いやあ、非常に充実していた。
第8巻いわば時系列の繋がった短編集。
ミコトやヴェルフやリリなど、それぞれのキャラクターに焦点があてられていて、どの話も面白かった。
後書きでも書かれているように、内容としては神様と人との恋に関する話が多かった。
それぞれの想いがとてもステキだった。
ヴェルフの決めゼリフ『貴女に鍛えられた鉄(おれ)の熱はこんなもんじゃ冷めやしない』は格好良すぎるだろう!(笑)
そのあとのヘファイストスのかわいいことかわいいこと!
乙女やなあ。
『愛しのボディガード』の焦ったエイナさんの爆弾発言には笑った。
普段大人な彼女のかわいい面が見れて、うん満足。
今回一番好きな話は『パルゥムの求婚』
もうね、リリの想いに胸が熱くなって涙が出てきた。
彼女が自分の想いにもう一度気づく場面が個人的には本巻のハイライト。
そうだよね。
ベルがどう思っているかなんて最初から関係なかったんだよね。
彼女がそう決めてしまったんだから。
その一途さに胸が切なくなる。
うん、いい話だ。
そしてラストのヘスティア様の言葉
『何万年掛かっても、生まれ変わった君に……ベルくんじゃなくなった君に、逢いに行くよ。そして言うんだ。僕の眷族にならないかって。だって僕たちは永遠を生きることが出来る神様なんだぜ』
いや、この言葉、なんとも心に響くなあ。
不老不死者との関係を扱った物語は数あれど、その想いがこんなふうに紡がれるのは、初めて聞いた気がする。
とてもしっくりと来た。
なんだか優しい気持ちになれる言葉だ。
それにしてもベル君の天性のジゴロ体質はタケミカヅキ以上じゃないかと(笑)
関わる女の人みんなに気を持たせるとか。
いやまあ、肝心のアイズには兎(愛玩動物?)と思われてるけど(爆)
あと、シルさんってそう言う裏設定だったの!?と思った。
いやあ、ほんとにいろいろ充実してたなあ。
ますますこの後の展開に目が話せないよ。