あらすじ
あと4日で、地球滅亡……!? 衝突の危機がせまった彗星を調べるため、ムーミントロールはスニフと共に、天文台へ大冒険。スナフキン、スノークのおじょうさんとの出会いも! *日本語翻訳本は、形を変えて55年もの間、愛されてきました。今回初めての翻訳新版となります。主な変更点は、・現代的な表現、言い回しに整え、読みやすくなりました/・クリアなさし絵に全点差し替えました/・原書最終版に基づき、より細部にこだわった表現にしました。
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Posted by ブクログ
本棚に置きたい一冊
面白いムーミンの世界
彗星は一体どうなるのか?彗星がムーミン谷に刻一刻と迫る間に、
哲学者のじゃこうねずみ
あの自由と孤独を愛し、放浪の旅を続けるスナフキン、
スノークのおじょうさん(フローレンのことかなぁ?)
切手採集家のヘルム
ニョロニョロ
に出会って行く。
途中、ずっとムーミンたちといるのに孤独に感じるスニフ。
あの子猫に頼られたかったのか、あの感情が読んでてとても印象に残った。
迫り来る危険の中でも、感情の生き物は自我をしっかり持っているのかなぁと思った。
沢山の挿絵がまた可愛くて、読んでいて癒された。
そういえば、現実的でもこの前鹿児島に彗星が落ちたんだっけ?
その時、わたしは君の名は。を思い出したけど、これからはムーミンの物語もその一つに含まれそう。
そして最後にフィンランド文学研究家の高橋静男さんの解説がとても良かったです。
トーベ・ヤンソンさんの家庭は、
大人だから、子どもだからという差別はなく、たがいにひとりひとりの意見を尊重しあう自由な雰囲気があった。
ヤンソンさんは、いつまでも絵や文章を描くこと、好きなことをやり続けたこと。
また、大好きな動物や植物に対してと、
世話をする、世話をされるという関係ではなく、対等な友だちどうしのような付き合い方をしていらとのこと。
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ムーミン達の優しい物語。登場人物たち全てが愛くるしい。
1作目で、彗星が来て地球が滅亡するという、ダークなテーマなのに、物語は明るさを忘れない。
最後ムーミン谷に戻ってきたときの安心感よ。そしてみんなが助かってよかった!
優しい気持ちになれるほっこりした物語でした。
Posted by ブクログ
ムーミン谷に彗星が迫ってくるお話。
登場人物みんなに一癖あっておもしろい。足を引っ張るもの、嫌味を言ってしまう人、トラブルメーカーいろいろいるけど、だれも見捨てることなく平等に接するのが、ムーミンの話のいいところ。
ムーミンがアンゴスツーラに向かって言った悪口が、「おいぼれネズミのしっぽ」とか「シラミの卵」なの面白すぎて声出して笑ってしまった。人物同士のかけ合いがほんとうに面白くって、生き生きとしている。
「そうだな、なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしくなっちゃうんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ。そして立ち去るときには、頭の中へしまっておく。ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっとたのしいね」
スナフキンの言葉はいつも胸に響きます。
小さい頃から何度もムーミンのアニメを観ていたけど、本で読むのはこれがはじめて。アニメのような面白さとテンポは小説にもあって、一気に読んでしまった。9巻まで読むのがたのしみだな。
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キャラクターを知っていたのに小説を読んでなかったので思い切って全集1巻目から。
ムーミンはスノークのおじょうさんにメロメロだし
スナフキンの竹馬には笑ったし
ママかっこいいし
ニョロニョロはやっぱりへんなかんじ。
みんな助かって良かった
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小さい頃にアニメを見ていて、内容全然覚えてないから読んだ。意外にみんな毒舌でびっくりする。ムーミンママは彗星飛んできてもあんま動じないし、スニフはすぐげぼるって言うし。子供向きなんだよな?笑
日本にはないような物語で世界観が素敵だった。
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ものすごくブームなのでキャラクターは知っていましたが物語を読むのは初めてでした。スノークのお嬢さんがムーミンに加勢しようとしてムーミンの腹に石当てちゃった場面に大笑いしました。スニフがこんな子だったとは知らなかった。かわいすぎる。
Posted by ブクログ
今までムーミンは可愛いキャラクターくらいの認識がなかったが、先日ムーミンバレーパークへ行ってその世界観に魅了。是非ストーリーを知りたいと本を読んでみた。
最初のお話がいきなり隕石⁈とビックリしたが、愛らしいキャラクターと優しさあふれるストーリー展開で楽しめた。ムーミンの世界観はこうしてら作られたんだなと納得。やっぱりスナフキンは深い。
ハマる人はとことんハマるというイメージのムーミンだったが、何となく気持ちが分かる。先月まで一個もなかったムーミングッズが、すでに10個近くある。
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随分前に行ったムーミンバレーの記憶が芽吹いてきて、ムーミンの原作をちゃんと読んでおきたいという気持ちになって読んだ。
ムーミンは欠点がそのひとのアイデンティティとして描かれているのがいい。
キャラクターを構成するとき、長所と特殊技能を中心とするのが普通だろうに、
ムーミンでは欠点が欠点でしかなく別に何かの役に立ったりしないのが凄すぎる。
ニーチェによれば相手をありのままに喜ぶことが愛だそうで、ニーチェ、ここに愛がありましたよ。
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子供向けの本…ということですが結構ページが多い。登場人物が魅力的。まだ会ってないのにトロールのお嬢さんラブなムーミンが可愛い笑。
スナフキンの「なんでも自分のものにして持って帰ろうとするとむずかしくなっちゃうんだよ」は名言だと思いました。
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セリフの言葉づかいが可愛らしくて心地よい。
