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●今こそデータの力で、日本の「停滞と分断」を乗り越えよ! ●新しい民主主義の形をつくる「データ共鳴社会」のグランドデザイン 昨今データを活用した社会の在り方が各所で議論されているが、中央集権的なディストピアの到来を危惧するなど、不安の声も根強い。しかし、LINE×厚生労働省「新型コロナ対策のための全国調査」などに携わり、データサイエンティストとして科学を駆使した社会変革に挑む著者は、データは「価値=貨幣」というこれまでの大前提を覆し、多様な価値が交換可能になる「産業革命以来の大変化」をもたらすと言う。したがってむしろデータは、人々を経済合理性至上主義から解放し、多種多様な価値観が共存する「新たな民主主義の礎」を築くと語る。そこで本書では、この「データ共鳴社会」の未来図について、様々な事例をもとに解説。読めば、ポスト資本主義における、データ社会のグランドデザインが見えてくる!
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Posted by ブクログ
産業革命以降、石油や石炭を基幹資源として、貨幣、モノを中心とした資本主義をエンジンに物的な成熟を迎えた
その過程において人は産業や企業のいわば歯車、部品、一部の構成要素として活用され、全体主義の中から利己主義的な振る舞いなどの問題も存在した
21世紀に入り情報革命がおきたことで、情報の生成、蓄積、伝達、共有のレベルが爆発的に上がった
そうなったことで、従来のエネルギーや貨幣中心の価値から、情報価値が相対的に上がってきた
情報革命が起き、データを活用し高度な分析、アルゴリズム/ソリューション/オペレーションの開発ができるようになったことで、人類は個別最適化の手段を得られるようになった
最大多数の最大幸福から最大多様の最大幸福へ
ロックやルソーがかつて掲げた市民社会、真の意味での民主主義。データ知性により相互によりよい社会を共創していける時が、情報革命によってようやく機が熟した
企業主導のデータ覇権アメリカ型
個人の尊重重視の保守EU型
国家主導の一元管理中国型
日本は3つのいずれにも寄らない価値共創型を志向する
データは所有しない、takeしない
データは共有する、shareする
Posted by ブクログ
今日5月13日の朝刊の一面には「デジタル庁、9月発足」の記事が出ています。そこでは行政の利便性というテーマばかりが語られています。マイナンバーカードの登録も個人情報に対する疑念から動かなかったものがこのコロナ禍でポイント付与がつくので登録が進むという便益性を押し出した導入が進められています。しかし、本書にはデータこそが社会変革の武器なんだ、変わらなくてはならないのは経済合理性を至上とする価値観からの脱却なのだ、という一見、DX=効率性というイメージと真逆のメッセージによって構成されています。「最大"多様”の最大幸福」を実現する手段こそがデータなのだ、そのためのデジタル化なのだ、という著者の想いには大きな共感を感じました。政府のデジタル政策についても本書のようなメッセージがセットでアピールされるといいのに…と思ってしまいました。斉藤幸平の『人新世の「資本論」』的に言えばデータこそが、コモンズなのだと感じました。ユニークな存在感でアンダーコロナのメディアの中で光が当たっている著者ですが、このまっすぐな主張はこれからの社会の背骨になるはずです。さかのぼって「共鳴する未来」も即読みします。
Posted by ブクログ
デジタル化には米国型、中国型そしてEU型の三つがあると説明します。そして、EUのGDPR(一般データ保護規制)を絶賛し、これを前提に企業は善行を積むようになり新しい民主主義が生まれるとして、デジタル化された明るい未来を描きます。ところが日本のデジタル化についてはEUのGDPRにも課題が多々あるので米国や中国の良いところを取り入れるべきとの提言もあります。GDPRの具体的な問題点に踏み込まず持論のあるべきデジタル化を語られても、それはそれで良さそうではありますが、なかなかついていくのが難しい印象でした。また、ガバメントクラウドなど政府のデジタル化の安全保障への言及がないところも気になるところです。それにしてもLINEx厚生労働省「新型コロナ対策のための全国調査」って、LINEなんか使って大丈夫なのだろうか?
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