幡野広志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2022年17冊目。
以前読んで大切な一冊になった、『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に幡野さんが出てきたので、やはり読まなくてはと思い、手に取りました。
やさしい語り口の背景には、どれほどの苦悩があったのだろう。
選び抜かれた言葉たちに、強い意志を感じました。
この本は、誰かの心を打つだけじゃなくて、多くのひとを救う力があると思います。
NASAの「家族」の扱いに驚きながらも、読み進めるととてもしっくりきました。
また、安楽死と尊厳死についても、わかりやすく深く考えることができました。
時々読み返していきたい一冊になりました。 -
Posted by ブクログ
この本は正に今、自分が出会う必要があった本でした。出会えて本当に良かったです。子育てをしている人は勿論、全ての人におすすめしたい一冊です。
☆優しい子に育てるには、優しい親でいなくちゃいけない。
こういう、当たり前のことが書かれています。でも、親でいることの多忙さや難しさに気を取られて、本当に大切な根本的な事がいつの間にか抜けて行っていたことにハッとさせられます。
著者は、まだ若いのに、癌で近いうちにこの世を去る可能性が高いそうです。幼い息子に伝えておきたいという強い思いで書かれた、純粋で無駄のない文章によって、思いがダイレクトに胸に染みてきます。
☆学校とは、理不尽さを学ぶ場所なのだ。
☆仕事=自分ではない。職業を夢にしてもあんまり意味がない。
☆いくら好きなことでも、自分の全てを注ぎ込むのはやめた方がいい。趣味を1つにしてしまうと、それがアイデンティティーになるから、自分のアイデンティティーを守るために人を攻撃したり、足を引っ張ったりするようになる。
など、書かれています。
似たような専門的な本は沢山ありますが、私にとっては今までで一番しっくり来て、読んで良かった!と思える素晴らしい本でした。 -
購入済み
回答の仕方が上手
他の悩み相談の回答と違っていたのは、
相談者のためになるなら甘さも優しさもない
回答をするけど、それでいて冷たい回答には
なっていないところ。
指摘するときは、ほんとに痛いところを突く。
多分、相談者も見落としていたような
ところとか。
それなのに、文章は気負うことなく
読めるくらい柔らかいのが、
個人的にすごいと思った。
誰かの悩みに対して、過不足の無い、
完璧なアドバイスをしてあげることって、
まず無理だろう。
それを分かっていても、
誰かに相談したい、
聞いてほしいことは尽きない。
不倫だとか子育てだとか、
悩みが深刻になりがちだけど、
簡単には話せないことなら、
なおさらだと思う。
そんなときに話したいって思うのは
役目や立場に縛られた専門家でも、
性格も経歴も全く分からない大人でもなく、
裏切るかもしれない友達や家族でもなく、
こういう人なんじゃないか。
百パーセントの答えはもらえなくても、
話を聞いてくれる人としては、
十分必要な人だと思う。 -
Posted by ブクログ
幡野さんの「返し」にぐいぐい引き込まれます。
「哀れみの目で見られたり可哀想っておもわれるのって、めちゃくちゃ苦しいしムカつきますよね」に深く同意。
これ、なんでわからない人が多いんだろうって思います。
「誰かの心を支えるというのは、自分の心を削ることでもある」
有限の心を削っている「良質な鰹節みたいな人」
鰹節っていう表現がすごくいいな、と思いました。
味わい深い、鰹節。
けれども鰹節は有限。なくなってしまわないように、大切に。
幡野さんのアドバイスすべて同意できるわけではないのだけれど、まっすぐ真剣に向き合っていらっしゃることは伝わってくるので、「ああ、幡野さんはそんなふうに考えているんだなぁ」「そういう考え方もあるなぁ」ととても自然に入ってきます。
言いたいけど言えない、言葉にする勇気がまだ持てない。
自分の中にあるそんな感情に気づいたとき、この本を開くとなんらかの答えを言語化していける。私にとってはそんな一冊です。