大森藤ノのレビュー一覧
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購入済み
久々にラノベに触れました
しばらく読み物を読んでなくて何か読もうかな〜と思って、ネットサーフィンしながら物色していたところ、これを見つけました。
ちょうど試読ができるものだったので、試読してみたところ、
良いところで終わって、クソォ(笑)
気になって買っちゃいました。(笑)
最初の方に流すようにでてきた場面も後半で"あれか〜"と思わせるようなところもでてきたりと読み応えがありました。
次巻も読ませていただくことにします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ激戦の果てにようやく「日常」へと帰還した者たちが自らの歩みを静かに見つめ直す巻。物語全体を覆うのは、喧騒の後に訪れる静かな余韻――だが、その静けさの奥には過去に流した血と涙、積み重ねられた選択の重みが確かに息づいている。
著者の筆致は戦いの熱狂を描くときとはまた違う深みを見せ、キャラクター一人ひとりの心の皺を丁寧に撫でていく。彼らがどこから来て、何に傷つき、どんな想いで今立っているのか。その“背景”が紐解かれていくたび、物語の地層が少しずつ下へと掘り進められ、この世界がいかに多層的で、いかに豊かな重層の上に成立しているのかを思い知らされる。
とりわけ印象的なのは、主人公ではないキャラク -
Posted by ブクログ
ネタバレ大森藤ノ著『ソード・オラトリア2』は、ただの外伝ではなく、「英雄とは何か」という問いに静かに、しかし確実に切り込んでいく一冊である。アイズ・ヴァレンシュタインという少女の強さは、剣の冴えにではなく、心の奥底に潜む焦燥と渇望にこそ宿っている。その内面を掘り下げる本巻は、彼女の「沈黙の情熱」を見事に描き出している。
本編では端正で冷静な印象を与えていたアイズが、ここでは迷い、傷つき、それでもなお前を向く。その姿は、強者であることの孤独や、力を求める者の宿命を象徴しているようだ。神々や仲間たちと交わすささやかな会話のひとつひとつが、彼女の人間性を織り上げていく。特に、彼女が戦場で見せる無言の決意に -
Posted by ブクログ
時に読書は想像力を養うと聞いたことがあります。
もしそれが本当だとしたら、現代を舞台にした話よりも時代小説、時代小説よりもSF小説やこの本のようなファンタジー小説のほうが段違いに想像力を鍛えてくれそうな気がします。
だって、そこにないものを、存在しないものを文字から頭の中で描き出すのだから。これ以上ないくらい頭を働かせることはないと思うのは、全くの無知が言う戯言でしょうか。
そんなファンタジー小説の物語が重層的で面白いのはなおのこと、さらに恋や友情、人情、心の機微や人間の嫌なところ、悪いところ全てがこの1冊でいろんなことを学べれると思う。
さらにラノベのいいところは、シリーズが長く主人公の成長