伊藤悠のレビュー一覧

  • シュトヘル 13
    えっなにこれなにこれどうすんの伊藤悠天才なの…

    ユルールからシュトヘルへ、シュトヘルからスドーへ。
    文字を中心に広がっていく物語はついに関係者から離れた人々へ。

    伝えること。
    伝わること。
    教えること。
    学ぶこと。
    知ること。

    そして「文字」を生かすために、共犯者になる道を選ぶ二人。
    たとえ命...続きを読む
  • シュトヘル 1
    使えないのに、使える理由のはじまり。
    シュトヘルのはじまり。
    彼女の過去はだいたいこれだろうね。
    文字をめぐる戦い、っていうのがまずスゴイ。
  • 月刊!スピリッツ 2024年2月号(2023年12月27日発売号)
  • シュトヘル 8
     新キャラクター「ナラン」が、大活躍なこの巻。そして、相変わらず、出たばかりのキャラクターをすぐに使い潰してしまう太っ腹ぶり。番外編のあの世が、どんどんと賑やかになっていく。
     再開したばかりのユルールとシュトヘルだが、また引き裂かれてしまうとは。
  • シュトヘル 7
    「―――覚えてなくてもいい。……何も残っていなくていい。何度でも出会い直して、俺と生きようよ。
     シュトヘル―――、君のことが好きなんだ、ずっと」

     この漫画に登場する主要な人物たちは、皆、己が信じる正義と信念を持っている。他人に付けられた消せない傷や自分しか担えない重い責任が、それらのバックボー...続きを読む
  • シュトヘル 6
     まずは、イババさんにご冥福を。
     この6巻は、彼のためにあった巻でもある。自分が生き延びることだけ考えてきた彼が、ユルールのために全霊を尽くすスドーに惚れて、今までの自分を削っていく。最後は、主であるジルグスを裏切って命懸けでスドーを逃がす。そして、助けたスドーには、―――。これは、読んでからのお...続きを読む
  • シュトヘル 5

    「言葉」をつなぐ西遊記

    「言葉」がもたらすものについて。玉音同の運び手ユルールは、己の名前と同じくそれを、人々に等しく与えられた「祝福」だと説く。しかし、彼を追うモンゴル帝国の大ハンは、生涯にわたって身を焼き続ける「呪い」だと言う。そのどちらも、同じ「言葉」がもらたしたものだった。
     作画良し、ストーリ良し。まるで、12...続きを読む
  • シュトヘル 5
    はじめは、スドーがこの時代にシュトヘルの中に憑依する意味がわからなかったが、そうきたかと唸らされた。
     「言葉」というもの力、場所や時すら超えて人と人をつなげるもの。ユルールはそれを、彼の名のとおり祝福だと言うが、彼の父親にとっては別の意味を持っていた。未だ邂逅せぬ父と息子。そのあいだに横たわる西夏...続きを読む
  • シュトヘル 8
    おおう。双子王子、いきなり表紙登場でビックリですよ。
    ラスト近くのスドーの帰還にグッときちゃいました。

    シュトヘルとユルールは単純に「両想い」で終わるのか?
    いや、なんかもう一波乱、二波乱あるだろう、と思う。いや思いたい?(笑)

    しっかし、コレ、話をたためるのか?たたむのか?
    心配だけど、やっぱ...続きを読む
  • シュトヘル 7
    新刊が出ていたことに気づかず半年。毎度ながら、読みごたえがあって物語として本当に面白い。巻が進むたび、各々の成長が胸に染みる。
  • シュトヘル 1
    「皇国の守護者」は読んでないけど気になってたんですが…
    これは、スゲエ。

    作者は女性、と聞いて二度ビックリ。
    最近は女性の方が「血沸き肉踊る」物語を
    力いっぱい描いてる気がします。

    ともかくオススメ。
    少年の成長物語としても、青年の復讐譚としても、
    オオカミ少女物語(笑)としても。
  • シュトヘル 1
    冒頭は現代。
    主人公・須藤が転校生・スズキと出会い、13世紀初頭のへトリップする所から物語が始まる。
    シュトヘル(悪霊)と呼ばれる賊になってしまった主人公はスズキに瓜二つな少年・ユルールと出会い、自分(シュトヘル)が何者なのかということ、そして旅の目的を知る。

    今巻はプロローグの様なもので続巻以降...続きを読む
  • シュトヘル 6
    ユルールが描く未来は、確実に実現する未来。  
    しかしそこへ辿り着くために道は至難の道、苦難の道、辛苦の道。  
    だが振り返るな。迷うな。下を向くな。 諦めるな。   
  • シュトヘル 4
    番大学院焼き払われる。 西夏文字は玉音同のみに。   
    シュトヘルとスドーの折り合いはつくのか。  
    ハラバルはとうとうユルールを殺しに向かう。
  • シュトヘル 5
    ユルールは生きる。希望を失わない。  
    シュトヘルは文字を覚える。思い出すために。   
    場所は金国。 敵未だ強し。 
  • シュトヘル 1
    作者は野性味のある描写が独特ですが、それが好きな方には溜まらない作品です。
    戦中の前世の夢を見ていた主人公が、殺人を繰り返す女の賊という前世の体で前世の時代に生きるお話です。
    西夏国というかつてあった国の文字を存在からなくしてはいけない、と玉音銅という辞典を守る旅をする男の子と彼に共する老人、そして...続きを読む
  • シュトヘル 1
    皇国の守護者という漫画がございまして、その本が好きでございました。
    それから伊藤様の本を調べ、シュトヘルにたどり着きました。
    皇国の守護者でもそうであったように豪快なペンの走り方や表情の描き方、物語の展開はもとより、感情溢れる絵の表現がたまらなく好きです。
    内容は言わずもがな大変わくわくし、次が楽し...続きを読む
  • シュトヘル 6
    敦煌的な。敦煌(映画)好きなんだよなーw 舞台も同じく西夏、文化を戦火から守るというのも同じ。自分に名付けられた「名前」に誇りを持ちたくなるそんな漫画。逃避行型ロードムービー的歴史大河ファンタジー(なんじゃそりゃ
  • シュトヘル 1
    続かない命と感情、続いていく文字や記録の起源の話。とても絵があざとくなくさっぱりしているが、生命力がある

    貸す漫画にはずれがないことで定評のある友人から借りる
  • シュトヘル 2
    文字が持つ神性、そして憎悪。非常に珍しい、けれど素晴らしい観点から描かれている作品だと思います。
    命が塵のように散る時代で、己が生きたこと、戦ったこと、そして死ぬこと。
    その一生を誰も憶えていないのなら、それは存在したと言えるのだろうか?

    そんな思いを、文字は残す。
    しかし、忘れ去りたい過去も、否...続きを読む