっかけ】
学生時代、電気化学寄りの材料科学分野を研究していた。
詳細な説明は省くが、求める性能を発揮する材料の候補を検討する際に、周期表を眺める時間が多かった。
周期表が便利なことは知っていたが、より詳細な解説はぜひ読んでみたいと感じたので、この本を手に取った。
東大で修士を取った後、NHKでアナウンサーを務め、その後医者になるという著者の珍しい経歴も興味を持った点の一つである。
【概要・感想】
量子化学を専攻し、医師免許も持つ著者が、周期表をあまり知らない人にもわかりやすくかみ砕いて周期表を解説してくれている。
まずは化学の側面から、元素は周期表上でなぜあのように並んでいるのか、縦の列(一般的には「1族、2族、・・・」という言い方をするが、著者は「グループ」という言い方をしている)、横の列にはどのような意味があるのか、
といったことを解説している。
この辺りは学生時代習ったことなので軽く読めた。
次に元素と人体の関係の解説へと進む。
例えば福岡原発事故の際に話題となったセシウムなどがなぜ人類の健康に影響があるとされているのか、どうしてアルコールを摂取すると眠くなるのか、高血圧の予防・治療に緑黄色野菜の摂取が推奨される理由はなんなのか、
といった人体にまつわる疑問は、周期表を用いて解答することができる。
化学をほとんど知らない人でも、周期表と照らし合わせながら読むことで、楽しく読める読み物だと感じた。 -
Posted by ブクログ
『元素周期表で世界はすべて読み解ける』というタイトルは言い過ぎかもしれないけれども、著者が言うように周期表はよくできているなと思う。つい先日、113番目の元素の発見が日本の理化学研究所のチームによるものと認定されてその命名権を獲得したというニュースがタイムリーに流れた。著者は本書の中で「ジャポニウム」が有力だと書いているが、果たしてどうなるのか。
久しぶりに周期律表を見たが、もはや”S”とか”B”とかって何だっけ、というほど忘れていた。「水平リーベ僕の船...」、もその続きが出てこない(そもそもリーベって誰だよ)。記憶って恐ろしいほど失われていくもんなんだな、と遠い目をしてみた。
最も外側の電子の数によって化学的性質が決まるので、縦の列で元素の性質が似ているくらいはわかっていたけど、鉄が最も原子核のエネルギーが安定している状態だとか、原子の数が偶数の方が安定しやすいだとかいう内容は初めて知った。Ca(カルシウム)やK(カリウム)に似ているために、それぞれ放射性のSr(ストロンチウム)やCs(セシウム)は誤って人体に取り込まれてしまうというのも福島以来聞いていたけれども改めて周期律表の中で確認できた。特に放射性Sr(ストロンチウム)が周期律表でひとつ上のCa(カルシウム)と生体内で区別されず骨に取り込まれることで、造血細胞が放射能にさらされ、白血病になる。
また、代謝にNa(ナトリウム)とK(カリウム)が使われるのは、それが比較的ありふれた元素であったからだと。生物はそのように環境に適応進化をしてきたという。他の元素が豊富にあれば、それに合わせて進化してきたはずだという。昔は海の中でNa(ナトリウム)が大量にあったが、陸上に上がってそれが不足しがちになるため、足りなくなるとすぐに体が塩分を求めるのはそういうことだそうだ。一方でK(カリウム)は元々海の中でも希少だったので、不足をしてもそれほど体がほしがらないとのこと。また、そういえば、先日聴講したIPMU/ELSIの講演で、廣瀬先生がP(リン)はほとんど周りにないが生命の必須元素で非常に重要と言われていた。リンを充分に得るためには岩石の風化作用が必要なので、現状の生命があるためには海と陸がある惑星である必要があったということだった。地球上の生物進化というのも化学的に面白いテーマだ。
元素の毒性の話や、レアアースの話も興味深い。重希土類の鉱床がまだ中国南部でしか発見されていないことと、軽希土類も中国の鉱床では表面近くにあるため安価に採掘できるという条件がそろったために、レアアースの分野で中国が市場を押さえていることも知ることができた。
著者は、灘高出身で、東大工学部/大学院で量子化学や分子細胞生物学を学び、東京大学新聞研究所(現・大学院情報学環)を終了、その間に経済学部のミクロ金融理論のゼミを取り、国家公務員試験にも合格。その上でNHKのアナウンサーとして就職。退職して北里大学医学部に入学して医師免許を取得し、東大大学院医学研究科で医学博士を取得という異色の経歴。どういうことでこういう経歴を歩むことになったのかにも興味がわく。
最後に著者から読者に送る言葉として、「周期律の本質は、科学が到達した曼荼羅である」と書いている。そういう少し大げさな部分を除けば、読みやすくてよかった。