木元哉多のレビュー一覧

  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室

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    閻魔堂沙羅の推理奇譚シリーズの二作目。

    一作目と比べて一話が長くなっている気がした。
    一作目ともまた違ったテイストが味わえて面白かった。
    またシリーズ物であるが故の面白さも相まって面白い。

    自分には見えていないものも、他人からは色濃く見えるというのは誰にとっても同じなのだと改めて思った。

    生き返りをかけた10分の沙羅との霊界推理ゲーム
    はしたくはないけど沙羅には会ってみたい。魅力的なキャラ。

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    2024年12月05日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚

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    ネタバレ

    著者初読。タイトルは「閻魔堂沙羅の推理奇譚」とあるが、沙羅が推理する訳ではない。死んだ直後の死者がそのままなら天国に行けるものの未練がある為、生き返るか地獄行きかの推理ゲームを行う事となる。4人分の短編集で、それぞれ死の直前から物語が始まる。軽い物を読みたくてこちらをチョイスしたが、大正解の面白さで一気読みでした。沙羅はツンデレかな?死の直前まで遡って復活させてくれるんだけど、同じ結果にならない様に軽くアシストしてくれる。4人の死者についても造詣が深く、満足感の高い読書時間を過ごさせてもらいました。

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    2024年12月02日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    読み友さんが読んでいて気になっていた本、作家さんが有力者揃い。芦沢作品は既読だったのでスルー。辻堂作品「十四時間の空の旅」は高校1年女子の尖った行動と周りのホンワカ家族のお話。父親の仕事で小学校で海外転向を余儀なくされ、また高校1年で日本に帰国する1人旅。その日本へのフライトはビジネスクラス。ドキドキ感の中で色んなハプニングが襲う。サングラス+黒尽くめの男が!オチは笑えた。城平 作品「これは運命ではない」はオチがわからなかったのがフラストレーション。阿津川作品「成人式とタイムカプセル」はさすがの内容。④

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    2024年10月30日
  • 遺産相続を放棄します

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    話しの展開とか犯人捜しとかいろいろ楽しめたけど、莫大な遺産のためとはいえ、景子もよく俊彦に我慢してたなあ。もう読んでてイライラしてしょうがなかった。私だったらどんな大金積まれてもこんな男要らないよ~

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    2024年09月16日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室

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    自分の死の真相を閻魔の娘沙羅の前で推理する。
    シリーズ2作目。真相が明らかになることで、今までとは違う人間関係や他人の姿があらわになる。
    そこからの展開でいつものパターンも提示するのが、シリーズ物ならではの面白さですよね。

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    2024年07月26日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム

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     閻魔堂沙羅シリーズ第4弾。今回は父親と二人暮らしの貧乏だけど悲観的じゃない女子中学生、妻に先立たれ娘と二人暮らしの組を抜けてうどん屋を始めた元ヤクザ、それと沙羅の日常や家族構成を描いた短編の三編が収録されている。シリーズの根幹である「自分がなぜ死んだ(殺された)のかを推理する」構成が面白かったし、「生き返った後でどのようにこれからの人生と向き合うか」ということへの沙羅のアドバイスも良かった。また、父親である閻魔大王や母、兄のことが書かれている部分も「良い読者サービスだな。」と思った。

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    2024年05月20日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット

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     閻魔堂沙羅シリーズ第三弾。今回はホワイダニットに特化した短編集になっていて相変わらず沙羅のキャラと台詞回しが魅力的だったし、「10分で自分が死んだ真相を解く。」という構成が面白かった。

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    2024年05月08日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室

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     閻魔堂沙羅シリーズ第二弾。今回は仕事熱心だが暴力を辞さず息子にも暴力を振るって妻に離婚された刑事、探偵の皮を被ったゆすり屋、成功するための努力は惜しまないがそれ故に他者に対しても厳しい、というより当たりが強く、他者を慮る気持ちが皆無な会社社長の三人が「自分が死んだ事件」の推理ゲームに挑戦していく。三人とも「殺されるほどではないけど痛い目にあってもまぁ納得するよなぁ。(二人目はそうではなく悲劇的な最期を遂げても当然)」という感じで読み、前回よりも謎解きの難易度が上がっていて楽しく読めた。地獄の住人だからこそ説得力がある沙羅の話も魅力だと思った。

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    2024年05月08日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚

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     メフィスト賞繋がりで読んでみたが、面白かった。推理パートはあまり難しくなくミステリーを読み慣れている人だったら分かりそうではあるが、あの世が存在する世界観で一度死んだ人間が生き返るために自分を殺したのは誰かやなぜそんなことが起きたのか、そして人生の中の心残りである部分を推理していくストーリーや、問題を提示する、可愛いけど少しサディスティックで、だけど義理堅い閻魔堂沙羅のキャラ造形が魅力的でこの本が面白い理由が分かった。また続編を追いたいシリーズが増えた。

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    2024年04月29日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚

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    新鮮で面白い!

