吉田たかよしのレビュー一覧
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著者吉田たかよし氏は、医学博士であり、大学教授であり、そこまでなら何となく分かるが、元NHKアナウンサーであり、タイタンに所属するタレントでもあると聞くと、何だか胡散臭くなってしまうのである。そして、そのせいで出版された本も程度の低いものではないかと、偏見をもってページを開いたが、これはもう、心でお詫び。非常に分かりやすく、読んでいてワクワクするような。何より勉強になりました。
スイへーリーベーの元素周期表だが、その読み方や面白さを伝えてくれる。これを作成したメンデレーフは元素の一覧表の中で、該当する元素が見当たらない場所を空欄とした。そして、そこに入るべき元素を予言。例えば、アルミニウムの -
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パチンコ玉をイメージすると理解しやすいでしょう。学生時代、物理学で学んだことをパチンコに応用し、大勝ちしていた強者の同級生がいまし
国家や民族の誇りを、領土争いなどの狭小なナショナリズムに 委ねるのではなく、科学研究という人類全体への貢献で競い合うというのは、社会のあり方として実に健全です
古典物理学は、日常生活のレベルでは物理現象を説明するのに完璧だと思われていました。しかし、ミクロの世界や強力な重力が働く世界で起こる現象については、説明できませんでした。このポッカリと空いた穴を埋め合わせることに成功したのが、量子論と相対性理論なの
私たちがふだんの生活で揺らぎを意識 -
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良書 ブルーバックスの「分かりやすい」シリーズ
書くとわかるのに、言うと伝わらない、なんと不思議なものでしょう
本書のメッセージは、次のとおりです。合理的で適切な対策をとれば、だれでも、分かりやすく話せますよというものです。
相手に内容が伝わらないのは、話し手の中に分かりやすさを妨げている具体的な原因が必ずあるからです。ですから、その原因を突き止めて取り除くことが、合理的な解決策なのです。
なぜ相手に伝わらないのか、問題の本質を明らかにし、原因を合理的な方法を用いて正確に診断すること。その上で、適切な対策をとること。この二段階をそれぞれしっかりと行えば、どなたでも、分かりやすく話すことが -
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人体における各元素の働きには興味があったので手にとった。しかし、私は学生時代から周期表を覚えるのが苦手。ちゃんと理解できるだろうかと不安だったが、本書は誰にでも分かるような言葉で丁寧に解説されており非常によく分かった。
もともとの目的であった人体については、特に神経や筋肉がナトリウムとカリウムによって動いているという話が興味深かった。オン / オフの切り替えを細胞の内外の電気的プラスマイナスで切り替えており、それを同じ 1 価で大きさの異なるナトリウムイオンとカリウムイオンで行っている。なぜナトリウムとカリウムなのかということにも言及されていて面白かった。
他にも宇宙というスケールの大きい視点 -
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話し方を説いた本は数多あるが、この本はおすすめ。なぜならこの本に書かれている方法は、シンプル且つ効果的(と思われる)、よって実用的であるから。特にシンプルという点が大切。なぜならシンプルでないと肝心な時に使えないから。
本書が推奨する最も基本的な手法は「矢印メモ」である。主語述語、修飾被修飾の関係を「⇒」で示し、反対の関係であれば「⇔」で結ぶ、といったもの。詳しくは本書に譲るが、この矢印の関係を基本にして言葉と言葉、或いは文と文をシンプルに構成し、全体を有機的には組み立てていくことがポイントである。尚、主語述語も修飾被修飾の関係も区別せず「⇒」一つで表すことに違和感を感じるかもしれないが、実 -
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題名は大袈裟だが、周期表の楽しさを知ることができる。
-なぜ、放射性物質であるストロンチウムを体内に蓄積させないためには、カルシウムを摂るのが良いのか?
-なぜ、レアアースが中国だけに偏在しているのか?
本書は、無味乾燥な周期表を時事ネタや健康ネタを絡めながら、興味深く説明する。
著者は量子学を専攻した後、NHKでアナウンサーとして活躍。NHKを退職して、医者となった。
医学を勉強しているときに「目からウロコが落ちた」ことが2回あったらしい。
ひとつは、宇宙にある元素と体を構成する元素が大きくつながっていること、もうひとつは、周期表で人体が良く使う元素の真下にある元素は毒性があることが多 -
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貧血で細菌感染を防いでいるなんて驚いた。だからって瀉血するのはやだけど。
「善玉コレステロールが多すぎる」ってある人が医者から言われたと言ってたけど、何が悪いのか分からなかった。
つまり全身から肝臓に運ぶ量が多くなりすぎるのか。肝臓に負担がかかるのかな?
著者の言葉遣いの丁寧さと、分かりやすい例(室伏のハンマーとかレゴとか)のおかげで宇宙が身近に感じられた。今まであまり宇宙には興味なかった人でも、健康とか生物学に興味ある人ならば普段とは違った視点から楽しく読めると思う。
今度はアイザックアシモフの『もの言う石』とかいうの読んでみたい。
>癌で死亡する理由も 宇宙生物学によって説明 -
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[すいへいりーべ...からの脱却]高校時代にとりあえず覚えた記憶が多くの方にあるであろう「周期表」。一見、無味乾燥に見えるこの表が現実の世界を紐解くヒントになっていることを、多くの例とともに示してくれる一冊です。著者は、NHKアナウンサーとして活躍したこともある異色の医学博士、吉田たかよし。
全編から著者の周期表への愛が伝わってくるのですが、本書で提示される周期表の有益さと「よくできている」という意味での美しさを考えれば、さもありなんと膝を打つ読者の方も多いのではないでしょうか。極めて理解に優しい言葉で書かれていることもあり、科学関係に興味を抱かせてくれる新書として大変オススメできる一冊で -
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地球の成立ちが生物にどのような影響を与えているか、いくつかのトピックで語る。
形成当初空気に酸素が少なく、地殻は鉄分が多い。ここから嫌気性生物が当初の生命体となった。一方酸素は反応生が高く、酸化しやすくそのままでは存在しにくい(二酸化炭素、エアーズロックの酸化した大地)が、結合/分解する際のエネルギーが大きいため単細胞のみの嫌気性生物が多細胞生物になるためには酸素を利用できる好気性生物になる必要があった。動物はミトコンドリア、植物はシアノバクテリアと共生して、酸素エネルギーを有効活用することに成功した。
鉄は豊富なミネラルなので、体の至る所に利用されているが、一方細菌やウィルスとかにも利用され -
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満潮時に出産が増えるだとか、満月の夜は事故が増えるだとか、
人間と自然の関係については、まことしやかな噂が多い。
それらの真偽のほどは定かではないが、生命と自然や宇宙との繋がりが、
これほど深いものだったとは驚きだ。
原始の塩酸を大量に含んでいた海水が
塩水に変わったのは、月の引力のおかげだったとか、
老化や発癌は細胞の酸化の影響が大きいが、
それはもともと地球には酸素がなかった為、人間の細胞は本来酸素が苦手である等々、
宇宙生物学の研究成果から浮き彫りにされた、
目からウロコのトピックが満載の良書である。
生命体が宇宙の神秘的なメカニズムから生まれ、
私たちの体内に、宇宙が今も息づいている