村山斉のレビュー一覧

  • 村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?
    いい本だ。現在の宇宙論を対談形式でまとめてある。

    村山さんは忙しい中、科学や宇宙についてのスポークスマンをされているかのように読みやすい著書を幾つも書かれている。

    本書も面白く、興味のとっかかりを与えてくれた。
  • 宇宙になぜ我々が存在するのか
    昨年のヒッグス粒子の発見から、さらに注目を浴びている素粒子だが、この本は恐らく素粒子についてもっとも平易に書かれた書籍のように思う。素粒子論や宇宙創造研究について、この本で大枠をつかんでから読み進めるといいように思う。
  • 宇宙になぜ我々が存在するのか
    アイスクリームなどの分かりやすい例えとオシャレなイラストで素粒子やカミオカンデについて学べます。
    読み進めながら素粒子の図解のページに何度も戻って見てを繰り返しました。

    これを読んだ後に科学未来館でカミオカンデ縮小版を見ると、今までとはまた違う感動がありました。
    カミオカンデの当初の目的はニュート...続きを読む
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    とても素晴らしい。内容も語り口もバランスも。
    高校生か、ちょっとませた中学生などが宇宙論の入門書として読むのにおそらく絶好。もちろん大人が読んでもとても面白い。
    難しい話を一般の人にも理解できるように説明するというのは、本当に力量のある人だから出来ることでしょうね。
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    誰でも知っている科学の歴史からはじまり、素粒子まで駆け足で分かりやすく楽しく解説していく、楽しい科学読み物。
    小学校高学年くらいからは十分に読めるつくりです。もちろん、科学に興味のある大人まで楽しめます。
    一気に読んじゃったw
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    2012年11月
    どうして宇宙は人間が生まれるちょうど良い条件に出来ているのか? 神の存在を認めるしかないのか・・・インフレーション宇宙理論を提唱した佐藤勝彦教授は、宇宙は真空ゆらぎから無数に発生している(マルチバース) 。理論的には、宇宙の数は10の500乗個(無数)もある。無数のうち一つぐらい人...続きを読む
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    本書は、ハーバード大学の卒業式の日に、「なぜ夏は暑くて冬は寒いのか?」という問いに学生のほぼ全員が間違ったというエピソードから始まります。

    そして、人間原理とマルチバースの話まで。192ページという薄い本で、よくぞここまで、分かりやすく最新の宇宙の話題まで解きほぐしたなぁというのが素直な感想です...続きを読む
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    最近の宇宙論で、日本のトップランナーの村山斉さんの本。
    前回の新書が面白かったので買ってみた。


    村山さんは東大の数物連携宇宙研究機構の方。最先端の研究をしてると共に、ヒッグス粒子が発見された時にはNHKのクローズアップ現代で解説役を務めるような、メディアや執筆活動も積極的に行なっている。


    ...続きを読む
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    はっきり言って9割方は理解できていない。
    でもわからないながらも文章を反復して、自分の頭をフル回転させながら理解しようとしているのを体験するのはとても気持ちがいい。
    宇宙に果てがないようにわたしもわからないことを知りたいという欲求が湧いてきました。

    何度でも読みたい本です。
  • 宇宙はなぜこんなにうまくできているのか(集英社インターナショナル)
    太陽から多くの恵みをもらい、月の神秘的な光に浄化され、子どもの頃は動かない北極星が不思議だった。
    果てしない宇宙は、人間が手を出してはいけない神様の領域のような気がしていた。
    そんな純粋な年頃はとうに過ぎ、科学が跋扈する時代だからこそ、夢や不思議さを失わないで入っていける、本書のような入門書はとても...続きを読む
  • 宇宙は本当にひとつなのか
    ここ数年の宇宙物理学の進展がいかにめざましいか!観測方法、理論提示の両面にわたる記述で、本書を通して感動すら覚えた。20年前に物理学を専攻していた私だが、久々に知的好奇心をそそられた。