    生き返りを賭けた推理ゲーム。
    確かにヒントはしっかりある。

    推理小説としてもファンタジーとしても楽しめる。

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    2024年02月14日
  • 遺産相続を放棄します

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    ネタバレ

    タイトルから入って手にとったものの著者が若そうで世代ギャップで楽しめるか不安に思いながら読み始めたけれど面白かった。本格ミステリというには簡単に殺人が起きたりするのでタッチは軽いけれどそれがかえって読みやすくそして最後のオチも納得できるものだったので読後感も悪くなかった。前半は景子の身になって俊彦にイライラさせられてばかりで景子を応援したくもなったけれど殺人まで犯してこのまま逃げ通せても腑に落ちないしと思ったまま後半へ。第4章で凛の視点で結末が語られているが母親の死の真相までも分かっているのか曖昧だけれど。竹中刑事は20年前の殺人までも迫っているがそこは闇に葬るというこれも読者にも味方につけた

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    2023年11月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    23/9/1〜9/7
    『虚構推理』短編目当てだったけれど、面白い作品が読めてよかった
    城平京さんと芦沢央さんが特に面白かった


    23/9/1 ★★★
    辻堂ゆめ『十四時間の空の旅』
    初読み作家さん
    思春期のこだわりやうるささがしんどい
    そう言えば、『魔女の宅急便』の2巻以後も思春期描写が苦手だったな
    理不尽にイライラして、周りに当たり散らすタイプの思春期描写が苦手
    些細なことで色々悩むタイプなら大丈夫なんだけど、、

    最後はお父さんの気持ちが通じてよかったな

    23/9/1〜9/7 ★★
    凪良ゆう『表面張力』
    『流浪の月』しか読んだことがなかった
    軽い感じで不倫が出てきてげんなり
    ピリッと

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    2023年09月07日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    どれも面白かった。あまり知らない作家さんもいたので、他の作品も読んでみたい。
    まず最初の辻堂ゆめさんで、少しだけ似た思春期を過ごした自分の過去を思って引き込まれ、凪良ゆうさんでは、しまったこれは「すみれ荘」の話かまだ読んでない、と思いながらも、「私の美しい庭」の統理くんがちらっと出てきて嬉しくなったり。最後の芦沢央さんは、何の話かと思ったら奇想天外な世界でびっくり。
    こういう軽めのミステリーは楽しい。「どっち?」は怖いかな。

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    2023年06月08日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 A+B+Cの殺人

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    現世でショッピングを楽しんでいた沙羅の前に現れたのは二人の放浪兄妹。 酒に溺れて働かない父親と病床に臥せる母親、窮地に陥った兄妹には何故か殺意の眼が迫っていて・・・。 
     
     今までの安楽椅子裁判官とは打って変わって現世に遊びに来て帰れなくなってしまった沙羅ちゃん。 閻魔堂のデータも使えず自力で情報を集めて推理する。 ABC、事件の鍵が全て集まったとき今回は沙羅ちゃんお友達の為に自ら裁判しますよ!!

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    2023年06月04日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 金曜日の神隠し

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    閻魔堂沙羅シリーズ初の長編。 殺人者の子供という業を必死に隠しながら41歳のシングルマザーとして生きる新山律子。 娘との関係にぎくしゃくした毎日を過ごす中、自身の過去を詮索するものと出所した母が現れる。 日常を守るために犯した殺人、そして自らも何者かに殺されて・・・。 

     テーマは親子関係、それも殺人者の娘という特殊な関係。 奇しくも自分の娘に自信と同じレッテルを与えてしまった律子が閻魔堂で何を感じ、現世でどんな清算を取るのか。 長編に相応しい重厚なテーマと沙羅ちゃんの痛快な語り口、非常に読後晴れやかな作品。

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    2023年06月04日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室

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    冥界の推理ゲーム第二弾。 今回の挑戦者はなんか癖のある方々、誰が何の為に俺を殺したのか。

    サブタイトル作を含む三編。 沙羅ちゃんが可愛く人生を説いてくれます。

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    2023年06月04日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚

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    自分を殺したのは誰だ? 死の直前の記憶から犯人を推理せよ、蘇りか地獄行きか閻魔大王の娘沙羅から課される推理ゲーム!

    いいですね。 形式としては犯人当ての短編集ですがいい感じに伏線も張られてるし、死後の世界の経験によって主人公たちが明るい転機を迎えてくのもグッド。 設定は特殊だけどそれよりかはストーリの筆致が評価されたメフィスト賞としては珍しい作品ですね。

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    2023年06月04日
  • 閻魔堂沙羅の推理奇譚

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    自分を殺した犯人を推理で当てれば生き返れる。閻魔堂で繰り広げられるラストチャンス。

    『もう知ってる情報だけで犯人を当てられるはずだから』と沙羅が言うだけあって散りばめられたヒントも多く、読者が推理に参加しやすい。
    どの章もまとまりよく面白かった。

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    2023年04月13日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    凪良ゆうさん目当てで読んだが、一番面白かったのは芹沢央さんの「この世界には間違いが7つある」。
    タイトルを見れば確かにそうなんだけど、登場人物?の推理小説感がそこを気づかせない。2度読みしてしまった。

    凪良ゆうさんの「表面張力」は、キャラクターに惹かれたが、内容としてはあまり好みではなかった。シリーズものなら読んでみたいな。

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    2022年10月29日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    面白かった!
    人が死なないミステリーを求めて勧められて読んでみたけど、確かに人が死なないミステリーになっててよかったです。大抵死んじゃうんですよね、ミステリーって。
    特に好みだったのは凪良ゆうさんのお話。
    城平京さんは、リアタイで虚構推理見てた自分としてはニヤニヤしちゃったけど、原作知らない人からしたらいまいち腑に落ちないうまく言いくるめられた話になっちゃうのかも知れない。
    でも一番面白かったのは、表紙のイラストです。
    大量の食パンやおにぎりやら鳥までいて、思惑が渋滞しております。紫のはブルーベリージャムかなぁ、ベーコンエッグも美味しいよね!

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    2021年12月16日