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息苦しい日常から逃げ出した 僕が出会ったのは 亡き父の愛した景色と、君だった。 『流星コーリング』で広島本大賞を受賞した著者による、 自分の居場所を求める若者たちの葛藤と足掻き、その先にある確かな一歩を描いた、瑞々しい傑作青春小説。
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Posted by ブクログ
限界集落、移住者、迷える好青年、美しい地元少女、親子の葛藤、有機農業、共生、もういっぱい詰め込みながらも、読書をうまくくすぐる作品でした。
【読んだきっかけ】 河邉徹さんの小説5作目 【心に残った要素】 タイトル『蛍と月の真ん中で』と、カメラマンを目指す主人公·匠海の撮る写真。 自然の刹那と一瞬の人の心を捉える。 瞬間という儚さに温度を与えてゆく。じんわりする。温かい後味がたまらない。 実在する地名を用いたり、辰野の人たちの細やかな...続きを読む描写があったりする今作は、これまでの作品と同じく人生の苦楽に揺らぐ人の心を描きながら、これまでになかった要素・視覚的な色彩がはっきりと描かれていてフィクション小説なのにドキュメンタリー映画を見ているかのようなリアリティがある。 やりたいことよりも、やっておかしくないもの、たしかに。そうやって取捨選択している自分がいる気がした。 大学生が東京から突然地方に移住?そんな作り話みたいな、と思うかもしれないけれど移りゆく季節の中に描かれる暮らしのグラデーションには違和感がない。 特に印象的だった言葉は「灯」。 【ここが好き!】 夏の色、夏の光。冬の温度、冬の光。 写真家としても活動する小説家だからこそ、ファインダーから見える世界、カメラで切り取った世界を文字に起こしたときの言葉に美しさがあると思う。 明里ちゃんの宿いってみたいな~ 今作は音の描写が多くはなかったけれど〇〇のような声ってところが私好みでよかった! ──著者紹介── 河邊徹(かわべ・とおる) 1988年兵庫県生まれ。3ピースバンド・WEAVERのドラマーとして、2009年メジャーデビュー。バンドでは作詞を担当し、2018年に小説家デビュー。『流星コーリング』で第十回広島本大賞を受賞。その他の著書は『夢工場ラムレス』『アルヒのシンギュラリティ』『僕らは風に吹かれて』。
写真を学ぶ大学生匠海は学費にしようと貯めたお金を友達が勧めるサロンに取られ休学するこおに。 父親が撮った蛍の写真の場所を探して長野県の小さな町に辿り着く。そこで出会った人や生活、生き方に触れて自分を見つめ直す。 成長もの。長い人生でこんな1年があってもいいと思う。
舞台となる長野県の辰野が美しく描かれている。匠海が滞在したのがちょうど1年なので、四季の景色が目に浮かぶよう。 辰野で出会う人々もみんな個性的でいい人ばかり。こんな村でなら自分をしっかり見つめ直せそうだし、移住もありだなと思いながら読んだ。 田舎では一人で生きていくことは出来ないとあったけど、どこで...続きを読む暮らしていても頼り頼られ生きていくことが自然とできたらいいなと思う。 真の豊かな暮らしとは、辰野の人々のような生活なのかも。
出てくる人がみんないい人で、安心して読める。でも、過去をカミングアウトされた会話でこんないいことばかりスラスラ言えないなぁ。
とても印象に残る一冊だった。 大学を休学した匠海が長野県辰野町にやってきたのは蛍を撮るため。かつて父が撮影した場所で蛍を撮ることが彼の目的であり、そこで辰野に住む多くの人たちと出会っていく日々を描いていく。 何か大きな出来事が起こる訳ではない。美しい景色やそこに住む人々との生き方に触れる中で、自信...続きを読むを持って自分だけの居場所を見つけていく。 登場人物すべてのキャラが立っており、自分を支えてくれる他人の優しさ、温かさを感じる物語である。 「何者にもなれていない自分を、恥ずかしがらなくていい」という正にあまり冒険せずに平凡な人生を歩んできた自分にとっては、とても印象深い言葉だった。
県内の同じような地域を重ねながら読んでいた。 想定内のストーリーではあったが、人物も景色も良くてすらすら読めた。 カメラが、難しすぎないけれど詳細に丁寧に書かれていて、とても素敵なものに思えた。 光を集める。 最高の瞬間を別の場所に運ぶことができる装置。
カメラマンのたまごの匠海は 進む道に迷いを感じ、休学して 昔、父親が撮ったホタルを見に長野県の辰野へ。 ところが季節外れだと教えられ 一年間、集落に住みながら待つことに。 移住先輩の家に居候しながら 少しずつささくれた気持ちを緩めていく匠海。 何もかもうまくいくわけではないけれど ずっと集落にいる...続きを読む者、移住してきた者 一度都会へ出て戻ってきた者と さまざまな人々との関わりが温かい。 集落の端のゲストハウスには 健康上の問題で都会へは行けない 明里という少女もいて この物語は彼女の成長譚でもある。 やっぱり自分はこういうハッピーエンドが 好きなんだなぁと実感しました。
大学を休学中の主人公が地方を訪れ、自分を見つめ直していく青春小説。主人公は、将来のことや家族のことに思い悩み、微かな記憶にある辰野を訪れる。そこで様々な価値観をもった人達と出会い、自分を見つめ直していく。 若い頃、華やかに見える人達との交流やアグレッシブさに憧れるのはよくわかります。控えめな主人公...続きを読むが、自分にできることをコツコツと行動していくことで、道が開けていく展開は読んでいて微笑ましい。都会にはない人との距離感や助け合いが温かく描かれているのもよかった。 アレルギーや地方再生の事も盛り込まれていたけど、きれいにまとまっていて違和感なく面白かったです。
バイトと勉強に追われ疲れた大学生が、休学して亡き父の縁の地で過ごす1年間のお話。 優しくてほわっとした作品でした。 現実問題、ここまで恵まれることはないかと思いますが、自分の固定観念を打ち崩してもらう経験って本当に貴重だなぁ、と思います。
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