結城充考のレビュー一覧

  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    興味の湧く設定で引きつけ、その後も確かな筆力でぐいぐいと進んでいく。これは相当に面白い!かなりの傑作に違いない!と思いきや、いろいろと気になるところが多すぎて、ところどころで説得力に欠け、収束が無理やりになっている感が否めない。
    仮想空間が近辺者、関係者の集まりであるわけがないし、わからずやの上司は安っぽいドラマだし、自殺志願者が託した夢に納得感がないし、凄惨な殺人事件とのリンクが希薄だし、犯人があまりにもスーパーマンすぎるし、対決の舞台も現実感がなかった。
    本当に面白くて夢中になれただけに、収束の無理やり感だけが悔やまれる。アゲハの成長物語としてだけ読めば、満足はできた。

    0
    2018年11月07日
  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    冷凍コンテナでの集団自殺と連続首斬事件。女性刑事クロハが颯爽としていて格好良い。仮想空間や自殺掲示板の絡む事件に片仮名表記の人名が解説曰くの明日か明後日的な近未来感でわくわくする。クロハの姉と赤ん坊の甥の存在がちょっとした違和感で気になっていたけれど結末はそうなっちゃうんだという意外さだった。

    0
    2018年10月10日
  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    躯体上の翼に続き結城充考さんは二冊目。展開が気になって、先を知りたい面白さはあった。でも「今すぐ続きが読みたい!」っていう欲求には至らなかったな。気が向いたら次も買おうかな、くらい。

    0
    2018年09月22日
  • アルゴリズム・キル

    Posted by ブクログ

    残忍な殺人事件にコンピューターの世界などが絡まっていく事案を、警察内で人との付き合い方が上手くないが物事を捉える視点が鋭い女性警察官が挑んでいくシリーズの作品だ。

    今回作品は内容と言うかゾクッとする様な所が薄まった感じがした。
    それに所管の警察署内の会計問題を並走させた所も釈然としない。
    作品のクライマックスのボリューム不足でちょっと物足らない。

    0
    2018年06月28日
  • 躯体上の翼

    Posted by ブクログ

    いつものミステリーのおまけにSFがある作品ではなく、SF感バリバリの作品。全体の雰囲気としてもかなり硬派なので好き嫌いが分かれるかも。

    0
    2017年12月28日
  • 躯体上の翼

    Posted by ブクログ

    いやー面白かった! 読者に親切な物語ではない。著者は世界を説明しない。ただ読み進めるうちに否応なく理解する。世界のこと、対狗衛仕のこと、員のこと。思惑は交差する。状況は刻々と変化する。人は人の思い通りにはならない。その理不尽と、ほんの少しの救い。
    読者に親切な物語ではないけれど、とても楽しく読んだ。著者の既刊もぜひ読みたい。

    0
    2017年12月24日
  • エコイック・メモリ

    Posted by ブクログ

    前作同様にせっかくいい内容の事件(題材として)が起こり、どんな結末かと期待が膨らむも、無駄に長いうちに曖昧な感じに。 片仮名表記のせい?たまに出てくる人物が「あれ、誰やったっけ?」、やはりキャラは漢字の方が覚え易い。

    0
    2017年09月28日
  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    うーん、なんか警察内のごたごたの方が印象に残って、あんまりはっきりしないまま終わった感じ。クロハの雰囲気は個人的には好きなのだけど。

    0
    2017年03月25日
  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    女性刑事を主人公にした警察小説は多い。
    大概美人で優秀な刑事で、そして孤独だ。
    彼女たちはみな、女性であること・・・美人であることが刑事としては何の意味もないと思っているようにみえる。

    「プラ・バロック」の主人公・クロハもまた似たようなキャラクターだ。
    人とコミュニケーションを取ることが苦手で、インターネット上でさえ例外ではない。
    適度に放っておいてくれて、適当に距離がある空間・・・ネット上でクロハがたどり着いたのは、仮想空間の中にある酒場だった。
    しかし、インターネットの世界は、結局のところリアル社会の延長線に位置するものでしかない。
    ネット回線の向こう側にいるのは生きている人間なのだし、

