【感想・ネタバレ】はじめてのウィトゲンシュタインのレビュー

あらすじ

新世代の書き手による、ウィトゲンシュタイン哲学への最上の入門書が誕生!

哲学史に決定的なインパクトを残した独創的な哲学者として、また、奇行の多い天才の典型として、比類なき評価を得ている孤高の人物について、その波瀾に富んだ生涯と独特の思索の全体像をつかむ、初学者向けの理想的な1冊。
一般には“転向”とされる「前期→後期」の変遷も、「像(Bild)」という概念に沿って原典を読み解くことで統一的に理解し、ウィトゲンシュタインのラディカルな思考がもつ本質的な可能性を見出す。手稿・手記の精密な翻訳を手掛けた経験のうえに、身近で秀逸な比喩によって難解な原文のエッセンスを的確に伝える懇切丁寧な解説を実現した。21世紀のウィトゲンシュタイン入門書はこれで決まり!

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Posted by ブクログ

すっごい面白かった
一人の人間が二回も世界に衝撃を与えることなんて彼以降無いだろう
前期の超然とした思考、そして歳を経て誕生した後期の地上的な思考の対比と変遷が綺麗にまとめられており読みやすかった

個人的には後期の方が、ボクの考えとも近く親しみやすいと思った
前期は前期で言語的な側面から哲学的常識を崩していくところに若さと情熱を感じてワクワクしながら読めた
後期の「像」や「アスペクト」、「形態学」といった見方の一つは先入観を打破するのに協力な道具だと思った

ウィトゲンシュタインの主要概念として挙げられる「言語ゲーム」やその他の概念が彼にとっては精神的痙攣を治療する「像」の一つであったというのを読んで彼の天才性を思い知った

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2025年01月02日

Posted by ブクログ

今年度1番です。

一つの像に囚われず、様々なアスペクトを検証すること、それに自覚的にあろうとおいう実践を胸に留めおこうと思います。

構成として、ウィトゲンシュタインの生涯と彼の思想の変遷を重ねて描かれている本書は、非常に読みやすいと思います。個人的にはかなり刺さりました。

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

この本を通して得られるのは、まずウィトゲンシュタインという人物の人となりである。提唱者がどんな人間だったのか、を知ることは哲学に必要なのか?と思う人もいるかもしれないが、少なくとも私はこの本を通してウィトゲンシュタインという人がどんな人間なのかを知れたことで一層、ウィトゲンシュタインの哲学の深みが増したように感じた。浮世離れした天才ではなく、孤独で、悩む人。様々な行動も含めて俯瞰したことで、それらを経て発せられた言葉をどんなトーンで受け取ったらいいのかが少しわかった気がした。
次に得られるのがウィトゲンシュタインの哲学の骨の理解である。一つひとつの書を深く理解するための梯子になるような骨の理解。ウィトゲンシュタインの思考を貫く重要な要素が、平易に、わかりやすく、でも理解を妥協しないような文章で綴られている。ウィトゲンシュタインを「わかった気にさせる」本はいくらでもあるが、この本は「これからわかろうという気持ちにさせる」ものだと思う。ここで得られた骨の知識があれば、ウィトゲンシュタインの著書に臨める気がしてくるのだ。そういう意味で「はじめてのウィトゲンシュタイン」、入り口としての機能を担う一冊なのではないかと思った。

特に後期ウィトゲンシュタインの哲学において何度も出てくる重要な要素に「連関」「見渡す」というものがある。多くの具体を見て、目を移していくことで、これだと決めつけずに物を見、探求し続けるという姿勢だ。この本ももしかしたら、ウィトゲンシュタインという存在へのアプローチとして、「連関」「見渡す」を実行できるような構成にしてあるのかもしれない。様々なウィトゲンシュタインの側面を見ることで、ウィトゲンシュタインが立体になる。素晴らしい本だと思う。

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2021年12月13日

Posted by ブクログ

ウィトゲンシュタインは、わたしたちが物事に対して偏った見方をしていることを気づかせる。
しかし、そこから新たな展望を切り開き、それに代わる見方を構築するというよりもむしろ一種の「気付き」をわたしたちにひたすら与えることを目的しているように思える。
こうしたウィトゲンシュタインの哲学が彼の生き方を通してまざまざと伝わってきた。

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2021年02月24日

Posted by ブクログ

これまで読んだウィトゲンシュタインの概説書のなかでは、一番、わかりやすく、一番、面白かったかな?

といっても、いろいろ読んだ後でのことなので、本当に一番わかりやすいかどうかは、保証できないけど。。。

哲学者の本と人生を切り離して、テキスト解釈するのが主流になっている気がするけど、これはしっかりと人生とリンクした解説になっている。

ウィトゲンシュタインは、「人生とは?」みたいな問いは、「語ることはできない」というだろうけど、でも、かれの斬り付けられた表現を解読していくためには、やっぱ、その人生とか、発言とか、を突き合わせてやっと見えてくる感じだな。

この本は、「論理哲学論考」と「哲学探求」という2大主著を「講義録」をはじめ、さまざまな遺稿も踏まえながら、かなりわかりやすく解説してくれる。さらに、「探求」後の遺稿についても、簡潔に説明してあって、後期ウィトゲンシュタインの先というか、晩年の思考までを見渡せるものになっていて、うれしい。

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2021年02月08日

Posted by ブクログ

ウィトゲンシュタインは興味があったけどもなかなか1歩踏み出すことが出来なかった。しかし、この本に出会えたことでウィトゲンシュタインの思想に興味が湧いた。

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2021年01月12日

Posted by ブクログ

入門書として丁寧にウィトゲンシュタインの思想を解説してくれています。そもそもの内容がとても難解と思われますが、日本語を使っての説明で、読んでいる時はそういうことかと理解できた気がします。
また、思想だけではなく、生い立ちに関する記載も多くあり、本書を読む前は勝手な人物像を描いてましたが、人間味のある面を知ることができました。
解説について、思想の解説は前期と後期に分けて展開されており、ウィトゲンシュタインの遺稿も多く引用しながら、内容を解きほぐしていく感じで、丁寧な入門書という印象です。。(それでも思想の内容自体は凡人にはすぐには理解できないものですが)

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

何故そんなことを思いつくのか?
いかに自分が「精神的痙攣」に陥っているかを、
実感させてくれる本。
自然科学的な仕事をしていると、この精神的痙攣は気持ち良いものだけれど、それは本当の姿ではないのだ。

ウィトゲンシュタインが天才だったことを感じるとともに、
初学者にその天才さを分かりやすく伝えた著者の凄さも感じた。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

難しかったですが、ある程度は理解できました。
世界は偶然の集まりであるから、未来はなるようになる。その可能性こそが人間の幸福だと思いました。

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2024年04月03日

Posted by ブクログ

全く予備知識はなく、なんとなくウィトゲンシュタインに興味があった、ただそれだけの理由で読んだがとても面白く、知的好奇心を喚起させられた。

彼の人生と思想の骨組みを様々な具体例と実際の文から浮かび上がらせてくれたので、これを読めば原著にあたる上でのハードルがかなり下がるように思われる。とりあえずまで、読んでみようと思った

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2021年06月23日

Posted by ブクログ

この本自体は分かりやすかったけど、ウィトゲンシュタインの哲学が面白いとは思えなかった。科学、数学が発展する中で哲学が重要性を失っていく時代に起きた話と感じた。哲学界では重要な話かもしれないが、世の中全体での重要性はよく分からなかった。

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2022年12月30日

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