幡野広志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
写真の楽しさを思い出させてもらえました。
その昔。
私にも、自分の「好き」を残せるのが楽しくて、カメラを持ち歩いていた頃がありました。
自宅に帰れば、いつでもシャッターを切れるようにカメラは身近な位置に置いて。
フィルムで写真を撮り、暗室経験もあるくらいには熱中していたのに、最近はすっかりiPhoneばかり。
おまけにSNSに上げることとかまで気にしたりして。
昔はもっと純粋に写真を楽しんでいたことを思い出しました。
また、ファインダーを通して、自分の「好き」と向き合いたいなあ。
週末のおでかけは、バッグにカメラを忍ばせようと思います。
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Posted by ブクログ
ラフな文体で読みやすく、難しい技術的なことや細かな数値などはあまり登場しない。それでもためになった。前から「いい写真」とはどんなものなのか良くわかっていなかったが、ひとつの考え方を得られたように思う。無理に「うまい写真」を撮ろうとせず、自分が面白いと思うものを自由に撮れば良いという、考えてみれば当たり前のことに至った。そうしていれば、後になって見返して楽しめる思い出を残せる。写真を撮るというハードルを下げ、撮りたい気持ちになる。
著者は親バカなようで、息子にカメラを持たせて自由に撮らせた写真を絶賛している。見てみると、確かに味のあるいい写真に思える。難しいことを考えずに面白いものを面白いと思 -
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すごくおもしろい。
写真を撮るときにどんなことを気をつけて撮ったらいいか、当たり前なのかもしれないけど大人になると忘れがちなことが書かれていた。
感動したものを撮る、誰かに伝えたいものを撮る、そのために写真を撮ったりしてるはずなのにいつの間にかどこかにアップすることとかかっこよく撮りたい気持ちが先行して撮りたいものがわからなくなってる人って多いと思う。
自分もまたインスタントカメラとかで良いから写真撮りたいな〜という気持ちにさせてもらった。
でも著者が言うように撮りすぎないでその時々の目の前の景色、匂い、空気など写真に映らないものも大切にしていきたい。
写真は写真以外から学ぶ。 -
Posted by ブクログ
カメラを趣味にしていると言える程のレベルではないが、大学生になったころからカメラが好きで、撮った写真で家族や友人が喜んでくれる事がなにより嬉しかった。
以前に、良いカメラを使えば「画質の良い写真」は撮れるが、良い写真が撮れるとは限らないと書いてある本を読んで、その通りだと思っている。
この本でも、「良い写真」を撮るための基本的な考え方が書かれている。とても読みやすく、あっと言うまに読めてしまった。
・機材の中でもPC>レンズ>>カメラ本体。という優先度なのが印象的。まだRAWでの撮影には挑戦していないが、やってみたいと思う。
・構図はまずは中心を。たしかにどんなに良いレンズでも周辺の画質は落ち -
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内容は、著者の病気発覚の経緯から、闘病の様子、その後の取材、そして残された時間の過ごし方が書かれている。
できる限りの治療を受けて最期まで諦めずに命を全うすること、家族や周りの人を大切にすること。
それらが当たり前の正しい考えとして根付いていることに気付かされた。
病気の苦しみから逃れたいと思うこと、自分を苦しめる人と縁を切りたいと思うことは、至極当然のことなのに、この本で、その苦しみの体験談を知ることがなければ考えが至っていなかった。
がん治療の苦しさを文章で見ただけでも、「安楽死」が選択肢にあってほしいと思うのに、今の日本では当事者の意見より、道徳や倫理観が優先されていることに絶望を感 -
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ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。
タイトルにドキッとしてこの本を手に取った。
子どもとの関わりについて自信がなく、教育〇〇という肩書きが付いている方の話だと更に自信を無くしそうなので、普通のパパママの子育て話を聞いてみたくて読んでみた。
”夢を叶えるためにお金と仕事というツールがあるんだよ“
「夢」と「就きたい職業」を混同していたけど、確かに全然違う。
仕事を通してでもそうでなくても、夢を叶えることはできると体現してみせてあげたい。
“「親の悪知恵」は生きるすべ”
“友だちの数を、そんなに重要視しなくていい”
私も、子には孤独を恐れない人になってほしいと思っている。
そのためにも -
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母の看病で地元に戻った4ヶ月間、幡野さんの本を読み漁った。自分の言葉で、包み隠すことなく、考えた言葉が並んでいて、心が救われた。
同時に、その人間に対する誠実さを、自分は持てているか、ということも考えた。
強さ、優しさ、夢、自信、生と死、と、テーマとしてはよくあるものについて綴られているが、決して独りよがりな感想•経験則ではなく、(著者が伝えているように)何度も「訂正する」ことを経た、重さと中身が詰まったものだと感じた。
失敗しないように、整った答えを渡すのではなく、自分で情報を集めること。考えること。実際にやってみること。自分を救えるのは自分自身でしかないこと。
いっぺんで分かった気に