フレドリック・ブラウンのレビュー一覧

  • 真っ白な嘘

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    ネタバレ

    短編集。

    「後ろを見るな」をどこかの紹介でみかけて気になって読んでみた。

    全体的に不穏な空気雰囲気。どんでん返し。想像が膨らむ系。

    「危ないやつら」は普通に笑った。皆覚悟足りてる。

    短編集だからさくっと読めるのは良かった。
    でもやっぱり少し物足りなさはあるかも。

    裏面の最後にお読みくださいの丁寧な注意書きが読み終わってから見るとなんとも言えない。
    暫く背後に気を付けよ。

    解説も諦めましょう、で突き放してきて泣く。笑

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    2025年11月12日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    最近にわかにはまっているフレドリックブラウンの短編集。
    各短編をコースになぞらえ、オードブルから始まり食後のコーヒーで締めるフレドリックブラウンのフルコースが味わえるという美味しい1冊でした。

    以下お気に入り作品。
    「殺意のジャズソング」
    友人と中古車販売業を営む主人公。ある日友人が何者かに暴行される事件が起こり、犯人の目星がつかないまま、今度は昔の音楽仲間の一人が殺される。
    最後のオチが予想外だった。信頼できない語り手。

    「死の10パーセント」
    俳優崩れの主人公がとあるきっかけで出会った男にマネジメントされトントン拍子にスターへの階段を上っていく。男との約束は、すべての10%を取り分とし

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    2025年09月21日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ

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    書かれた時代が古いせいか、私の理解力が足りないのか、ほぼ「落ち」がわからなかった。

    繰り返し意味がわからない短編を読み続けるのはちょっと苦痛だった。ただ、「最後の決戦」は非常に面白かった。

    ・最後の決戦(ハルマゲドン)
    ・いまだ終末(おわり)にあらず
    ・エタオイン・シュルデュル
    ・星ねずみ
    ・最後の恐竜
    ・新入り
    ・天使ミミズ
    ・帽子の手品
    ・ギーゼンスタック一家
    ・白昼の悪夢
    ・パラドックスと恐竜
    ・イヤリングの神

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    2025年08月03日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    ネタバレ

    正直自分にはあまり合わなかった。オチがあんまり理解できない作品がちらほらあったのと、少し読みにくかった。この短編の中ではタイトルになっている死の10パーセントが1番好きだった

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    2024年11月15日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    分かりやすい面白さではなく、後からじわじわ来るような面白さが癖になる短編集だった。
    ミステリー、SF、奇妙な味…
    この何とも言えない読み味が良い。
    徐々に這い上がってくる恐怖が味わえる表題作はお見事。
    この不穏さがたまらない。
    『5セントのお月さま』の起承転結はかなり好き。

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    2024年01月10日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    ・フレドリック・ブラウン「死の10パーセント」(創元推 理文庫)を読んだ。私はフレド リック・ブラウンをほとんど知らない。どちらかと言ふとSF 作家だと思つてゐた。さうではあるがミステリー作家でもあつ た。「フレッドは“二面を持つ作家”で、SF作家としてもミステリー作家としても同じくら いよく知られていた。」(ウィ リアム・F・ノーラン「序文ーフレッド・ブラウンを思い起こして」13頁)ここではミステリー作家としてのブラウンである。本書では「序文」以外はフルコース仕立てになつてをり、 最初のオードブルから始まつて最後のコーヒーまで13編所収、うち3編は初訳で、それらはいづれも第二次世界大戦前の若

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    2023年11月04日
  • 不吉なことは何も

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     越前敏弥さんが宣伝していたので知ったフレドリック・ブラウン、初読み。東京創元社から新訳の短編集が三冊出ているが、三つ揃って表紙もおしゃれ。『不吉なことは何も』という表題作のタイトルもかっこいいと思う。原題は”Nothing Sinister”で、旧訳では内容を汲み取っての『復讐の女神』だったのを、新訳にあたり改題したとのこと。
     とても夢中になったという感覚でもなかったが一気読みした。つかみが上手いというか、いつの間にか入り込んでいる。保険外交員のヘンリー・スミス、私立探偵のピーター・キッドは特に台詞回しに特徴があって面白かった。中編『踊るサンドイッチ』も良かった。
     気になったのは、スミス

