結城充考のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
興味の湧く設定で引きつけ、その後も確かな筆力でぐいぐいと進んでいく。これは相当に面白い!かなりの傑作に違いない!と思いきや、いろいろと気になるところが多すぎて、ところどころで説得力に欠け、収束が無理やりになっている感が否めない。
仮想空間が近辺者、関係者の集まりであるわけがないし、わからずやの上司は安っぽいドラマだし、自殺志願者が託した夢に納得感がないし、凄惨な殺人事件とのリンクが希薄だし、犯人があまりにもスーパーマンすぎるし、対決の舞台も現実感がなかった。
本当に面白くて夢中になれただけに、収束の無理やり感だけが悔やまれる。アゲハの成長物語としてだけ読めば、満足はできた。 -
Posted by ブクログ
女性刑事を主人公にした警察小説は多い。
大概美人で優秀な刑事で、そして孤独だ。
彼女たちはみな、女性であること・・・美人であることが刑事としては何の意味もないと思っているようにみえる。
「プラ・バロック」の主人公・クロハもまた似たようなキャラクターだ。
人とコミュニケーションを取ることが苦手で、インターネット上でさえ例外ではない。
適度に放っておいてくれて、適当に距離がある空間・・・ネット上でクロハがたどり着いたのは、仮想空間の中にある酒場だった。
しかし、インターネットの世界は、結局のところリアル社会の延長線に位置するものでしかない。
ネット回線の向こう側にいるのは生きている人間なのだし、 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつだったかな?
どこの本屋さんに行っても積んであったのを覚えてて、
刑事もので女性が主人公!
と、
言うのは記憶していたのね。
ストロベリーナイトを読んで、
刑事ものも大丈夫かな?
で、
主人公が女性でも平気!
と、
わかったので手に取ってみました!
つか、
このプラ・バロックもドラマ化してたのね。
積んであったのはドラマ化の影響ですね。
とりあえず、
1番気になったのは登場人物がカタカナ表記なのね。
主人公の、
黒葉佑をクロハユウと表記するのね。
ちょっと違和感あって微妙でしたね。
カガさんって刑事が出てくるのですが、
どうも、
加賀恭一郎さんとダブってしまうのは僕のせい。
解説は有