古田徹也のレビュー一覧
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ネタバレ
ウィトゲンシュタインについて名前は聞いたことがあったが何をした人なのか知らなかったので、入門の本としてとても読みやすく、少しだけウィトゲンシュタインについて理解を深めることができた。
「語りえないことについては、沈黙しなければならない」
私も最初この言葉を聞いた時、知識を持っていない事については話してはいけない的な意味だと思っていたが、本当は「世界は存在する」や「私が存在する」といった事が語りえない事である事を知った。そして言語化について考えるきっかけになった。
この本の最後にはより深くウィトゲンシュタインを学ぶための本が紹介されていたので読んでいきたいと思う。そしていつかはより -
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「つまり彼は、〈語の意味とは、その語に対応する対象である〉といった一般的な定義を追い求めるのではなく、〈語の意味を説明する〉という我々の日々の営みのなかで『語の意味』や『意味』と言った語が具体的にどう使用されているのか、それをよく見ることを促すのである。彼によれば、そうすることで『「意味とは何か」という問いを地上に降ろす』ことができ、あらゆる語に対応する対象という幻影を払いのける端緒が開かれるという。」
「自分の態度や立場、考え方といったものを変えようと決心するのは、我々にとっては極めて難しいことだ。それは一面では、いま自分がどのような見方に囚われているかや、ほかにどのような見方がありうるか -
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仕事柄、英語をそのままカタカナ表記する場面によく出会うが、それは私の生活には溶け込んでいた。
しかし、業界から一歩出れば通じないことや、日本語がそのような表現を受け入れやすいことは全くもって意識できなかった。
〇〇感という言葉がビジネスシーンで氾濫するのも、責任の所在を常に曖昧化していたい日本企業にとって、相性が良いのも納得した。
また、私自身「嫁」という言葉に違和感を感じている。どこか古臭い感じがあり、彼女→嫁の表現変化はどこか大きな認識差を感じる。
言葉尻を捉えるのではなく、より適切で洗練された言葉や会話を行うため、日々考えて行きたい。
発言を撤回する、ことなどできない。まさに、吐いた唾は -
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哲学史入門シリーズの最新刊。
各シリーズ同様、倫理学の主要な理論の第一人者へのインタビューによるライブ感のある哲学史入門講座となっている。同時に、倫理学を学ぶことの意義を探究する構成だ。今回は倫理学がテーマであり、隣接する分野も含め功利主義、正義論、徳倫理学、ケアの倫理を扱う。
特に徳倫理学が興味深かった。
正直倫理学の中でも馴染みのない分野で、実際に比較的新しい学問分野であるという。
要するに、功利主義や義務論などのように最大多数の最大幸福や規範への遵守という倫理の評価を外部へ依拠するのではなく、「徳」を備えた人格そのものに照準を当てる理論である。理想を追求する姿勢を感じられ、さわやかな -
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新書と呼ばれるものを初めて読んだけど、
これはきっと読みやすい分類だろうなと思いましたし、エッセイのような本だなと思いました。
ここ2年の私の目標は、「自分の言葉で話せる人になる」です。
この本はそんな目標を達成するためのヒントをくれる本でした。
そもそも「自分の言葉でないものの反対とは?」と思った時に、ありきたりな言葉=常套句があると思います。じゃあなぜ自分は常套句に惹かれないのかと思った時、その答えを持っていませんでした。
しかし、この本にはその答えでもある
常套句は自分で責任を持っていない言葉だ、と記されていました。
私は自分の言葉で楽しみたい・笑いたい・対話したいと思っています。だ -
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本書は20世紀最大の哲学者に数えられるウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』の入門書である。従来『論理哲学論考』の入門書は本書でもたびたび言及されている野矢茂樹氏の『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』くらいであった。いままで多数の分析哲学入門はあったものの、野矢茂樹氏の論考論以上に『論理哲学論考』への手堅い入門書はなく、その後に論考を精読する読者にとって得難い研究の手引きとなる内容をも蔵している。とはいえ野矢氏の論考論は『論理哲学論考』を岩波文庫で読み、それを理解するために手に取る本としては敷居が高いようにも思われる。古田徹也氏の本書は待望の『論理哲学論考』入門と言えよう。