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    2023年09月26日
  • 真っ白な嘘

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    ジャンルはサスペンスになるのかな。

    ライトなブコウスキーって感じ。

    結構残忍な話や胸くそな話が出てくるけど、全体が重々しくなく、ブラックユーモアに感じられる。

    装丁も文体を反映していて、洒脱でよい。

    それにしても創元推理文庫は価格がお高め。岩波か新潮文庫から出てたなら、あと2割ほどリーズナブルだったと思う。

    その辺の「この額払ったんだから」ハンディが、創元推理文庫にはある。

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    2022年08月14日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集3 最後の火星人

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    巨匠フレドリック・ブラウンの短編全集、第3巻(全4巻)。

    前巻に引き続き良質な短編SFが揃っており、「星ねずみ」の続編や、ブラウンのアイロニーが光る「未来世界から来た男」や「ドーム」など、全体的に楽しめたとは思うが、特別グッとくるような作品は見つからず、ちょっぴり残念。

    「未来世界から来た男」が、創元SF文庫の第1弾のタイトルだったとは初めて知った。創元SF文庫の記念すべき1冊目がブラウンの作品集だったとは。

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    2022年08月08日
  • 不吉なことは何も

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    同じく短編集の『真っ白な嘘』を読んだ時にも感じたけれど、やはりこの作者の本領が発揮されるのは読後に嫌な気持ちを引きずるショートショート形式の短編だと思う。

    本作でも「踊るサンドイッチ」のようにアイデアの面白い推理ものがいくつかあったけれど、全体的にはやや物足りない印象を受けた。

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    2022年06月27日
  • 不吉なことは何も

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    相変わらず結末の読めない短篇が揃っており「そうくるか!」とニヤリとする瞬間がある。
    シリアスな作品ばかりだが、どこかユーモアを感じさせる。
    特に表題作はブラックユーモアとしか思えない展開で思わず苦笑した。
    『さまよえる少年』と『猛犬に注意』の結末は読んでいて楽しい。

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    2022年01月27日
  • 真っ白な嘘

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     旧訳を読んだのはずいぶん前のことで、「後ろを見るな」がどうしても記憶に残ってしまっているが、そのほかは、全くの初読と変わらない状態。

     謎の提示や不安感の盛り上げ方、そしてラストのサゲと、作り方が巧いなあというのが率直な印象。「闇の女」や「真っ白な嘘」、少し違うが「危ないやつら」がそんな感じ。

     「背後から声が」や「キャスリーン、おまえの喉をもう一度」は、メロドラマチックではあるが、夢破れた男の悲哀を上手く描いている。

     法律や通常の世界では対処できない、危険で嫌なヤツをどうすれば良いのか、「笑う肉屋」では本格ミステリー風に、「むきにくい小さな林檎」では犯罪小説風に描かれる。

     いろ

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    2021年10月31日
  • 真っ白な嘘

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    CL 2021.10.13-2021.10.16

    短編集はそもそも好みではないけど、これは面白かった。オチが見事で一作一作が締まるかんじ。

    「危ないやつら」がよかった。

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    2021年10月16日
  • 真っ白な嘘

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    全体によくできている作品だと思いますが、ブラウンはSFの方が好みですね。収録作品では「世界が終わった夜」が好きです。

    収録作品一覧
    笑う肉屋The Laughing Butcher
    四人の盲人The Four Blind Men
    世界が終わった夜The Night the World Ended
    メリーゴーラウンドThe Motive Goes Round and Round
    叫べ、沈黙よCry Silence
    アリスティードの鼻The Nose of Don Aristide
    背後から声がA Voice Behind Him
    闇の女Miss Darkness
    キャスリーン、おまえの喉をもう

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    2021年09月12日
  • 真っ白な嘘

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    ひとつひとつのお話が短いので、外出時の待ち時間などに読めます。はっとする最後のページもありました。ストーリー展開がお話によって違うので、それぞれの雰囲気を楽しめました。

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    2021年01月19日
  • ディープエンド

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    ミステリ。ハードボイルド。
    ブラウンの作品は、『未来世界から来た男』『さあ、気ちがいになりなさい』しか読んでいなかったため、ミステリは新鮮。
    しかも、本格ハードボイルドでビックリ。
    長編ながら、少なめの分量とスピーディな展開で、短編のように読みやすいのは著者らしさか。

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    2017年01月15日