    0
    2017年03月08日
  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    本は厚いが・・ 犯人の異常性、自殺者の求めたもの、復讐への燃え方、主人公の捜査最前線へのこだわり、全て薄っぺらい。何か有ると思わせて射撃しか能力無かったし。 細かい処色々とはっきりしないままだし。 今後に期待。

    0
    2016年11月11日
  • プラ・バロック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつだったかな?
    どこの本屋さんに行っても積んであったのを覚えてて、
    刑事もので女性が主人公!
    と、
    言うのは記憶していたのね。
    ストロベリーナイトを読んで、
    刑事ものも大丈夫かな?
    で、
    主人公が女性でも平気!
    と、
    わかったので手に取ってみました!
    つか、
    このプラ・バロックもドラマ化してたのね。
    積んであったのはドラマ化の影響ですね。

    とりあえず、
    1番気になったのは登場人物がカタカナ表記なのね。
    主人公の、
    黒葉佑をクロハユウと表記するのね。
    ちょっと違和感あって微妙でしたね。

    カガさんって刑事が出てくるのですが、
    どうも、
    加賀恭一郎さんとダブってしまうのは僕のせい。

    解説は有

    0
    2016年04月28日
  • 衛星を使い、私に

    Posted by ブクログ

    「プラバロック」
    「エコイックメモリ」に続く3作目です。
    時系列では、「プラバロック」の前に当たりますが、前2作を読んでこその3作目。

    私的には、3作目が一番面白かったかも。

    0
    2015年11月26日
  • エコイック・メモリ

    Posted by ブクログ

    『プラ・バロック』の続編。

    たぶん、陰鬱とした雰囲気が、この小説の売りなんですね。

    「面白い?」と聞かれれば、「あんまり」と答えるだろうし、「面白くないの?」と聞かれれば、「そうでもない」と答えます。

    0
    2015年11月02日
  • 衛星を使い、私に

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんの作品だが、ようやく書店で見つけて買うことができた。前2巻と違って連作短編の形だが、すべての短編を読むことで事件の流れと結末が明らかになるようになっている。
    評価としては、部分部分で見れば面白い点があるものの、全体として淡々とした進行(特に最終話の印象が大きいが)のためそこまでのめり込むほどではなかった。

    0
    2015年07月14日
  • 衛星を使い、私に

    Posted by ブクログ

    クロハ・シリーズ3作目だが、時間が戻って自動車警邏隊時代の連作短編。そうかテレビで杏がやってたなあ・・・

    0
    2015年06月27日
  • 衛星を使い、私に

    Posted by ブクログ

    クロハシリーズということで読んでみましたが短編集でした。それでもそれぞれの話に繋がりがあるところはよかったかも。前半はちょっと淡々としていた感じが残念。

    0
    2015年06月22日
  • エコイック・メモリ

    Posted by ブクログ

    「プラ・バロック」を購入し読み終わった勢いでエコイック・メモリも読み終わりました。
    事件の展開としてはプラ・バロックのほうが好きなんですが、クロハという登場人物の人間味が出ているのはエコイック・メモリのほうかな、と思います。
    全てがまるっとうまくいくわけではなく、交通課の今回初登場の人物との関係、言葉ひとつで崩れそうになる危うさなどとてもいいと思います。このシリーズこれで終わりなのでしょうか……?もしまだあるなら追いかけたいところです。

    0
    2015年02月15日
  • エコイック・メモリ

    Posted by ブクログ

    1502 クロハ刑事シリーズ2作目。ネット上の殺人動画から始まるが一作目同様に常に暗く、また天気悪い。主役への風当たりも強く、どこに向かうのか逆に気になる作品。一作目の方がスピード感もあって面白かったかな。

    0
    2015年02月07日
  • エコイック・メモリ

    Posted by ブクログ

    ちょっと冗長すぎたかな、とは思う。ミステリーでありながら事件の真相そのものではなく主人公の心の動きや救いのようなものを描こうとした結果なのかもしれない。

    0
    2014年06月22日
  • エコイック・メモリ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    プラ・バロックと比べて中身が薄かったかなと感じます。
    仮想空間の使い方が前作に比べ少しもったいなかったというのが個人の印象です。
    しかしそれでも、アイに対する苦悩など人間らしい面ではこちらのほうが上であるというのも正直な感想です。

    0
    2014年05月06日