浦沢直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
むかし全巻揃えたのだが保管場所がなくなり、泣く泣く手放したシリーズ。さんざん迷った挙句、結局3度目の購入をした。
約10年ぶりの再読だが、やはり素晴らしい。「学術サスペンス」を標榜するだけあって、何度読んでも新しい発見があり、読むたびに知的好奇心を刺激される。ミステリとしてだけでなく人間ドラマとしても深みがあり、人生経験を積めば積むほど心に迫るものがある。浦沢直樹の作品では、私はやっぱりこれが一番好き。後世に残したい名作。
追記: 想像ですが、装丁に出版社の意気込みが感じられる気がします。一見、最初の版と同じ装丁に見えますが、よく見ると背景の黒地に特殊加工でアンティーク調の世界地図が印刷さ -
Posted by ブクログ
完全版第12巻、いよいよ最終巻になります。
余りなじみのないルーマニアを舞台に、ドナウ河まで。
- 君にこの風景を見せたい。
こんな風に思える景色とそして人がいるのは幸せなコトだと、思います。
そして、ユーリ先生のこの言葉には、
- 人間はどんな所でも学ぶことができる。
知りたいという心さえあれば……
いつも勇気づけられます、"学ぶ"ことは人の本質だと、そう思いたい。
最近、20年ぶりに「Reマスター」が連載されています。
第2話は見逃しましたが、1話を見る限りは、変わらずに楽しめそうでした。
コミックにまとまるのはいつか分かりませんが、楽しみに待ちた -
Posted by ブクログ
ネタバレ楽しかったです。キートンのいとこが出たり(しかもお金持ち)、日本にあった収容所を見に来た外国人の話があったり。
この巻は覚えている話が無かったんですよね。読んで無かったのかなあ…まあ随分昔ですしね、読んだの。
収容所の話は良かったです。苦しい思いと仲間が死んでいく辛い思い出しかなく、恨み憎んでいるのになぜ来たいと思ったのか。それがふと見上げた時に見えた満開の桜だったと気づいて涙ぐむのがですね…泣けまして。
日本の桜ってそういう意味ではやっぱり特別だよなと思います。桜に向ける感情も違いますしね。
どの話もおすすめ。
毎回毎回、ジンとくるお話が多くて癒されます。