【感想・ネタバレ】捜査一課殺人班 狼のようなイルマ(祥伝社文庫)のレビュー

あらすじ

都内でIT関係者を狙った連続毒殺事件が発生。警視庁捜査一課殺人班・入間祐希は新興IT企業のCEO佐伯亨に目をつける。佐伯を尾行中、中国黒社会の殺し屋に襲撃され、激しいカーチェイスの末、イルマは重傷を負う。入院中のイルマに「蜘蛛」を名乗る正体不明の男が命を狙って接近し……。獣のような鋭い嗅覚と追跡力で女刑事が疾走するバトルヒロイン警察小説!

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Posted by ブクログ

星4.6

警察小説強化期間の中、お薦めされて読んだ。二十代後半の武闘派捜査一課刑事(♀)が、大陸系暗殺者「低温」と謎めいた毒物使い「蜘蛛」、狡猾なIT社長「佐伯享」の三者を相手取りながら、それぞれ別個の奇妙な縁を結びつつ、渡り合う話。

蜘蛛の気味の悪い手口の数々と、同僚の宇野の抑制された情緒、イルマの交通機動隊時代に培ったという二輪操縦技術の描写が優れていた。低温の過去は『機龍警察 未亡猟団』を読んでいた時のノリで楽しめた。

文章の品質自体も、日本語の作家としてかなり上位に入るのではないか。読点を繋げて状況描写を続けるハイライトシーンがあるが、どれも無理のない接続で違和なく、映像が自然に想起される。濃厚だが押し付けがましさの薄い、練られた文体だと思う。

イルマの過去の作り方はやや表層的なものを感じた。イルマの良さは宇野や基など、現在の同僚とのやりとりを通じてむしろ匂い立っていると感じる。すでに始まっているという続編に期待している。

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2020年11月06日

Posted by ブクログ

結城充考『捜査一課殺人班 狼のようなイルマ』祥伝社文庫。

アマゾネス系の女性刑事イルマを主人公にした警察小説。4ヶ月連続刊行の新シリーズ第1弾。『クロハ』シリーズがモノクロの世界観なら、本シリーズは総天然色カラーといった世界観である。

なかなか面白いぞ!来月の第2弾も待ち遠しい!

警視庁捜査一課殺人班の女性刑事・入間祐希は都内で発生した連続毒殺事件の犯人を追う。犯人は奇怪な殺人請負人『蜘蛛』。『蜘蛛』の暗躍と中国黒社会の殺し屋『低温』の不気味な影……

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2019年03月24日

Posted by ブクログ

話題となったシリーズ物だと聞いて読み始めた。単純に面白かった。引き続き、本作の続編を読みたくなった。

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2020年05月09日

Posted by ブクログ

警察小説。オーバードライブを先にジャケ買いし、この話はシリーズ化していると思い第1段を購入。本の3分の2くらいから一気に事件が進む。そこまでは少々退屈で、読むのに時間がかかってしまった。特に、大陸の話は…うーん。女性警察官イルマ、カッコいいし、これでもかと生き延びて帰ってくる。宇野との絡みも気になるところ。後半の事件の派手さが読み手を爽快にさせてくれる、後味がいい小説である。

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2019年09月12日

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