ウィ -
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・「最近の若者は...」みたいな十把一絡げに扱う言葉には危うさがある
・メディアやSNSなどの議論で、当意即妙の切り返しが賞賛され肝心の議論の内容が置き去りにされている。
・民主主義社会で為政者は行動に対して説明責任を持たないといけない。市民は専制政治を望まないのであれば説明の義務を果たすように求めないといけない。
・謝罪とは申し訳ないと思うことではなく、当該の出来事に対する自分の認識及びこれから何をするのかを表明すること。
・性差別的な言葉を一律に置き換えることは困難なので、価値観の変化に応じて1つ1つ見直していくしかない。
・公共の場でも言葉の誤用が常態化しているが、我々は言葉を雑に扱わず -
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言葉への重み。最近言語化することに対しての本がたくさんある。言葉がいかに大事にされているか深くのしかかる。日本語を大切に、責任を持って使っていきたい。エモいやメロいは使いたくない。
・おしり一丁!
・子どもたちは自分たちで「生んでくれ」と頼んだわけではない。勝手に投げ込まれた各々の場所で必死に生きる彼らのために、少しでもこの世界をましなものにする責任が私たち大人にはある。
・しあわせの意味の変遷。でもその変わる前と先には連関する何かがある。
・「社会に出る」とは。社会人がそんなに偉いのか、多様な面に触れていかなくては社会人にはなれないのか。
・子供にとって世界は〈はじめて〉ばかりの、 -
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かなり面白い本!!
紀元前のプラトンの著作には今に至る問題がすでに述べられている。
p39
「彼は、その著作のひとつ『パイドロス』の終盤に、次のような神話を書き記している。
エジプトの古い神々のひとりであり「技術の主」であるテウトは、数学や天文学、将棋や双六など、さまざまなものを発明して人間に与えたが、なかでも注目すべき発明は文字である。テウトは神々の王タムスに対して、文字を覚えることによって人間の記憶力と知識(知恵)は高まるのだと誇る。
しかし、タムスはこれに納得しない。(略)
人は文字を覚えると、書かれたものに頼るようになる、と。つまり、情報を自分の頭のなかに記憶する代わりに文書や書物に -
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すっごい面白かった
一人の人間が二回も世界に衝撃を与えることなんて彼以降無いだろう
前期の超然とした思考、そして歳を経て誕生した後期の地上的な思考の対比と変遷が綺麗にまとめられており読みやすかった
個人的には後期の方が、ボクの考えとも近く親しみやすいと思った
前期は前期で言語的な側面から哲学的常識を崩していくところに若さと情熱を感じてワクワクしながら読めた
後期の「像」や「アスペクト」、「形態学」といった見方の一つは先入観を打破するのに協力な道具だと思った
ウィトゲンシュタインの主要概念として挙げられる「言語ゲーム」やその他の概念が彼にとっては精神的痙攣を治療する「像」の一つであったという -
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『言葉なんていらない?』
中高生向けシリーズの本書はイラストと適宜の「まとめ」を添え深遠なテーマを分かりやすく説いている。「やばい」「えぐい」が生む過度の同調、生成AIの便利さに隠れる危うさ、SNSのフィルター、様々な場面で浮き彫りになる言葉の役割をバランスよく捉えた良書だ。
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このシリーズ、どの本も面白いのですが本書は特に良かったです。言語の本質、コミュニケーションのあり方、SNSとの付き合い方、本に触れる事などのテーマに関心がある方は特に楽しめるでしょう。今年読んだ「言葉・コミュニケーション」のジャンルでは本書が私の中でベストです。