【感想・ネタバレ】息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。のレビュー

あらすじ

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息子が生まれた日が雨だったから、ぼくは雨の日が好きなのだ。いまでも雨の日に一人で車を運転していると、息子が生まれた日のことを思い出す――行きたい場所へ行き、会いたい人に会い、生きたいように生きる。ぶれない意志をもつ写真家が1枚の写真とともに切りとる、息子のこと、写真のこと、病気のこと、旅行のこと……。新たに書き下ろしエッセイと古賀史健とのロング対談を加え、人気連載を書籍化。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

題名でときめいて思わず手に取った本です。

写真が散りばめられたエッセイでオーディブルなどでは魅力が半減すると思います。

病気のことや子供との関わり方について共感や勉強になることが多くあった。お年玉でお金の教育の話や児童憲章の話はとても心がぐっと掴まれました。

個人的に大好きでハマっていた食べ物を香典返しにするという件は確かになぁと声が出るほど関心しました。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

大人にならなければ気づかなかったこと、とあるけど、大人になってからも気づけないことはある。好奇心を持ち続けたい。カメラやってみたい、回らないお寿司屋さんに行きたい、東京タワー見に行きたい。

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

本のタイトルにある「息子が生まれた日から雨の日が好きになった」の文章がいちばん素敵でした

それと最後の巻末の対談

新しい視点と素直な感性を与えてくれます

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

おもしろかったです。

疲れた心にすっと入ってきました。
言葉も、写真も。

この、自然体な感じがして、親しみを感じるところが幡野さんのすごいところなのだと思います。

親としての目線に共感する部分が多かったです。わが子と出会ったことで好きになったものは、私にもあって。子どもが眼差しているものを愛おしく感じたりします。
自分の中にあるあたたかな感情、自然なありのままの感情が呼び起こされる感覚があり、安心して読める本でした。

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2023年10月16日

Posted by ブクログ

久しぶりの読書だったけど、最初から最後まで楽しんで読めた。
SNSでいつも拝見していて本を買ったのは初めてだけど、やはり幡野さんの考え方や文章や写真が好きだと思った。

最後の対談に書いてあることを完全に理解はできなかったけど、文章と写真をただ同じ空間に置くだけとは違う心地よさみたいなものは確かに感じていた。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

写真家ということで興味を持ち読み始めました。随筆ですが、飾り気のない文章と簡潔な言葉に優しさを感じます。雨の日が好きになったきっかけも優しさにあふれています。

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2023年09月19日

Posted by ブクログ

タイトルでめちゃくちゃグッと来て一気読みしてしまった。
後書きでも触れられているが、これぞフォトエッセイというか、文章と写真の比率が抜群に良い。

作者がガンに罹患しているという背景情報があるので、言葉の端々に物悲しさを勝手に見出してしまうのだが
こうして思考の文章化がされているというのは、万が一何かがあった時に残された人達の気持ちを癒す一助になるなと思った。

昨年割と仲の良かった友人が若くして亡くなったのだが、やつが普段何を考えていたか、どういうことを思っていたのかを知る術が失われてしまった。もう記憶の中の振る舞いでしか彼を思い出せない(そして、その記憶は悲しいことに徐々に薄れていくだろう)のがなんともやるせない。もしやつが何か文章を残していてくれたら…と読みながら思った。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エッセイみたいな、写真集みたいな、絵日記みたいなそんな本。

お年玉の話とか、みかんの話とか、羽釜の話とか
そんなものあるんだ、欲しいなって思ったり。

チョココロネの話とか、じゃんけんの話とか、質問に答える話とか、子どもとの関わり方が素敵だなって感じたり。

カメラを子どもに与えて
素敵な「ぼくの卒園式」を将来に残したり。

幡野さんの人柄が短い本の中に沢山詰まった1冊だった。




ぼくは写真家だけど
カメラから生まれたわけではない。

がん患者ではあるけど
病人として人生を
生きているわけじゃない。

一児の父ではあるけど
子どもに人生を
捧げているわけでもない。



ここが、ほんとにささりまくる。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幡野広志さんのなにげない日常をつづった短いエッセイと写真の本。
幡野さんの子どもへの関わり方や考え方は、私のひとつの指針です。
一番面白かった宗谷本線のシカの話、試しに息子に読ませたら、ケタケタ笑いながら読んでいた。大人の本も読めるようになった子どもの成長にまたちょっと嬉しい気持ちになった。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

 写真家の幡野広志さんの写真付きエッセイ。幡野さんの本を読むのは4冊目。

 病気の方の心理、余命を意識している人が、自分がいなくなった後にも息子にどんなふうに生きてほしいか色々と考えて、日常から丁寧に接している様子、そして、病気とは関係のない旅先での出来事など、色々とカジュアルに書かれています。

 文章と関係のある写真が載っているのですが…(大変申し訳ないことに、)
載っている写真の中で一番いいなぁとしげしげ見つめてしまった唯一の写真が、まさかの、著者の小さな息子さんが撮ったものだったんです。自分でもびっくりです。

 そして、一番心を鷲掴みにされたのが、巻末の、古賀史健さんとの対談でした。
最近『さみしい夜にはペンを持て』で話題の古賀さんですが、幡野さんの本を読んでいるときの気持ちよさが、松尾芭蕉の『おくのほそ道』を読んでいる時のものに似ていると発言したのです。それがものすごく納得できて、この本の良さが一気に滲み出てきた感じがしました。その話と関連して、一般に、写真集には「ことば」が足りない。「ことば」あると、写真が自由になるという幡野さんの言葉も響きました。

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2023年11月09日

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