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私たちの世界は、コロナ禍を経てどこへ向かうのか。ビッグデータで変わりゆく自由、プライバシー、貨幣といった「価値」を問い直し、個人の生き方を原点に共に生きる社会を提言する。
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Posted by ブクログ
宮田裕章教授の塩顔銀髪が気になってたので。 LINEでの健康調査はこの人が仕掛けてたのね。キレる人は学生時代から違う。視野が広くて目的思考。 データは共有財、多層型民主主義、「生きる」の再発明、そのためのAI・データの善用。 時代の変わり目を実感
データ駆動型社会、多層的民主主義、新しい社会契約、EUのGDPRはドイツ発の人権思想、個人信用スコア@中国。 キーワードがたくさんある。勉強しなくちゃ!
データは個人のものであるとともに、「共有材」である。 そして、経済システムの歯車から脱出し、利用目的に応じて、データの利用範囲をいかにコントロールすることを考えなければいけないか。 それは、自分で選択していく必要がある。 自分のデータの使い道、使われ方について考えていかなければいけないことを強く意識...続きを読むさせられる内容だった。
あらゆる立場の人が誰も取り残されることなく、その人らしく生きる。そのために、使えるデータを集め、フィードバックしていく。数字遊びではなく、提言に繋がる、提供者に利益がなければ収集は出来ない。そして、当然、そこには信頼があることが前提。Facebookはそれが不足していて銀行になることに失敗した。一方...続きを読むで、データを共用財産とする制度を検討できていないために、活用するにも及び腰になる。そこに石油があるのに。しかし、GAFAは隙間から狙い、医療機器としても承認され、距離を測りながらも確実に進めている。世論から、それが当たり前のサービスにしていくことで、埋めているようにも思える。 自分中心のデータ活用、マイナンバー制度の活用も理解はする。が、どうも、抵抗がある。政府への信頼性か、自分が自己決定権を行使していないのか、思考が停止しているのか。絶対便利になるのにもどかしい。GAFAにはこれだけ情報提供しておいて?という矛盾も抱えつつ。
著者は、多方面で大活躍の宮田先生。 提唱されているデータ駆動社会は、新型コロナウイルス騒動で一気に表舞台に登場したようにも見えるのだが、これまでの地道な取り組みがあってのことであろうと推察します。 withコロナ、afterコロナの時代を過ごす際に、膨大なデータをどのように取り扱うのが人類にとっての...続きを読む最適解となるのかについて、考えらせられる一冊となりました。 付箋は19枚付きました。
データは人類の共有材として、人間を軸に世界を考え、多元的な価値を人々が協創していき、共鳴する未来を目指そうとこれからのデータ駆動社会のグランドデザインを提示します。具体的には著者の仕事であるヘルスケアでのデータ活用を皮切りに欧州、米国、中国そして日本のデータガバナンスを議論し、社会貢献を伴うビジネス...続きを読むでのデータ活用を芝麻信用やGAFAの事例を挙げて説明します。終章では、民主主義や社会を駆動する価値の多元化を提唱します。「データで儲ける」、「ビジネスでデータ活用」ももちろん大切ですが、本書のように人類を俯瞰するような思考実験をすることで、新しいアイディアが生まれそうな気がして来ました。
総論的なデータが何であり、どう捉えどう使うのかを語った本だと思います。 対象はデータを多少知っている人になるかと思います。 データの本質を捉え、考えるのには向いている本かなと思いました。ただ、データと呼んでいるものの、データの本質が何か、本体が何かの説明は有ってもよかったかもしれません。一言にデー...続きを読むタと言っても人によって捉え方は変わるでしょう。とはいえ、データをどういう風に見るべきかは参考になる本だと思います
PHP新書「データ立国論」から逆上がりの河出新書「共鳴する未来」。初版が2020年9月なのでコロナ禍とシンクロしながらの出版がすごいと思います。次の新書の初版が2021年3月なので半年でのアップデート。ここぞとばかりに持論を展開するタイミングとスピードに著者が。「今」を勝負所と考えているような気合を...続きを読む感じます。民主主義を軸にしながら資本主義をアップグレードする、という使命感にかけてみたい気がしました。著者の今までのプロジェクトの延長線にあるhuman Co-beingという考え方がどこまで大きなうねりになるか、それは希望です。一方で今年一番のショックだった斎藤幸平『人新世の「資本論」』による資本主義否定論についての著者の意見を聞いてみたいです。
データをもとに医学、経済学に提言をされている。 SDGSだけでなくCSVなどあたらしい概念にも触れられているので、読むならば今しかないと思います。
データ価値、医療における共有化は更なる進化が期待できる。だが課題も多い、個人情報保護、個人ー企業ー国家間に於ける共有化は批判を受けがちだ。 次世代にはこのデータ価値化社会がモノを言う時代になる事は間違いない、しかし正動は案外厳しく長い。
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