結城充考のレビュー一覧

  • アブソルート・コールド

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    AIが支配する荒廃した未来を舞台にした長篇SF。
    見幸市を牛耳る大企業でAIの開発元でもある佐久間種苗をバイオテロが襲う。死者の記憶を走査する技術・ABIDの捜査官に任命された来未は、身元引受人のコチが遺体から何かを取り出すのを目撃する。参考人としてコチを追った来未だが謎の狙撃者に襲われ、コチは負傷してしまう……。
    サイバーパンクの深化系とも言える作品で、AIやらサイボーグやらといったガジェットがてんこ盛りだ。キャラクターの心理が今一つ理解できない部分もあったが、なかなかスリリングな展開で愉しめた。

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    2024年01月07日
  • プラ・バロック

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    怖い本だった。
    冷凍コンテナに眠る多数の遺体。自殺か他殺か。
    機動捜査隊のクロハが挑むサスペンス。

    クロハの精神は大丈夫なのだろうか。普通であればとても耐えられない。

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    2023年12月14日
  • プラ・バロック

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    前半はスンナリとは読めず、名前がカタカナ表記もあって中々読み進めなかった。只後半は前半よりは読み進められました。最後は少々拍子抜け。

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    2023年12月13日
  • プラ・バロック

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    う〜ん( ・ั﹏・ั)

    もったいない気がしてしまった

    って言うのは、すごく読みづらかったんよね
    意図した読みづらさだとは思うんだけど

    日本人の名前をカタカナ表記するところとか、ハードボイルド風(あくまで風)なぶつ切りの文章とか、頑なに神奈川県って言わないところとか

    いやもう神奈川県でええやん!いちいちクロハ(主人公)の住む県ってめんどくさいわ!
    横浜港でええやん!本牧ふ頭でええやん!

    分かる!分かるよ!
    硬質でバーチャルな世界観を表現したかったんでしょ
    そこがこの物語の肝なんですわってのは分かる
    でも、せっかく面白いストーリーなのに、その読みづらさが邪魔でしゃーない
    他のやり方あった

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    2023年11月18日
  • 焔ノ地(ほむらのち)~天正伊賀之乱~

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    伊賀という国はまとまっているようでまとまっていなかったんだなあと思わされる。言われてみれば砦としての城趾が多く残っていることに気付かされる。地図を眺めながら読みたくなる一冊。

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    2022年05月07日
  • プラ・バロック

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    日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作

    埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから14人の凍死体が発見されたことから始まります。女性刑事のクロハが主人公で話が進んでいきます。ちょっと気になったのが、いつも話の中の天気は雨模様で、登場人物の名前は片仮名で書かれていることです。これがこの作品の雰囲気をより作っているのかもしれません。
    今まで読んだミステリーとは事件や真相がちょっと違う種類のような気がして、二転三転するところもありましたが一気に読むことができ面白かったです。

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    2021年09月26日
  • アルゴリズム・キル

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    クロハは県警本部から所轄署へ移動して交通課員になって、警察音楽隊のイベントを担当していた。そのイベントの場に、瀕死の少女が乱入してくる。全身打撲で歯もすべて、折れており、まもなく死亡してしまう。それから次々と痩せ劣った少年少女の死体が発見されるが、奇妙なことにRPGのゲームにその場所が事件ごとにマーキングされていく。一方、所轄署ではどうやら不祥事が起こっているようで、異分子のクロハは冷たい目にさらされることになる。県警本部のスパイと疑われているのではとクロハは疑心暗鬼になる。
    なかなか出だしは快調なのだが、所轄署の不祥事の辺りでごとごちゃしてきてたるんでしまう。人間関係のぎくしゃくした感じがち

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    2020年10月05日
  • プラ・バロック

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    集団冷凍自殺が立て続けに起こる。その一方で首を切り裂いた連続殺人事件も起こっていた。小説の世界なので、これが関係ないわけがないのだが、ある共通点にあとで気付くことになる。機動捜査隊の女性隊員クロハは集団自殺の捜査に当たるが、捜査主任のカガといきなりぶつかることになって仕舞う。クロハが訪れるインターネット上の仮想空間が事件の鍵を握っているのだが、登場人物の名前がのきなみカタカナになっているのは、仮想空間の雰囲気を小説全体に漂わせるためかもしれない。さて成功しているか。
    主人公のクロハは、同じ作者の別シリーズのイルマほど強烈ではないが、活力があって結構魅力的だ。ストーリーも後半になるにつれ盛り上が

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    2020年10月02日
  • アルゴリズム・キル

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    クロハシリーズの長編第3弾。孤独の中でクロハが辿り着いた救いとは… 。これまでにない静寂の中、ストーリーが進んでいく。

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    2020年05月29日
  • エコイック・メモリ

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    クロハシリーズの第二作目。読み終え、期待どおりの興奮を感じている。作品中のリアルと仮想空間の間に既に違和感はない。リアルと仮想空間での出来事や登場人物が絡みあっている。クロハとアイの未来に少しでも明るい陽がさすことを祈らざるを得ない。

