吾妻ひでおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
筒井康隆・原作『筒井漫画瀆本 壱』実業之日本社文庫。
筒井康隆の原作を17名の漫画家や芸能人がコミカライズしたアンソロジーの文庫化。『壱』というからには『弐』もあるのだろう。
大昔、筒井康隆にハマり、文庫本を読み漁った時期がある。SF、コメディ、ミステリー、ナンセンスと様々なジャンルで、その才能を発揮した筒井康隆の作品を漫画化するとどうなるのか……かつて、筒井康隆が自らの作品を漫画化した『筒井康隆全漫画』も読んだが、漫画家により解釈や表現の仕方に特徴があり、興味深い。
収録作品は、内田春菊『ムロジェクに感謝』、相原コージ『死にかた』、吾妻ひでお『池猫』、 いしいひさいち『大富豪刑事』、 -
Posted by ブクログ
ネタバレファーマータナカの本棚。
以前指摘した通り、TOKIO山口達也氏事件では、アルコール依存症の話で持ち切りとなっている感があるが、私と同様同じ穴の貉の諸氏には、現実の入院前に、手軽に壮絶なアル中及び病棟を体験できる漫画本が有用ではと閃いた。
吾妻ひでおは1950年生まれの全く同世代、才能があったが故の依存と鬱、その悲惨な現実を透徹だが重くならないタッチで綴った、300余頁の8年がかりの大作。
太宰治、中島らも、赤塚不二夫、高田渡、小田嶋隆…等々有名人依存者も挙げればきりがない程溢れ返っており、入院体験はどうか本の中だけにできないものかと祈る…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ失踪日記のその後。
二度目の失踪後、強制入院させられたアル中病棟での日記。
ある意味全くの未知の領域での出来事。
だけど、すべての人が陥る可能性と、鬱の発症は同じかなぁ…
ちょいと前の年代の人達から見れば、鬱もアルも大差ないんだろうな…
そういう系列の病院に入院したという事が『恥ずかしい』って言われちゃう。
いきなり死なれてからよりもマシだと思うのは、私だけではないと思う。
アルも、鬱も寛解しても、完治はしないんだなぁって。
ある意味物凄いもん見せられた感は否めない。
鬱は…結構書けないと思うんだよね。
ほら、そのまま自分責めて絶筆される人が多いから…
だから、吾妻氏のほぼノンフィクショ