宮田裕章のレビュー一覧

  • データ立国論

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    今日5月13日の朝刊の一面には「デジタル庁、9月発足」の記事が出ています。そこでは行政の利便性というテーマばかりが語られています。マイナンバーカードの登録も個人情報に対する疑念から動かなかったものがこのコロナ禍でポイント付与がつくので登録が進むという便益性を押し出した導入が進められています。しかし、本書にはデータこそが社会変革の武器なんだ、変わらなくてはならないのは経済合理性を至上とする価値観からの脱却なのだ、という一見、DX=効率性というイメージと真逆のメッセージによって構成されています。「最大"多様”の最大幸福」を実現する手段こそがデータなのだ、そのためのデジタル化なのだ、という

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    2021年05月13日
  • データ立国論

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    お金によって価値が可視化される資本主義、多数決によって物事が決められていく民主主義から、『最大多数の最大幸福』を目指す社会へ。まだ理解しきれていない部分も多くあるけど、テクノロジーの進化、データの活用によって、ひとりひとりがそれぞれの幸福を追求できる社会は夢ではないのでは、という希望を感じることができた。より自分が正しいと思えることに、自分の時間とお金を使っていきたいなと思った。

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    2021年04月04日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    ネタバレ

    宮田氏によるデータ革命に関する本
    データ利活用による不安を踏まえた上で人と人、人と世界がデータを通じて共鳴する新しい文明の可能性を提示するもの

    メモ
    ・データは所有財というより共有財としての側面が強い。
    ・自己決定重視と同意至上主義はイコールではない。分けて考えるべき。gdprでも同意はデータ処理の正当化要件の一つ。同意至上主義ではない。自己決定を尊重していくことは重要。
    ・裾野のあるコミュニティを担保するうえで、信頼や自由をどうデザインしていくか。
    ・基盤の貨幣からデータへの遷移
    ・独占がかつての売り手としての価格に関する独占でなく、買い手を独占しデータを独占するという新しい形に変わってい

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    2021年03月12日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    データをもとに医学、経済学に提言をされている。
    SDGSだけでなくCSVなどあたらしい概念にも触れられているので、読むならば今しかないと思います。

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    2020年11月04日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    ネタバレ

    最近多くのメディアで活躍されている宮田先生の著作。
    コロナウィルスによって今まで営んできた生活が一変し今後どの様なことが必要で、どの様な未来を創造していくべきかを考えさせられた一冊。

    生活、経済、刻一刻と変化を続け目まぐるしい日々。
    当たり前だった価値観が変わり、新たな当たり前が作られていく。
    その中で自分はどう生きていくのかをまだまだ具体的には考えられてないが考えるきっかけにはなった。

    『「生きる」を再発明する』と結びの章では言われてます。
    今後根本から変わる可能性を秘めた世界に自分たちは生きているんだと感じ本を閉じた。

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    2020年10月14日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    やはり東大は頭一つ抜けていて、人物的にも面白い人が多い印象。
    なるべく自由で、様々な人材を輩出する最高学府であってほしい。

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    2025年09月05日
  • 医良戦略2040~2040年の医療を生き抜く13の戦略

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    千葉大学に設置されている千葉県の地域医療支援センターでキャリアコーディネーターをされている吉村先生の著書。元厚生労働省の医系技官という経歴を活かして、近年の医療をめぐる様々な問題について対談形式でまとめられている。

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    2024年11月15日
  • DX進化論 つながりがリブートされた世界の先

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    デジタル技術によって「最大多数の最大幸福」ではなく「最大多様の最大幸福」を目指すことが可能になってきている。相互の評価が参照可能な形で残るDiDiやUber Eatsのような仕組みにより誠実な行動が促進される社会になってきている。
    そうしたテクノロジーに社会の方が追い付いていないこととして、GDPを唯一の指標とする社会評価や、政策の組み合わせを主張する人間としての政治家が多様な民意を代弁する間接民主制が挙げられる。より多様な指標をリアルタイムで評価し、政策単位で人々のニーズを吸い上げる直接民主制を実現できるはずである。
    全員が納得する課題が解決され人々の不満が解消された今、社会のニーズは多様に

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    2023年05月02日
  • データ立国論

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    データの活用で、真に個々人が活かされる社会を作り出す。データ活用の方向性と、プライバシーや監視社会に至る可能性などの課題など、大きな流れを解説したつつ、データ活用による社会課題の解決に期待を込めた1冊です。
    ただ、今のロシアの行動や、独裁国家の動きをみていると、データが市民のためにフェアに活用される社会の実現は程遠い感もしてくる。データ活用社会の大前提は、平和で開かれた社会なんだとあらためて考えさせられます。

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    2022年10月06日
  • DX進化論 つながりがリブートされた世界の先

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    互いに気を遣ってき、深い掘り下げや反論が無いため論理が薄く広く、一般論的な見解のお披露目といった鼎談。そんな中にも気になるテーマが幾つかあって、面白い着眼点だなと思った。

    例えば、「一回性」の話。観光地の誤謬のように、継続的な活用が担保されなければ、一度きりの利用者に対してサービスの質が低くなっても、短期的に利益を回収することの方がメリットがあるという思考だ。ぼったくりバーに通ずる。関係の永続性と言うものをコミュニティーに復活させることが重要である。

