顎木あくみのレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済みわずかな既視感、でも良い既視感
前にもこんなことがあった。望んでいない別れと、そして互いに別々の場所で再会を誓う二人。あの時は、責任を優先した清霞が結局迎えに行く間もなく無様にも敵にやられてしまって、迎えに行くと誓ったはずの婚約者に逆に迎えにこられて助けられるという、恋愛小説としては少々情けない展開だった。今回は少し違う。清霞もただ待っているだけではなかった。本物の肉体でも魂でも無いけれど、間違いなく心は傍にいてくれた。正しい選択を間違えそうになる美世を支えつつ、ちょっと別の意味でドキドキしながら。ようやく両想いになった二人なので、たまには少しだけ落ち着いた状況で日常も過ごして欲しいな。