    ・エネルギー保存の法則は時間がたっても物事があまり変化しないときに成り立つ。つまり、破れることがある。
    ・量子力...続きを読む
  • 宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
    文系の自分には深部まで理解することは出来ないものの、著者の方が読者に対してなるべく容易に理解できるように苦心されている様子が文章から感じ取れ、なんとかそれに応えたい!という気持ちになり、わからない用語を検索しつつ理解を深めることが出来た。

    勿論本書はIPMUのPromotionの役割が無いとは思わ...続きを読む
  • 宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
     文系の私にとって「素粒子」「強い力・弱い力」「暗黒物質」などちんぷんかんぷんもいいところ。
     でもこの本を読んで解ったのは、「2000年以降、物理学では『何が解らないのか』がわかってきた」ということ。
     宇宙の総重量のうち、元素が占める割合は「4%」で残りのうちほとんどが何でできているかわからない...続きを読む
  • 宇宙はなぜ美しいのか カラー新書 究極の「宇宙の法則」を目指して
    解説が丁寧でわかりやすい。が、扱っている内容が難易度高く(受け取り手の器が小さく)難しすぎた。
    なんとか1章目あたりまでは理解しつつ読めたような気がする。

    ただ著者が魅力に感じている宇宙の見た目の美しさと科学的な美しさがよく伝わった。

    もう少し私自身に知識が身についた頃、もう一度読んでみたいと思...続きを読む
  • 宇宙は本当にひとつなのか
    宇宙全体の観測可能な物質は全体の5%以下であり、残りの約96%は正体の分かっていない暗黒物質、暗黒エネルギーとなっている。この謎だらけの宇宙について、何が分かっていて分かっていないかを整理しながら丁寧に解説した本。

    暗黒物質があることは知っていましたが、銀河の回転運動から予測されたとは知りませんで...続きを読む
  • 宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
    ビルや街灯、ネオンが煌々と輝く都心では殆ど見る事はできないが、小学生の頃に林間学校で見た夜空を覆う幾多の星は子供時代の私の心を躍らせ今でもドキドキ感をよく覚えている。流れ星がこんなに沢山あるんだという事、これだけ星があればきっと地球以外の星に生命体がいるという期待。宇宙はそもそも何で出来るかなど考え...続きを読む
  • 宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
    素粒子、宇宙の仕組みの研究の来歴を解説した新書

    宇宙の始まり、宇宙の果て、物質の最小単位
    ウロボロスのように循環する謎

    今まで何となく理解していた素粒子というものについて、ちょっとだけ深く知れた
    ただ、全てを理解できたわけではないので、ちゃんとした理解には程遠い

    物質には大きさのスケールがある...続きを読む
  • 宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
    宇宙を構成する原子および素粒子を中心に噛み砕いて説明されている。
    正直あまり理屈は理解しきれていないが(エネルギーが質量になる、など…)、すべての星を集めても宇宙全体の重さの0.5%、原子で4.4%、それ以外は暗黒物質、暗黒エネルギーなどの原子以外のものであるらしい。標準模型やクォーク、ヒグス粒子な...続きを読む
  • 宇宙になぜ我々が存在するのか
    とても整理されるものであった。
    素粒子、特にニュートリノ、ヒッグス粒子についての特性を発見までの歴史や宇宙の歴史と併せて書いてくださっており、とても頭に入ってきやすいです。
    対称性の崩れと力と重さの関係、素粒子が重さを持つという意味や光の速さの意味、スピンの意味、素粒子発見の流れやニュートリノが変化...続きを読む
  • 宇宙は本当にひとつなのか
    私のブルーバックス積読シリーズの一つ。
    最近「量子力学の多世界解釈」を読んだが、非常に関連している本。この本は量子力学こそ出てこないものの、宇宙理論の最新を追うと、やはり解釈問題が出てきて、多次元宇宙となってくる。それすなわち量子力学の世界であり、さらに理解が深まった。

    この本は一般向けにも読みや...続きを読む