    あるいは、宗教の布教おける3段階について。教祖から直接体験得るカルト、その体験を布教するエバンジェリストが活躍するセクト、これらの死後、布教

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    2022年09月07日
  • データ立国論

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    デジタル化には米国型、中国型そしてEU型の三つがあると説明します。そして、EUのGDPR(一般データ保護規制)を絶賛し、これを前提に企業は善行を積むようになり新しい民主主義が生まれるとして、デジタル化された明るい未来を描きます。ところが日本のデジタル化についてはEUのGDPRにも課題が多々あるので米国や中国の良いところを取り入れるべきとの提言もあります。GDPRの具体的な問題点に踏み込まず持論のあるべきデジタル化を語られても、それはそれで良さそうではありますが、なかなかついていくのが難しい印象でした。また、ガバメントクラウドなど政府のデジタル化の安全保障への言及がないところも気になるところです

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    2021年11月19日
  • DX進化論 つながりがリブートされた世界の先

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    最近多方面でご活躍の3人による対談集。

    テーマは、タイトルから推察するに「DX」かと思って読んでいましたが、
    若干ズレているような気がしてなりません。。
    どちらかというと将来の未来構想について、3人(ときどき一人増えて4人)で議論しているのが、
    本になったという感じ。
    よくよくタイトルを見ると、DXではなく、
    DX「進化論」とある。。
    つまり、DXのその先の姿という意味合いなのか…!?
    まぁ分かりにくい…。

    自分は山口さんの論調は比較的好み(賛成)なのですが、
    山口さんの考えが簡単に復習できるという意味ではよいものの、
    クオリティとしては、やっぱり山口さんの本には敵わないかなぁ…という印象

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    2021年10月26日
  • DX進化論 つながりがリブートされた世界の先

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    3人それぞれに、さりげなくウンチクを混ぜた発言をしていて、それはそれでフックは効いているかな。でも、鼎談全体を読んだ感じは、やや散漫でまとまりを欠いているように思います。
    全体を総括するとすれば・・・、DXは、人と人の繋がりや知識の活用についての、空間と時間の壁を低くしてくれるので、多様性に富んだ一人ひとりが、より生きやすい社会をつくるために役立ってくれる。結果として社会全体を豊かにできる、というビジョンを語りたいのかな。

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    2021年10月10日
  • データ立国論

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    データの共有はこれからの生活にどう関わるのか、データサイエンティストによる概要をまとめた一冊。

    著者がヘルスケア関係を中心に活動されているので、医療関係の実践的な話もあるものの、どちらかというと概念的な面が強い本と感じた。

    GDPが絶対でなくなる、共感型社会といった他の本でも見たことのある話題に結びつくのが興味深かった。

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    2021年07月27日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    データ価値、医療における共有化は更なる進化が期待できる。だが課題も多い、個人情報保護、個人ー企業ー国家間に於ける共有化は批判を受けがちだ。
    次世代にはこのデータ価値化社会がモノを言う時代になる事は間違いない、しかし正動は案外厳しく長い。

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    2021年04月19日
  • データ立国論

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    筆者はとても賢く、色々なことに興味が旺盛な好奇心の塊なような人なのだろう。ここでは、データのよい活かし方が、well being と better co-being を促し、より良い社会、しいてはより良い国家を作れることを提唱してると思うのだが、筆者の多趣味が逆にテーマを希薄化し、誰に何を訴えようとしているのかボヤけた一冊になってると感じた。筆者の財政論、芸術論、所得分配論、専門のヘルステック論、イノベーション論、ダイバーシティ論と多く出てくるため、読み終わった後にどうしたらいいのかわからない。また、相当な意識高いインテリ層レベルに響くかもしれないが、日本では少数派なため、もったいない気がした

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    2021年03月19日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    データ駆動型社会的とは、
    データを活用して、多様な価値観を
    みとめることのできる社会的。

    効率一辺倒ではなく、
    お金に換算できづらい価値も測る。

    データの提供をするかしないかも、
    判断できる自由がある。

    そんな社会だと。

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    2020年12月24日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    ヘルスケア×データ系の本ということで、
    少しだけヘルスケアをかじっている身として読んでみました。
    著者は、最近メディアに色々と出始めている宮田さんという大学の先生。
    本の内容には関係ないけど、
    奇抜な?(個性的な)ファッションに身を包んでいる人です。

    ヘルスケアにもデータにもそこまでの知見のない時分には、
    この本は簡単なようで奥深く、そして哲学的で、ちょっと難しかったのですが、
    著者のビジョナリーな思考にはとてもポジティブな影響を受けましたし、
    (昔の)石油にあたるものが(今の)データに該当するという例えはなるほどと思わされます。

    特に感銘を受けたのが、ヘルスケアデータのプラットフォームを

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    2020年11月26日
  • 共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界

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    newspicksのネット動画等に出演中の慶應義塾大学の教授・宮田裕章さん(専門はヘルスデータサイエンス)がデータ駆動型時代の現在・未来について語った一冊。宮田さんが取り組んでいる医療ヘルスケアのビッグデータのしくみや、これからのデータ統治プロセスに関しての持論が解説される。あと、宮田さんが新型コロナ騒動中に実施したLINEによる「新型コロナ対策のための全国調査」の結果・分析もあって非常に面白かった。

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    2020年10月16日