トーベ・ヤンソンのレビュー一覧

  • 新装版 たのしいムーミン一家
    数年前に読んだことがあり、結構覚えていた。
    ムーミンママがアリジゴクに砂をかけられた話は、本来の1作目である“小さなトロールと大きな洪水“であったことなので、話が繋がっているのだなと改めて。
    相変わらず、ムーミンが帽子で変身した姿(挿絵)はギョッとする。
    スナフキンやスノークの皮肉や、やってしまえ!...続きを読む
  • 新装版 たのしいムーミン一家
    優しい物語で読んだことがない物語が読みたいと思ってムーミンを手に取ることに。
    ムーミンのアニメは昔少し見た事があったもののほぼ覚えていなかったので、アニメとのギャップみたいなものは感じなかった。
    所々読みづらさを感じる部分があるものの、独特の世界観に引き込まれる。
    ムーミンとスナフキンのやり取りが可...続きを読む
  • 小さなトロールと大きな洪水
    ムーミンとムーミンママがムーミンパパを探す旅。
    途中でスニフやチューリッパなども参加する。

    真のムーミン1作目だが、話が短く、たのしいムーミン一家からが有名になりすぎ、一周まわって最後に改めて出版された。

    ムーミンが両手にアイスを持っている姿や、パパがSOSの旗を掲げて枝にしがみついた姿や、真珠...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の仲間たち
    心温まる物語集。心理学の観点から読んだせいかすごく深いものに感じられた。人の不器用さが愛らしいキャラクターにデフォルメされて、手に取りやすく昇華されている。
  • 新装版 ムーミンパパの思い出
    ムーミンパパ達、親世代の冒険物語。
    シリーズで一番冒険感のある作品です。
    スナフキン以上にとんがった父親、ヨクサルが印象的です。
  • 新装版 たのしいムーミン一家
    「飛行おにって、なんてしあわせなんだろう」「とんでもない。あいつは『ルビーの王さま』を見つけるまでは幸福にゃなれんだろうよ」のやり取りがめちゃくちゃ良かった。どれほどたくさんのものを手に入れても、本人が満足しなければそれは幸福ではないのだ、と思うので、ちょっと笑ってしまった。でもこの話の中で大きなル...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    ムーミンの小説としては2作目。
    彗星が来るという破滅的状況がありながら、今あるそこを自由に生きるキャラクター達が魅力的です。
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬
    初めて読んだムーミンの世界。
    大好きになった!いつかフィンランドに行きたいなあ。トゥーティッキとムーミントロールとムーミンママが好き。
  • 新装版 ムーミン谷の夏まつり
    安定の、自分のことしか考えていないムーミンと仲間たち。楽しいし、翻訳も読みやすいです。
    大洪水のお話なので、苦手な方は避けた方がいいのかもしれません。
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    「すててしまえよ。ぼくたちには、用のなくなった道具だもの。」
    読み終えてからずっと、この言葉が心から離れない。
    不法投棄...!
    しかし、ごみ問題やSDGsはファンタジーの物語の中では深く追求しないことにして、

    身軽であることの価値を知っている。
    最も大切なものが何かを分かっている。
    周りの人には...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の十一月
    ムーミンバレー◯ークで書籍コーナーがあり、購入して再読。装丁がおしゃれな色で揃えたくなる。

    クセの強いキャラクター達が気まずい思いをしながらも少しずつわかり合い、自分を見つめ直していく様子、夏が過ぎて陰鬱ながらも美しい谷の自然の描写が緻密でとても良い。抜き書きしたくなるような台詞や言い回しも多い。...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の夏まつり

    久々の再会

    昔紙の本を買っていたのを読みたくなって出してきたら焼けがひどく古本のにおいにくしゃみが止まらず文字が小さくて読みにくくなっていました。
    なので試しに電子で購入しました。
    焼けないくしゃみが出ない文字は大きいと問題がすべてクリアになりました。
    とてもありがたかったのです。ムーミンのシリーズは電子で買い...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    ・調べたところによるとこの小説は1946年に書かれた初版を1956年に改訂し、さらに1968年に三訂されようやく完成したらしい。私がこれまでもこれからもそして今まさに書かんとしている文章も、パブリックな力を持ったりや作者の意図への正確な責任を考慮しない つまりはただの「いち読者の感想文にすぎない」と...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    絶望的な状況でキャラクターたちがマイペースに思い思いわちゃわちゃしているのが謎に元気づけられる。
    ムーミンは異性愛者だった。
  • 新装版 ムーミン谷の夏まつり
     またまた随分とさぼっていて、日が空いてしまいましたが・・・

     自分の一番大好きなリトルミィ出てきます!みんな大好きスナフキン出てきます!ホムサやミーサも出てきます!

     エンタメ的にも面白いし、やはり哲学的にも響くものがたくさんあります。

     生きていると大変なことばかり、辛いことばかりだけど、...続きを読む
  • ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち
    おなじみの仲間たちを描いた短編集。
    ついつい顔が本に近づき、最後の一文を飲みこんだ瞬間、暖かいため息が漏れる。そんな珠玉の物語に、人生でいくつ出会えるだろうか。いくつになっても再びこの本に帰ってきたい。大好きな一冊
  • ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水
    『ボーダー 二つの世界』というスウェーデン映画を見て、

    「トロールの話って他にどんなものがあるんだろう?」と気になり、

    検索した結果出てきたのが『小さなトロールと大きな洪水』(トーベ・ヤンソン)。

    今更思い出したけど…トロールって、『ハリーポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』のイメージ強くて...続きを読む
  • ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星
    小さい頃にアニメを見ていて、内容全然覚えてないから読んだ。意外にみんな毒舌でびっくりする。ムーミンママは彗星飛んできてもあんま動じないし、スニフはすぐげぼるって言うし。子供向きなんだよな?笑
    日本にはないような物語で世界観が素敵だった。
  • 新装版 ムーミン谷の十一月
    コロナで寝込み、外出できなかった時に読みました。個人的に実家家族とのいさかいで心が疲れていたこともあり、この物語に心身ともに癒されました。ムーミンに出てくる登場人物って一癖も二癖もあるけどどこか憎めないし、自分と重なるところも沢山あって考えさせられる。フィリフィヨンカはまるで自分を見ているみたいで、...続きを読む
  • メッセージ
    ムーミンシリーズの作者、トーベ・ヤンソンの自選短編集。初めに書かれていたように、確かにストーリーが記憶に残る本ではない。でも、北欧のキリッとした冷たい空気、自然の美しい情景、登場人物の抱える孤独や優しさがふわっとしたイメージになっていつまでも余韻に浸れる本だった。ボートとわたし、コニカと