フレドリック・ブラウンのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本は確かアガサクリスティの文庫を読んだときに巻末に載っていて面白そうだと思ったので読んでみた。他のアンソロで「後ろを見るな」だけは読んだことがあったけど(もちろんそのアンソロでも一番最後に収録されていました)他の短編も総じてクオリティが高く面白い!
一見どういう意味…?という短編もありますが、じっくり考えてみると意味が分かって後からじわじわと怖さが来る作風が特に好みでした。
以下お気に入り作品。
「叫べ、沈黙よ」
駅で電車を待つ男。そばに座っている男はどうやら耳が聞こえないらしい。駅員が語るその男の罪とは。
これ最初どういう意味?と思って何回か読み返してるうちに理解して、ぞっとした。真相 -
Posted by ブクログ
星新一とクリスティーが好きならと、bookmania1105さんにおすすめしていただいたフレドリック・ブラウン。
とても面白かったです!!
奇想天外な結末が星新一のような感じ。
更にゾクゾク、ドキドキするようなスリルまで味わえる。
大好きな『藤子・F・不二雄の異色短編集』にも怖さと意外さが似ていた。
1番好きだったのはタイトルにもなっている『真っ白な嘘』
新婚夫婦が格安で購入した家は曰く付きの物件で…。
短いのに何でこんなにドキドキするんだ!
没入感が高くて最高に好きなタイプの作品でした(☆▽☆)
江戸川乱歩の『世界推理短編傑作集』に選出された『危ないやつら』も面白かったし、『世 -
-
Posted by ブクログ
ブラウンのミステリ短編集第三弾。エド・ハンターシリーズから2作品入ってボリュームたっぷりの最高に楽しい一冊!→
シカゴ・ブルース大好きな私はエドたちがでる2作品がイチオシだけど、それ以外ももちろん良作。
「5セントのお月さま」は皮肉が効いていてマル(大衆が求めるのは月ではなく……?)
「球形の食屍鬼」「殺しのプレミアショー」は謎解き部分が好き。
「愛しのラム」は読み進めると感じる違和感の→
正体が分かった瞬間に「ああッ……」ってなる。
「どうしてなんだベニー、いったいどうして」はラストに「うわぁぁぁ」ってなったなぁ。
「死の警告」のなんとなく感じるコミカルさや「最終列車」の余韻など、ブラウ -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・不まじめな星
・ユーディの原理
・闘技場
・ウェイヴァリー
・やさしい殺人講座全十回
・夜空は大混乱
・狂った惑星プラセット
・ノックの音が
・すべての善きベムが
・ねずみ
・さあ、気ちがいになりなさい
・一九九九年の危機
・不死鳥への手紙
・報復の艦隊
・最終列車
訳文にそれほど違和感を抱かないのに、タイトルの変更がとにかく気になってしまう。
「不まじめな星」は「シリウス・ゼロは真面目にあらず」だし、「夜空は大混乱」ではなくて「狂った星座」でなくては。
「狂った惑星プラセット」は別に旧タイトルの「気違い惑星プラセット」にはこだわらないけれど、「狂った」だと、最初から狂っていたとも途 -
Posted by ブクログ
SF。ファンタジー。短編集。
『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『さあ、気ちがいになりなさい』と読んでいるので、何作も既読。
タイトルが変わっていて、読むまで分からない作品も多々。
既読では、やはり「天使ミミズ」(旧題「ミミズ天使」)がとても面白い。
初めて読んだ作品では、「星ねずみ」「白昼の悪夢」「イヤリングの神」がどれも好き。
ショート・ショート好きには「いまだ終末にあらず」「最後の恐竜」、ミステリ好きには「白昼の悪夢」、ホラー好きには「ギーゼンスタック一家」、パズル好きには「エタオイン・シュルドゥル」と、SFファン以外にも楽しめる、多才な作家さんです。
ここ数年、バラード、ヴォネガ