あらすじ
話題のヒッグス粒子や暗黒物質、暗黒エネルギーから不確定性原理まで、大人気の宇宙物理学者・村山さんが語り尽くした宇宙理論の最前線。朝日新聞の科学記者・高橋編集委員が絶妙なる「なぜ? どうして?」の合いの手を入れ、壮大な宇宙の謎に迫る、読んで楽しい根源的宇宙問答。
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Posted by ブクログ
村山先生が素晴らしいのはわかっていましたが、この本は、聴き手の高橋さんも素晴らしいです。
高橋さんは、質問の内容・レベルが的確なだけでなく、ときおり語る、学問的な知識の背景も、読者を的確に想定したものなっていると思います。
それに加えて、村山先生の回答・語りが絶妙なので、扱っている内容はかなり高度であるにも関わらず、非常にテンポがよく、どんどん読み進めることができます。
高橋さんは、朝日新聞の科学担当の記者として、長年活躍されてきたようですが、その経験が活かされているのはもちろん、高橋さんの矜持を感じる本でした。
ヒッグス粒子、宇宙史を知る上での入門書としては、かなり優れていると思います。
おすすめです。
Posted by ブクログ
いい本だ。現在の宇宙論を対談形式でまとめてある。
村山さんは忙しい中、科学や宇宙についてのスポークスマンをされているかのように読みやすい著書を幾つも書かれている。
本書も面白く、興味のとっかかりを与えてくれた。
Posted by ブクログ
世界はまだたったの5%しかわかっていないんだな、と思うと、なんだかわくわくしてくる。
ここがどこかも知らず、自分が何者かも知らず、そしてどこへ行くのかも知らない。
知らない尽くしなのに、人は立派に生きていけるんだなぁと思ってしまった一冊。
Posted by ブクログ
さらっと読んでも、実は日本ってさりげにすごいんじゃね。と、思える本。
量子論の本、素粒子の本は多々あれど、今まで読んだ本の中で、一番わかりやすい本でした。とくに、重力に関わるヒッグス粒子についてのわかりやすくてオススメ。
科学者らしい科学者に出会える本でもある。
Posted by ブクログ
世間では新聞社の科学記者ダメとか言われてた気がするけど,この対談の聞き手は,結構切れる。東大理物出身で村山先生の先輩にあたる高橋真理子氏,今は朝日新聞編集委員。
話題はヒグス粒子,超高速ニュートリノ,小澤の不等式という流行りものから,暗黒物質・暗黒エネルギーという定番まで。コラムには,村山さんの生い立ち・経歴なんかも載ってて,興味深かった。