河邉徹のレビュー一覧

  • ヒカリノオト

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    シンガーソングライターの染谷達也が音楽の世界から引退する際に発表した最後のシングル「夢のうた」。
    ​この音楽が時と場所を超えて、仕事に疲れた会社員、田舎のカメラマン、合唱祭を迎える高校生、そして染谷自身など、人生の岐路に寄り添い、時に慰め、時に励ましながら、彼らの心に希望や勇気をもたらしていく6つの連作短編集。

    ​一つの曲を軸に、時代を超えて愛される音楽の力と、生きることに懸命な人々の姿がみずみずしく描かれている。

    イジメで引きこもっていた時、仕事でうつ病にかかった時、失恋した時、学生のイベントの時、夢を諦めた時、寄り添ってくれたのは音楽だった。

    なぜだか涙が何回も流れる。心が洗われる感

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    2025年11月25日
  • ヒカリノオト

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    これまでの人生の中で、様々な音楽が自分を支え、人生を彩り、寄り添ってきてくれた。
    そんな幸せを改めて感じられる素晴らしいお話でした。
    たくさんの方に知って、読んでほしい作品です!

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    2025年10月26日
  • パパたちの肖像

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    読めてよかった。
    子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。
    ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。
    泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。

    子育ては、子どもと向き合うのと同時に、夫婦がお互いに向き合わないといけないチームプレーが必要なんだと、思い知らされた。

    特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。
    乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。

    パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。
    パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優

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    2025年10月21日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    石持浅海さんの息子の進学、ふいに泣かされた!!息子が遠方の大学に旅立つシーンで。当たり前のように毎日おはよーとか言って一緒にいるけど、ずっと続くわけじゃないんだなぁ。旅立ったら淋しくなっちゃうなぁと思って。自分の学歴思考で子供の希望を閉じ込めないようにしなくては!
    カツセマサヒコさんの専業主婦家庭の話もよかった。競争からはみ出た家庭かもしれないけど、それでもいいなと思えた。
    外山薫さんの損してる気分になってるパパの話も、妻がちゃんと家庭のことも考えてるのがわかって読んでてホッとした。

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    2025年10月08日
  • 蛍と月の真ん中で

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    旅のおともに選んだ一冊。
    読みやすく、選んで正解だった。
    「生き方」について考えさせられる物語。どこに住むか、どうやってお金を稼ぐかもそうだけど、何を大事にするかとか、何を優先するかとか、そういう人生の大切な選択に関わることについても。
    日常に疲れた時にでも、またゆっくり丁寧に読み返したい。

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    2025年09月24日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    自分は乳幼児の母という立場なんですが、共感する!、耳が痛い!と交互に思いながら拝読しました。
    どんなに自分がしんどくても、「だって俺は親だから」と疲れや苛立ちを抑えて子供に対応する場面は共感したし、妻からなんでこんな簡単なことができないんだ、という表情をされて、夫が自分は子育てに向いてないわぁと落ち込む場面は、耳が痛かった・・
    当時わたしも似たようなことをしてました・すいません・・

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    2025年08月24日
  • ヒカリノオト

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    久しぶりに泣きながら読みました。

    県立高校試験で出題されたとの事で3月に読もうと思っていたのが今になっていました。
    今月は積読を消化しているのだけれども、積読のものがほんとにどれも面白い。

    なぜ寝かせてしまっていたのか、寝かせていたから面白く感じるのか?

    特に試験でも出題されたところの「第4章マホウノオト」が好みです。こういう青春ストーリーが好きなんだと思います。裏切りません。

    作者の方がバンドを組んでいたそうで、
    音楽の描写がリアルで曲が聞こえて来そうです。
    Spotifyで聞いてみようと思います。

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    2025年06月21日
  • 蛍と月の真ん中で

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    好きですこの本。

    人が羨ましくみえてるってこと誰でもあって…
    そういう時って実は自分が1番輝いてるんだよって気づいてなくて...

    私は読みながら、拓海をとても羨ましく思っていた


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    2025年04月17日
  • ヒカリノオト

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    音楽の持つ力ってすごい。自分も音楽に救われてきたし、音楽がない人生なんてつまらないと思っているので、共感しかなかった。短編が繋がっている形式もとても良かったです。

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    2025年01月17日
  • ヒカリノオト

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    何となく目に入って読んだ作品でしたが、すごくすごく好きです。すーっと心に入ってきてポロポロ涙が出ました。
    学生時代に聞いていた曲とか、それにまつわる思い出が蘇ってきています。 「夢のうた」どんな曲なんだろう 聞いてみたいです。

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    2024年12月21日
  • ヒカリノオト

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    とある音楽を軸に広がる短編小説です。サラッと読みやすくも、キャラクターの個性がしっかり描かれていて読み応えがありました。人々の優しさに心がジーンと温かくなります。

