木元哉多のレビュー一覧
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ライトノベルに近い雰囲気のミステリー。
死んだ人間が、自分を殺した犯人を推理するというなかなか面白いジャンル。(第3話だけは少し趣向が違いますが…)
読者に対して程よい難易度の謎を与えてくれて、ワクワクしながら読み進める事ができました。
どのお話も最後はハッピーエンドで読後感も良かったです。
ただ、最後に主人公が自分語りというか名言ぽい?事を長々と話しているのが少し萎えた。
作者が伝えたい事、この登場人物に言わせたい台詞を全部詰め込んだ!という感じがして、「みなまで言うな、分かった分かった」と私は思ってしまった。もう少し重みのある事をドカン!と一言二言言って締めてたら、読者側も色々考察できる -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ/「表面張力」凪良ゆう/「これは運命ではない」城平 京/「どっち?」木元哉多/「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海/「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
「表面張力」は不穏な雰囲気のまま終わるので、この先を読んでみたい気になる。『すみれ荘ファミリア』の番外編らしい。「これは運命ではない」は、「虚構推理」の番外編。本編を知らないと設定に戸惑うのではないか。知っていると楽しい。「成人式と…」は、優秀な兄にひがむ弟の構図。著者はこの関係にこだわりがあるように感じられる。「この世界には…」は、ちょっとひねった世界で面白い。 -
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シリーズ6作目にして初の長編。育児放棄のあげく世間を騒がせた殺人犯になった母のせいで厳しい人生を送ってきた律子。過去を隠して仕事には成功したが娘の美久の反抗に悩まされる日々。そこに母の借金回収の為に川澄、さらに母本人までが現れ過去が周りに明かされそうになる。やがて律子は事件を起こし、その繋がりで刺殺される。事件の全容は?母娘関係や過去に苦しむ律子の背景ががっつり描かれていてその点では読み応えあった。しかし肝心の推理パートが何時もの10分設定なのでどうも都合良く繋げた印象。折角の長編だし沙羅の母や秘書官、もう少し出番あっても良かったかなー。
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Posted by ブクログ
ネタバレ死後人間の魂は閻魔様と対峙し、天国行きか地獄行きの審判が下される。
今は閻魔大王の娘・沙羅が代行している。
今回の4人の死者は日頃の行いで天国に行くことが決定していたが、死ぬ前にどうしても知りたい真実があった。
沙羅は「死者復活・謎解き推理ゲーム」を提案。
制限時間10分で、自身の推理で真実を解き明かせば生き返るが、失敗したら地獄行き。
そんな4人の短編エピソード(つながり一切ナシ)
「緒方智子17歳女子高生 死因・絞殺」
夜の部室で隠しカメラを発見し絞殺されるが、犯人を当てて生き返る。
犯人は部活顧問の先生で、動機は盗撮がバレたから。
「浜本尚太27歳会社員 死因・凍死」
会社の冷凍