村山斉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ニュートリノとかヒッグス粒子という言葉は、よくニュース等で耳にするが、実際には何なの?という疑問にとってもやさしく答えてくる1冊である。非常に簡単に言ってしまうと、宇宙を構成するために無くてはならないものなのだ。
しかしながら素粒子は目に見えないものなので、やさしく解説してくれているとはいえ、なかなか実感として理解するのはむずかしい。ちなみにヒッグス粒子が凝固する温度は4000兆℃だそうだ、耳から煙が出そうになるのをチョットこらえながら読んだ。
宇宙が誕生してから137億年、そして地球が誕生してから46億年なんて言われているが、誰も見たことがないものを計算によって調べてしまうなんて、人間っ -
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宇宙については、誰でも1度は考えたことがあるであろう。無限に広がる黒い空間に吸い込まれている自分の姿を思い浮かべ、怖くて眠れなくなった幼少時代を思い出す。
が、時が経つと共に、宇宙への思いはどこかへ行ってしまい、現実の世界での考えで、頭が埋め尽くされていく。
そこで、現れたこの1冊。
本の帯に書かれている一文を引用する。“ギリシャ神話で「世界の完全性」のシンボルとして描かれた「ウロボロスの蛇」。宇宙というマクロの世界が、素粒子というミクロの世界の法則に支配されていることを表している。”
以前、NHKのドキュメンタリーで、宇宙は一瞬のうちに形成されたと映し出されていたことを思い -
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素粒子物理学が難しそうで不安だったんですが、大変わかりやすく説明してくれていたので理解出来ました。そう、比喩が大事なんだ比喩が。文系にはね。しかも触れているどころじゃなくガッツリでしたからね。相対性理論の知識もほんのちょっと増え…たかなぁ。とりあえずエネルギーと質量を同じに考えることができるということを知り。
はぁー、物理学はここまで進んでいるのか…最先端になるほどファジー君がやってきます。最先端の科学者ほどいきなりオカルトにハマりだしたりする、っていうのがわかる気がする。必死に考えてきたのにいきなりヘイ、ファジー!ってなればねぇ。頭のネジが飛んじゃうよね。
そうじゃなくとも物理学者は研究の -
Posted by ブクログ
文系脳な私にもなんとかわかるように説明されていてありがたい。
本当だったら物質と反物質が打ち消し合い、消滅していたはずの宇宙がなぜ存在しているのか。
ニュートリノという存在を説明しながら、その謎に近づいていく。
理系を高校の時に放棄したので、わからない用語ばかりで何度も読むのを挫折しそうになるし、右巻きのニュートリノと左巻きのニュートリノのあたりは途中頭がこんがらがる。
だがめげずに読んでいくとなんとかなんとなくわかるように例えを交えながら書いてくれている。
この本から知りたいことが増えたので、また違う本を読んでいきたい。
素粒子、クォーク、レプトン、ボソン、ヒッグス粒子とか。
インフレ -
Posted by ブクログ
「宇宙が美しいのは、きっと美しい統一理論で形成されているからだ」と。しかしながら、まだ宇宙を支配する「究極の統一理論」は発見されていない。その東一理論は対称性が高く、簡潔で、安定感があるものでなければならない。特に量子の世界では、クォーク、レプトンがそれぞれ6種類ずつ、それ以外にも光子、グルーオン、Wボソン、Zボソン、にヒッグス粒子と量子についての発見が続くほど複雑になっている。インフレーションや暗黒エネルギーなど、ほとんど何もわかっていないことも多いのだ。
知ろうとすればするほどわからなくなるというのが、量子の世界だね。写真が豊富で良書なのだけれど、宇宙に関してはどんな本を読んでも、スッキ