    青春の頃に聴いていた音楽を改めて聞くと、懐かしい気持ちになりますよね。知らず知らずのうちに思い出と音楽はリンクしているような気がします。

    卒業式で歌った曲「旅立ちの日に」や「3月9日」「拝啓15の君へ」を聞くと、学生の頃の授業の様子や校庭で遊んでいた頃の自分が走馬灯のように頭の中に流れてきます。音楽って想像以上に偉大ですね。

    アーティストの悩みや葛藤も描かれていて、リアルだなと思って読んでいましたが、作者の方が元バンドマンとい

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    2024年10月20日
  • ヒカリノオト

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    とにかく素晴らしかった。
    いろいろな人に読んで欲しいと思う。
    簡単に言うと、音楽を中心とした人と人との
    温かい繋がりの話。
    しかし、内容は濃くてちょっと泣けます。

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    2024年09月06日
  • ヒカリノオト

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    ネタバレ

    最初の重い音楽関係の話から、読み難い本に手を出してしまったかなと後悔しつつ、ゆっくり読み進めると、次の章からはどんどん面白い展開に。

    近年のヒットあるあるかなと。

    染谷さんの視点とテラの視点で語られる中で、
    海さんと染谷さんが同一人物なのが分かり、
    思ったよりも染谷さんが若いことに驚いた。

    カバー裏にある作者の言葉がいつでも読めるように、コピーして、本のカバーとして使ってみた。

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    2024年08月19日
  • ヒカリノオト

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    まず最初の行を読んで、一目惚れして買った。
    家に帰るまで我慢できなくて、カフェ寄って読んでたんだけど、涙止まらなくなった。
    辛い時とか悲しい時とか、涙が出るほど救われた音楽は沢山あったはずなのに、何を聞いていたかって言われると、確かにはっきりと思い出せない。

    でも、あの音楽がなかったら今ここにはいなかったし、学校にもいけなくなったし、多分好きなことも出来ないまま、下向いて生きてくことになったと思う。
    なんか、なんて言えばいいのか分からないんだけど、とりあえず昔聞いてた歌探して、もう一回聞いてみようと思った。


    一人の想いが、長い時間をかけてたくさんの人の心と思い出に触れて、そうして本人にす

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    2024年07月28日
  • ヒカリノオト

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    自分も音楽が大好きな人間です

    よくライブに足を運んでいて思っていたこと

    今の時代音楽って世界中に溢れているのに
    たまたま同じアーティストを好きになってたまたま同じ会場に足を運んでいるってよく考えたらすごいことだよなぁ
    もっと言えばステージの上に立っているアーティストが生まれてなければ音楽を初めていなければ一生会うこともなかったんだなと

    そんなたまたま出会った人達

    どうやって活動を初めてどんな思いでステージに立っているのか
    どんな風に人生を過ごしてどうやってこの音楽に出会いどんな風にこの音楽と共に人生を過ごしているのか

    ずっと漠然と気になっていたことを見せてくれたようなそんな小説

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    2024年07月04日
  • 蛍と月の真ん中で

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    ネタバレ

    大学を休学して、父の写真にあった長野県の辰野へ。何も先を決めずに行った先での1つの出会いが、また別の出会いにつながり、主人公の生き方・考え方を変えていく。
    将来への不安や人と較べて焦る心情と、周りの人の温かさとたくましさと、自然の描写が織りなす季節と気持ちの移ろいが味わい深かったです。
    読んだ後は前を向いて歩けるような気持ちになりました。

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    2024年01月14日
  • 蛍と月の真ん中で

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    ネタバレ

    自分の立ち位置や将来や存在に不安を抱えた青年が、長野県辰野の人達との生活で変わる…そんな物語だけど、私は本当に好き、というか、こういう物語を読むと心が浄化される。実際にモデルになった場所があるみたいなので、辰野に行ってみたいなぁと思った。

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    2023年03月28日
  • 僕らは風に吹かれて

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    たくさんの音楽業界の人たちが、コロナ禍によって苦しんでいることを想う。
    湊、蓮、テツ、ハル、美里さん。

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    2022年03月06日
  • 流星コーリング

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    流星が分からなくても主人公たちの事情や気持ちに共感できるお話! 青春版タイムリープものみたいで感動しました。男女の青春が読みたい方におすすめします。あとシンプルにヒロインが可愛かったです。

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    2022年02月01日
  • 蛍と月の真ん中で

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    限界集落、移住者、迷える好青年、美しい地元少女、親子の葛藤、有機農業、共生、もういっぱい詰め込みながらも、読書をうまくくすぐる作品でした。

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    2022年01月28日