幡野広志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
北海道の岩田書店、ご店主が『一万円選書』候補に入れていらした本。難しいがんと向き合っていらっしゃるカメラマン、幡野広志さんのご著書だ。闘病の中で見つめた、ご自身の気持ちや死生観を、率直に綴っておられる。気軽な内容の本ではないが、不思議とその語り口に暗さはなく、率直だ。
私達が選べなかったものは、きっとたくさんある。まだ間に合うもの、もう間に合わないもの。昨年来、悩んでは失敗ばかりだったのが、そろそろきつくなり、このままの生き方でいいのか、思い切って全く違う方に舵を切ろうか、一言で言えない気持ちだったので、タイトルに惹かれて読んでみたのだ。
この本で幡野さんの述べていらっしゃることは、とても -
Posted by ブクログ
余命3年と診断された写真家が、2歳の息子に残すために書いた本。シンプルで本質的な考え方、端的な言葉で読みやすい。2022年現在も存命とのことで安心した。
・優しい子に育てるには、優しい親でいなくちゃいけない
・学校は、理不尽さを学ぶ場所
・人の目を気にせず、自分の経験を。それが自信につながる。
・夢は職業の先にあるもの。職業を夢にしても意味がない。夢を叶えるためにお金と仕事というツールがある。
・子供が何を選ぼうと、その答えを受け入れて、ずっと背中を押してあげる
・親は灯台のような存在。明るい時は見えなくても、暗い海で不安になった時に遠くでぼんやり光り安心感を与える。 -
Posted by ブクログ
2020.11.16
前作の「なんで僕に聞くんだろう」で深く考えさせられたので、久しぶりに新刊を単行本で、メルカリではなく新品で発売日に本屋で買った。それほど楽しみで読みたい!と思った本だった。
発売直前の、DVの被害を受けてる相談者さんの件は残念だったけど謝罪してその後もwebで載せてるのであとは相談者と幡野さんの問題だと思う。幡野さんだって人間で、相談内容によってはこういうこともあるのは仕方のないこと。
『人生相談ほど人柄をあぶり出すものはない』と幡野さんは一貫して言っていて、特に人生相談の回答に対するコメントに人柄が表れると書いてありドキッとした。(良い悪いではないと思うけど自分に