木元哉多のレビュー一覧
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とても良かった!
けど、なんでこんなにも面白かったのかがわからない
例えば『第2話 浜本尚太21歳 会社員 死因・凍死』
このお話なんて、読んでい犯人特定方法も推理できたし、キャラクター造形からストーリー展開、こんな感じでお話が終わるんだろうなーというところまで含めて想像の内だったんですよ
なのに、めっちゃくちゃ面白かったんです!
もちろん全てのお話に対して「想像の内で~」とは言わないですけど、いやそれにしてもどこから来るんだろうこの面白さはと……
これが著者紹介に書かれている「新人離れした筆運びと巧みなストーリーテリング」って事なんでしょうかね
でもその言葉のもう一歩先の面白さの理由を解明してみたいと思わされる面白さ
俗に言う「こういうのでいいんだよ」の最上級といったような?
(失礼な言い回しに感じなくもないけど褒めてます、すみません)
脳内で想像しづらかった沙羅のファッションを、表紙で描いてくれているのも良い
第1話の分だけじゃなくて、各話ごとのイラストも見てみたかったなー -
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ネタバレ辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
凪良ゆう「表面張力」
城平京「これは運命ではない」
木元哉多「どっち?」
阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
芦沢央「この世界には間違いが七つある」
ひとつめ:怖い話になるかと思ってたら、意外とハートフル。
でも、思春期の娘の父親への憎悪や、
あの時期の転校とか、そう簡単には癒やされないのでは?と思う。
でも、家族愛が伝わったのは良かったよね。
ふたつめ:さすが!面白く読めました。
スピンオフなら先に本編読みたかったなぁ。
誰が一番怖いかって話だけど、さりげなく病んでる人がいて
大丈夫かな?と思う。一番心配な人はお祓いされたら大丈夫かな?
みっつめ:虚構推理の人(作家)だーって読んでたら
虚構推理の人(登場人物)でした。
虚構推理は未履修だけど、読みやすかったし、
とっつきやすかったから、いつか読んでみてもいいかな、と。
よっつめ:これも、誰が一番怖いのかって話。
イヤミス?主人公はとても愚か。
いつつめ:この二人の話が他でも読めるのか?と思ったけど、
そうでもないみたい?タイムカプセル周りの話になるほど、しつつ、いい感じに伏線置いてくれてたからとっつきやすくはあったかな。他の作品もちょっと読んでみたくなった。
むっつめ:さすが!
突然の挿絵に戸惑いつつも、なるほどそういうことか、と
なりました。さすが! -
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ネタバレ室町時代から続く名家・榊原家。当主が亡くなり、古くからのならわしで孫の俊彦が多額の遺産を受け継ぐ筈だった。
幼少期からお金に苦労してきた景子は、ボンボンの俊彦との玉の輿結婚を夢見てやっと結婚に漕ぎつけたのに、蓋を開ければ俊彦は生活能力は皆無、おまけに遺産放棄をすると言い出した。何とか遺産を貰おうと説得するが、ガンとして譲らなくて…
遺産を巡って熾烈な戦いを繰り広げる俊彦以外の面々。そして、殺人を犯してしまう景子に更に、犯人Xは景子が殺した俊彦の姉・史穂の遺体を隠し、それを黙っている代わりに追加の殺人を依頼。二転三転するストーリーがジェットコースターの様で一気読みでした。
主役だと思っていた景子が、実は脇役なのもとても意外で、犯人Xの完全犯罪、見事でした。 -
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ネタバレ少し前の時代のミステリなら3章で終わってたかも。4章があることでもう一捻りしてすっきりできるのは、そういえば、『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズでもそうだったと思い出した。予想外の展開に翻弄される景子の運のなさには同情し(マーフィーの法則みたい)一緒にハラハラするけれど、傍で見ているぶんには、そこが面白いところ。七星重工や榊原家で心理的安全性が確保されていれば、凋落することなく、悲劇が起きない未来もあったかもしれない。俊彦みたいな鈍感天然キャラは、案外どんなところでもうまくやっていける。朱野帰子『わたし、定時で帰ります。』の甘露寺を連想した。大家族での遺産相続にまつわる殺人事件といえば、横溝正史『犬神家の一族』を連想したけれど、大抵の人が思い浮かべるようで、解説にも書かれていた。仮に『犬神家の一族』が倒叙ものだったらどんなものになるだろう。
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気持ちよく本にのめり込みたくて読みはじめました。
閻魔堂沙羅ちゃんのシリーズ第4段。
今回も魅力的な登場人物でとても楽しく読めました。段々と読んでる間に犯人の手がかりを掴もうとちょっとした動作や違和感に反応している自分がいることに気づきました。でもそうすると、みんながみんな怪しく見えてしまい、結局最後まで真相はわからないのですが。
また、今回は沙羅ちゃんの私生活を描いた短編も収録されていました。近寄り難い雰囲気の沙羅ちゃんですが、人間臭さが垣間見えておもしろかったです。
このシリーズを読むと私頑張ってるかな、全然頑張ってないんじゃないかな、と自問してしまうのですが、日々を楽しく、無理なく、周囲への感謝の気持ちを持って生活していくって事でいいかな!と自答しました。 -
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6人の作家による6話の短編集。気に入った作品は作者の他の作品も読んでみたい。特に辻堂ゆめと阿津川辰海は気になる。
辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
小5から高2まで父おやの転勤で4年のアメリカ生活から誕生日にビジネスクラスで帰国する。
思春期を馴染めない外国で過ごす事になった恨みから父を毛嫌いする娘。
我が家もこんな感じかも。この話はとても好き。
凪良ゆう「表面張力」
アパートの取り壊しで見つかった壁一面のお札の謎。
怨念か?
