あらすじ
「楽しんで描きました」(吾妻)
失踪日記、アル中病棟、そしてカオスノートへ。
日記形式のショートギャグ。
吾妻ひでおの真骨頂、めくるめくセンス・オブ・ナンセンス。
ここだけでしか見られない豪華ボツ原稿集を収録した、電子書籍版。
天才・吾妻先生の一人大喜利。不意に訪れるオチと、いつもの可愛い女の子。
妙に居心地の良い、ソフトカオスの世界です。
──高橋留美子(漫画家)
「何もかもめんどくさい病」が、日々の生活の中で時々むくりと頭をもたげるのだが、
ちょうどそんな状態の時に、この箱庭のようなアズマワールドは沁みた。
特に「崖シリーズ」が大好きです。
──吉田戦車(漫画家)
『失踪日記』から一切の実存が消え、『不条理日記』から一切のパロディが消えた、
絶対的無意味の結晶体。吾妻ひでおの最高傑作がまた現れた!
──東浩紀(作家・思想家)
●単行本カバー裏 「著者判断によるボツ原稿」収録●
【電子書籍限定特典】
・「著者判断によるボツ原稿」特典1~6
・カバーイラスト案1
・カバーイラスト案2
【目次】
カオスノート
著者判断によるボツ原稿
カオスノート 電子書籍限定特典
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
吾妻ひでお、今となっては晩年の傑作。
サイレントマンガが多いので、翻訳したら海外で受容されそうだ。
自画像のTシャツに SOBER と印字されている。そういうブランドがあるのかと思ったら「しらふ」という意味だった。
176頁の北海道に青函トンネルの穴が開いている!
182〜183頁、230頁のモブシーンに瞠目する。
Posted by ブクログ
作者との出会いは「ふたりと5人」当時小学生だった私には刺激的な漫画だった。作者が描く二次元美少女は魅力的だが、本書の美少女は私の郷愁を誘うものではなかったが、自身の肖像でもある片目を見開いたようなキャラクターは懐かしい。死や異形の生物、美少女との妄想など内容はまさにカオス。アルコール中毒と闘うなかで作者の溢れ出る思考が具現化したようだ。
Posted by ブクログ
最高の一作!吾妻さん天才といっていっていいと思う。不条理とかナンセンスとかいうものではなく、自らの病的な心象風景を客観的に絵にしているところ凄い。
少し精神が疲れ気味の方々は感情移入できること請け合いだ。
Posted by ブクログ
名作『不条理日記』を彷彿させるナンセンス・ギャグ・マンガ。
ところどころで自殺願望(らしきもの)が読み取れて、ちょっと怖い。なんかギリギリのところで描かれている感じがして不安になってくる。