機本伸司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ口頭ですきかって議論していた内容で「じゃよろしく」された人工知能が、矛盾をかかえてパンクしちゃう。あぁ、システム屋がよくやっちゃうデスマーチプロジェクトみたいだ。上巻でシステムへの考慮が粗かったのはこの伏線だったのかな?
で、上巻はイライラしながら読んだけど、下巻はシステムの話とかも風呂敷をひろげきった状態ですっきりしていたので、話の展開はスムーズに進み、すらすらと読めた。
機本さんの作品は結構、大企業であるライバルと小規模である自分達とで直接対決、という下りがあるんだけど、ご多分に漏れず本作も対決してくれた。しかも、穂瑞沙羅華が乱入してたなんて。アダルトサイトにまぎれこませて、グリッドコンピューティングさせるのは神様のパズルの時と同じで相変わらず。(まさかその時のじゃないよね?) -
Posted by ブクログ
ネタバレ「神様のパズル」のスピンオフ作品で、天才女子高生(になった)穂瑞沙羅華が飛行機にのりたいがために考えたトンデモ理論で構築した量子コンピュータにふりまわされるサラリーマンと、それにふりまわされる平凡な女子大生の話。
人の悩みを導くために、神をつくる。
神をつくるために、人工知能で神の意識、量子コンピュータで神の無意識と世界を構築する。
"神"とはなにか、何をみたせば"神"かは考えているが、"世界"とは何か、何を構築したら"世界"なのかということには一切ふれないことに不満を感じる。
「人工知能が世界というシステムを構築する」というところで、膨大なソフトウェアの開発部分は人工知能が頑張ってくれるとしていいとしよう、じゃあ、人工知能さんは一体何をシステムとして構築するんですかね?本題じゃないことは理解してるけど、「資料をあたえたら勝手に~」という程度での描写じゃちょっと手ぬきすぎじゃない?
そもそも、ヒューマンインタフェースにしても、人工知能と人が会話でやりとりしているけど、そんなエラーが大量に発生するような手段をつかうなんて、ファンタジーがすぎる。量子コンピュータのエラーについてはちゃんとエラー検証するくせにね!!
SFとしてサイエンス部分の詳細をつめるのであれば、粒度をそろえてもらいたかったな。ストーリーとしては面白いんだけど、システム屋としての職業病で粗がみえるせいで、不満が無駄にたまってしょうがない。
あと、NP完全とかサラリーマン巡回とか、キーワードがでてるけど何のために話題にしたのかよくわからない。計算量の問題を解決できるっていうことをいいたいのかしらん。 -
Posted by ブクログ
量子コンピュータを使って神様を作ろうってお話。
ストーリーの前提条件は壮大なんだけど、その過程がお粗末な感じがしました。
そもそも量子コンピュータなんてものに馴染みがないだけに、理論やらなんやらを書かれてもはっきり言ってチンプンカンプン。
そこにきて登場人物の無理矢理な思考などが積み重なると、物語の中盤あたりでは多少イライラもしてきました。
そういった導入部分を終えると、話もいくらかサクサク進むのですが、無茶無理ぶりは相変わらず。
巻末あたりは、別シリーズを読んでると、「あ、なるほどね」というところもあり、それだけでも読んでみていいかなと思う作品でした。
と、いうわけで上巻は★2つ、下巻は★3つにしました。