城平京「これは運命ではない」
恋愛物の定番の様な出会いを何度も繰り返す謎
先輩の謎解きがすごい。
木元哉多「どっち?」
妻の友人との不倫を解消しようとするが。
ある意味恐ろしい結末?
阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
小4の時に埋めたタイムカプセルを開けると空っぽだった。
この話が一番面白かったかも。
芦沢央「この世界には間違いが七つある」
「この世界」とは? -
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ネタバレ昨年9月に刊行されていた、『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズの第7作である。第6作に続き長編だが、第6作に続き重そうな設定だなあ…。心の中で木元さんに刊行の見落としを詫びつつ、覚悟して読み始める。
前作の主人公は実の母が殺人犯という設定だったが、今回の主人公はヤクザ崩れで酒浸りの中年男。幼い頃から暴れ放題で、家族からも疎まれ、暴力団に入ったものの破門された。本人に同情の余地がないため、ある意味読みやすそうに思える。
ところが、こんな男にも妻子がいて、妻は末期癌で余命はわずか。残された兄妹はどうするのか。この男に養う能力がないことは、学校や児相も把握している。男がどうなろうと知ったこっちゃないが、兄妹の行く末はどうなる?
極秘で地上に来ていた閻魔堂沙羅が、偶然この兄妹と知り合うという異例の展開。沙羅に人間のような情はないが、成り行き上兄妹を見捨てられなくなる。兄の逞しさに感心する一方で、危うさも感じる。あの父だからこうなったのか…。
ぶっちゃけた話、主人公はどうなってもいいから兄妹を助けてくれと思いながら読んでいた。お約束通り殺され、沙羅の前に送り込まれた主人公。こんな男でもチャンスをくれるという。沙羅の脳裏には、あの兄妹の存在があったのだろう。
恨まれる要素には事欠かない主人公である。なるほど、A+B+Cと要因を積み重ねれば、男にも答えは導けたのだった。シリーズ史上、最もひねりがない動機と構図だろう。真相を知った男も、読者も、深く納得せざるを得ない。
妻との出会いをきっかけに、一時期は真面目に働き、家族を支える喜びを感じていた主人公。拾った命をこれからどうするのか。正直、架空の人物とはいえあまり応援する気にはなれないが、せいぜい真っ当に生きてもらいたい。
コロナ禍の昨今、前作同様に、いやそれ以上に、平穏な日常に感謝するのみ。 -
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気分転換に集中してのめり込める本を読みたくて読み始めました。読み始めると先が気になって目が走って夢中で読んでしまいました。
閻魔堂沙羅ちゃんシリーズの第三弾。
私も主人公と同じだけのヒントをもらえているのに、全然推理が導き出せず、毎回オチに驚きます。そして、なるほどーと納得します。
あと、今回も沙羅ちゃんの言葉が自分にも刺さります。一度きりの人生、大事にしないとなという気持ちにさせられます。
人の気持ちに歩み寄らないといけない、それが当然だ。と、そういう風に考えていたのですが、その思いは大切だけど、歩み寄らない人もいる。確かにその通りだと思いました。あるべき姿は歩み寄ることが正解かもしない。でも、それで自分が傷だらけになるなら確かに意味がないことなのかもしれません。この歳になってもまだまだ考えさせられることが多いですね。