作者の感性もさることながら、訳者の解釈も素晴らしいのでしょう。
特にムーミンママの言動には感激。
子供を危険な冒険に、平気な顔で送り出したと思ったら、内心はしっかりと親らしく、心配して、ジタバタしている様子から、干渉ではない、寄り添うような愛情が感じられました。
あとがきで作者の幼少期の家庭環境について知り、作者がこのような世界を描ける理由がわかった気がしました。
自分を含め、「イラつく」「ウザい」といった言葉が当たり前に行き交う我が家だけど、この本を読んでホッと一息つく事が出来ました。
自分ももう少しやさしくなりたいな、と思わせてくれるような、大切な一冊になりました。
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いつかはきちんと読もうと思っていたムーミンシリーズ。読めば、ムーミンショップをもっと楽しく見て買い物することができるはず。
この年齢になってやっと読んでみた。
面白い。でも、この彗星☄️が落ちてくる話、子供に怖くないか?まるで終末を暗示するかの内容にちょっとびっくりだった。
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"「彗星って、ひとりぼっちでほんとにさびしいんだろうな」
「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになるど、あんなふうにひとりになってしまうのさ」"
ムーミンシリーズをちゃんと読んだことがなかったので読んでいこうと思う。
今回は作者のトーベさんが出版した順に刊行された版を読んでいく。第一作目がこの「ムーミン谷の彗星」だ。
ムーミンとスニフが地球に迫る彗星の謎を突き止めるために旅に出て、途中スナフキンやスノークやスノークのお嬢さんに出会いながら冒険するというストーリー。彗星がムーミン谷に衝突するのかどうかがわからず終盤までハラハラした。
海の描写がとても素敵だった。命あるもの、希望の湧くところとして海が描かれている気がする。海が戻ってくることが安心材料であり、それを目指してムーミンたちは冒険をする。
誰しもムーミン谷のような安全基地を心の中に抱えていて、そこを目指して行けば良いというお話なのかなと思った。お話を書きたいという純粋な感情が生んだ物語のように思えた。
第二巻以降も楽しみ。
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衝突の危機がせまった彗星を調べるために始まった、ムーミントロールはスニフと共に天文台への大冒険。キャラクターみんなに個性があって愛おしい。最後のトーベさんのメッセージにあった"家族のみんなはしばしばまぬけなことをするけどそのあとで力を合わせてものごとを解決しようと努力する”という言葉はまさに、ムーミン一家を表していると思う。定期的に読み返したくなる作品。
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ムーミンのアニメやら映画は見ているものの、小説はまだ読んだことがなかったので読んでみた。映画版は視聴済み。巨大な彗星から始まり、とにかく色んなことが起きまくる。最初はスナフキンもスノークのおじょうさんも知らない相手で、そこから仲良くなっていくのが面白い。もともと知り合いじゃないけど、なんだかんだ文句を言いつつもムーミン谷までやってくる。ママがなんでも解決してくれるとムーミンは信じている。その無垢なまでのママへの愛がトーベそのものなんだなあとちょっとしんみりした。小説だとまた違った良さがあるなあ。
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ムーミンって、こんなキャラだったのか!
と意外でした。
スノークのお嬢さんはいつも鏡を持っていて面白い。
スナフキンはとても哲学的なキャラで、好きな人が多い理由がわかった。
最後の彗星の衝突は実はみんな死んでたり?
と思ったりした。
そう思うと怖くなった。
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大人でも楽しめる本だった。ところどころに人生の教訓みたいなめちゃくちゃ深い言葉が出てきてハッとさせられるし、みんな大変な目に遭ってもあまり落ち込んだりせず前を向いて笑ったりしてるし、なんだかんだで乗り越えられてるし。キャラクターも一癖二癖あるけど愛らしかった。ムーミンが人気な理由がわかった気がした。
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ムーミンバレーパークに行ってきた。
そこで出会ったトーベ・ヤンソンさんのキャラクターたちをもう一度知るために、読み始めた。
ムーミンの青い家、スナフキンのテント、おさびし山など、情景が浮かぶ。
彗星のことを知るために天文台へ行く途中に、スノークのおじょうさんと出会った。
トーベさんの世界は楽しい。
Posted by ブクログ
なんかスニフが主人公みたいな書き方でちょっとびっくり、好きですけどね。
登場人物みんな個性的で1人は好きなキャラができると思います。
台詞の言い回しが海外の作品って感じで面白いですね。
Posted by ブクログ
ムーミン、スニフ、じゃこうねずみ、スナフキン、スノーク、スノークのおじょうさん、ヘムル(昆虫)、ヘムル(切手)、パパ、ママ、ニョロニョロ
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何回読んだだろう!
子どもの頃、ムーミンシリーズを読むぞと決めて、しばらくして挫折もしくは気が散って離れ、また時が経ってムーミンシリーズを読むぞ、話忘れてるからまずは1巻から…って何回読むねん!
キャラクターの可愛さから、ほのぼの物語を想像して手に取ると、いきなりラグナロクが来ている。時間もなく地球もがっつり干上がっていく様子は、残酷で絶望的だ。
登場人物も仲良しこよしではなく、自分自身のこと、やりたいことに軸を持って振る舞うので、可愛げはそんなにない。
大人の本と違って児童書はドキドキ冒険譚が好まれ、自分も子どもの頃はそれが好きだった。教訓めいたことをはっきり言わなくても、この絶望の中で、皆が優先していたことは何か。読んでいて何にイライラしたか、どの場面が楽しかったか。子どもが物語と自分の気持ちと向き合うことで、それぞれ受け取るものがあるスタンスが良い。
Posted by ブクログ
子供の時に読むべきだったのだろうか?でもたぶん大人が読んでもいいんだろうね。
しかし、1巻からいきなり彗星が地球に衝突する、なんて物騒な話だったとは(笑)