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    2020年05月19日
  • プラ・バロック

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    イルマシリーズを先に読み終えた後だったため、イルマとクロハの違いに戸惑った。しかし、読み進めるに従いストーリーに引き込まれた。突然、登場した仮想空間のことが理解出来ず、狼狽えはしたが。

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    2020年05月17日
  • 捜査一課殺人班イルマ エクスプロード

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    満身創痍のイルマ、焦臭い爆発物の炸裂する臭い。感じ取った違和感にイルマが反射的に賭ける。その先にあったものは…

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    2020年05月13日
  • 捜査一課殺人班イルマ ファイアスターター(祥伝社文庫)

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    イルマシリーズの続編(二作目)。海上の閉鎖空間(天然ガス採取プラント)内で孤軍奮闘するイルマ。途中までは前作のような荒々しい展開がなく、予想と違うなと違和感を感じていたのだが、後半の怒涛の展開は期待を上回るものだった。続く2作も楽しみ。

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    2020年05月11日
  • 捜査一課殺人班 狼のようなイルマ(祥伝社文庫)

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    話題となったシリーズ物だと聞いて読み始めた。単純に面白かった。引き続き、本作の続編を読みたくなった。

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    2020年05月09日
  • アルゴリズム・キル

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    面白かったです。今回の悪意も酷い。し、重い。
    子どもが被害者であり加害者でもあるのは。。
    そして警察内部のキナ臭い動きとの板挟みで、クロハはまたひとり。
    でも、孤高だけど孤独じゃないというのはわかります。キリもレゴもシイナもいる。
    Ingressっぽいゲームで犯人探し、というのも凄い。。今回の仮想世界のひとつ。
    警察小説だけど仮想世界もあって、今回もずっと緊張感が続きました。
    毎回、凄い悪意と対峙してきたけど、それでも潰れないクロハは強い。好きです。

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    2020年05月02日
  • 衛星を使い、私に

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    クロハシリーズ3冊目も面白かったです。
    短編集、と思いきや、「雨が降る頃」「衛星を使い、私に」「Sは瞼をとじた」「計算による報酬」は繋がった事件でした。
    書名にもなってる表題作のタイトル美しい。でも衛星を使い私に…伝えた人は錘をつけられて海の底。。
    「プラ・バロック」より前のクロハなので、今よりもまだまだ侮られてるのがモヤモヤします。若い女性の警察官だからと。警察組織って体面と縦社会で面倒くさい。昇進するためには何でもするのね、、
    孤高だけど、誰もが彼女を意識しないことはできない、黒葉佑。これからも読みます。

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    2020年04月18日
  • エコイック・メモリ

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    ネタバレ

    シリーズ2作目も面白かったです。
    硬質で薄暗くて好きな空気です。
    冷たいようで暖かさもあるクロハの美しさも良いです。孤高。
    今回も犯人の殺し方は残酷で、様々な業界を巻き込んでいくのですが、ひとつひとつ丁寧に関わりを探っていく執念がすごい。
    遣る瀬ない別れもあり、ラストは切ないです。
    クロハの新しい一歩。これで本当に独り。

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    2020年04月11日
  • プラ・バロック

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    面白かったです。
    ずっと雨の降っている、薄暗い世界観が好きです。
    アゲハが訪れる仮想空間も素敵で、これ現実に欲しいです。かっこいい。。
    クロハが対峙する事件は陰惨で悪意がとてもあり、捜査班でも軋轢があったりとキツイところもありましたが、クロハが揺れながらも守るものの為には強くてそこも好きでした。
    死にゆく人々が望んだ記念碑を変える、とかまともじゃないです。
    クロハ、好きなキャラクターです。続きも追いかけます。

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    2020年03月14日
  • 捜査一課殺人班イルマ オーバードライヴ

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    シリーズ第4弾。
    そんなに好きなシリーズではないのだけど、今作は最初から文庫で刊行されたこともあり、つい読んでしまった。
    前作から結構経っているので、内容は覚えてないが、多分1作目で対峙した毒殺魔・蜘蛛が脱走し、再度イルマの前に現れ、イルマの命と引き換えにある取引を行う。
    蜘蛛による連続殺人事件と、イルマの単独捜査が並行して描かれるが、それがテンポよく展開し、今までのシリーズの中で一番面白い。
    何より、孤独を好んでおり、捜査一課の中では一匹狼だったはずのイルマがいつの間にかいろんな人を味方につけており、その魅力も伝わる内容だったのが、何とも言えない。
    「プラ・バロック」を読んだ時と同じような衝

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    2019年10月10日
  • 捜査一課殺人班イルマ ファイアスターター(祥伝社文庫)

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    結城充考『捜査一課殺人班イルマ ファイアスターター』祥伝社文庫。

    アマゾネス系の女性刑事イルマを主人公にした警察小説。4ヶ月連続刊行の新シリーズ第2弾。

    前作の方が読み応えがあったが、本作もまずまず面白い。

    今回は大型台風が迫る東京湾の天然ガスプラットフォームに作業者転落事故捜査のために警視庁捜査一課の入間祐希が単身乗り込むという設定。密室とも言えるプラットフォームで次々と起こる事件……

    本体価格680円
    ★★★★

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    2019年04月21日