佐藤大介の作品一覧
「佐藤大介」の「医良戦略2040~2040年の医療を生き抜く13の戦略」「オーディション社会 韓国」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「佐藤大介」の「医良戦略2040~2040年の医療を生き抜く13の戦略」「オーディション社会 韓国」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
少年・青年マンガ
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
韓国の人にとって국정원(国情院)という言葉は広く知られている。
中央情報部(KCIA)を発祥とする韓国の国家情報院は、時に大統領と肩を並べるほどの権利を持ち、民主化運動の時代には市民に徹底的な弾圧を加えた。
日本では、公的に存在の認められている国の情報機関は、大きく5つある。内閣官房内にある内閣情報調査室、法務省の外局である公安調査庁、警察庁警備局が統括する公安・外事警察、防衛省・自衛隊の情報本部、外務省の国際情報統括官組織だ。
米国では対外情報機関として中央情報局(CIA)があり、諜報機関として連邦捜査局(FBI)を持っている。
国情院は対外情報機関と諜報機関の2つの役割を担った巨大組織である。法の枠の中で活動が行われるが身分を偽造したパスポートを使用することは珍しくない。超法規的措置が国情員の仕事に対しては認められているのだ。
日本を含め、海外にある韓国政府の大使館には、その大部分にその国の言語に長けた国情院の要員が外交官として配置されている。
課税や逮捕などから免れる外交特権を持つホワイト、ホワイトよりもさまざまな職業や社会階層で活動するブラックがいる。ブラックはスパイ容疑で重罪に問われる可能性がある。
北朝鮮に対する衛生や探索機などを用いた情報収集は米国が優位であるが、ヒュミントは韓国が絶対的な優位にあるというのが通説だった。特に金正日氏の関連情報は「情報収集目標の最優先」に掲げている国情院が、米国の情報機関より優位に立たなければならなかった。金正日氏の一挙手一投足は24時間365日の監視対象であり国情院作成した「金正日家系図」に登場するすべての人物もそこに該当した。
韓国が国家レベルでの本格的な情報機関を保有したのは、朴正煕氏ら軍部が実権を握り、軍事政権が樹立されることとなった軍事クーデター直後の1961年6月にKCIAが設立された時からとなる。
南山芸場公園の記憶6と記された建物にはかつて第6局の建物があり、逮捕された学生や、活動家に対し地下にある部屋で拷問などの過酷な取り調べを行っていた。
国情院で働く人は待遇に不満はない。給与が安いと他国の情報機関に買収されるリスクがあるからだ。
1万人が書類に応募し2000人が通過、そこから100人程度を採用。
NAVERでは山林になっている내곡동の地図だが、Googleでは大きな建物がある。
国情院はトップクラスの幹部を除いて、国情院の職員を名乗ることは禁止されている。
家族に対しても国情院がダミーで用意した企業の身分を伝える。病院や住民登録も信用情報の確認に影響がないようにされている。
日本での韓国の外交施設は、東京の大使館のほか、領事部(東京)、総領事館がある。このほかに文化院、教育院、農林水産食品流通公社、観光公社、コンテンツ振興院、韓国国際交流財団などの公的機関があるが、こうした外交施設ではない公的機関には国情院から要員は派遣されていない。
20人くらいが日本に外交官として駐在している。
国情院を大手の新聞記者だとすると、諜報要員はフリーライター。
国情院と日本側の関係は良好と言える。
国情院は家宅捜索や拘束令状申請が可能だったが、2024年からは国内外の情報網などを通じて捜査に必要な情報を入手し、これを警察に伝えることに限定される。
今回の尹元大統領の非常戒厳は軍や国情院の幹部への根回しをしておらず、情報機関との接し方も分からない政治のアマチュアだったことを露呈してしまった。
Posted by ブクログ
KCIA、国家安全企画部を経て、1999年に誕生した国家情報院。情報機関として現在さまざまな活動をしているが、予算や人員など多くのことは依然として謎に包まれている。本書は国家情報院のみならず、これまでの韓国の情報機関の歴史や日本との関係について取り扱う。本書で言及されているが、韓国の情報機関はKCIA以前から存在しており、1902年高宗により設立された帝国益聞社が起源とされる。朴正煕政権時にKCIAが設立されてCIAを理想としていたが、組織の活動はKGBに近かった。これは幹部の多くが日本の植民地時代に軍、警察で情報、諜報の教育を受けたことで、CIAの組織論に馴染まなかったと指摘される。その後、金大中政権に国家情報院となり、KCIAと比べて権限は縮小したものの、情報機関としてさまざまな情報を収集して分析し、妥当性のある情報としてまとめる。なかでも北朝鮮の工作には力を入れており、外交官として海外に派遣して、北朝鮮に関する情報を集める。この活動は日本でも行われており、大使館、総領事館と警察庁が協力関係、すなわちコリントが機能している。たとえ日韓の政治関係が悪化したとしても、北朝鮮に関するコリントは良好である。このように本書は韓国の情報機関が紹介されるが、それでもわからないことがいまだに多い。
Posted by ブクログ
共同通信の記者として4年近くニューデリー特派員を務めた佐藤大介氏が、トイレという切り口でインドに光を当てた力作です。各地におもむき、現地で色々な活動をしている人たちを取材することにより、非常に質の高いルポになっています。
モディ首相肝いりの「スワッチ・バーラト」運動で、トイレはある程度出来たものの、形だけであったり、下水処理が追いつかなかったり、等の現実が紹介されます。人口が集中する都市では排泄物が下水処理されずに河川に垂れ流されるため、川の水質汚染が悪化しているのに、人々はその流れで沐浴をするという恐ろしい話もあります。もっとも驚いた内容は、排泄物の処理はダリットという不可触民たちの仕事で、下水の流れが滞ったとき、彼らはゴーグルも手袋もせず、下水管の中に入って、作業する様子が紹介されています。
また農村部では庭などに放置された糞尿をダリットの女性が「素手」で集めるというスカベンジャーたちがいることが報告されており、私にとっては驚天動地の光景です。
インドのGDPは今は世界第4位であり、グローバルサウスを代表する国家として、国際的にも重要な役割を果たしています。インドは伝統的に物理・数学に強いため、IT産業が発展しており、アメリカのIT産業にも多くのインド人が活躍しています。そのような発展をしている一方で、多くの国民は劣悪なトイレ事情に甘んじており、改善すべき課題がまだまだ山積していることが明らかにされています。