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大学の文学部に通う一年生の井沢直美は、大学生活に慣れたものの、満たされない日々を送っていた。そんなある日、五月祭で直美の前に現れた小佐薙と名乗る男。彼の勤める会社は、なんとスーパーコンピューターなどを製造するメーカー。小佐薙の言葉に惹きつけられ会社のアルバイトに応募した直美だったが、その内容は驚くべきものだった! 最先端の量子コンピューターを用いて占い事業を展開しようというのだが……。傑作SF長篇、待望の文庫化(全二巻)
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Posted by ブクログ
大学で占いサークルに所属する女子大生の日常という、なんということも無い情景に量子コンピューターというとてつもない尖がったものが挿入されるというギャップ。しかも、皆自然と受け入れて生活が続く・・・ 現在に限りなく近い近未来の風景に登場する最先端テクノロジー。それが生み出してしまう異様なひっかかり感と...続きを読むいうかコメディーにくるんだブラックな笑いが作者の魅力。 下巻に続く。
「神様のパズル」の番外編。物語のベースとなるのは量子コンピュータ。前半で量子コンピュータの技術説明がされるけど、正直よくわからなかった。量子コンピュータを用いて電子の世界で神様を作れるかみないたな話ですが、読み手の宗教観によっては感じ方が異なるかも。
上下巻。 設定が面白そうなので読んでみた。最先端コンピュータに占いをさせるというぶっとび具合が愉快。しかも形状が…。 小佐薙氏の関西弁が微妙だとか人称のゆれが若干気になるとかはあるけど、読ませます。これスピンオフと知らなかった。「パズル」を読まねば。
相変わらず表紙のイラストがキツく、ブックカバーなしでは電車内で読めません。 物理学上の仮説がベースとなっている点は機本氏の他の作品と同じですが、今回の主役ともいえるシステムの構築過程があまりにスムーズすぎて拍子抜け気味。悩めるAIがどのように進化するか、下巻に期待します。
近未来SF。次世代コンピュータ(量子コンピュータ)で何ができるのか? …神様?! っていう本でした。 アクション的なダイナミズムがありますが、主人公は座ってることが多く、スピード感にバラツキを感じました。 機本さんの作品としては、異様さがあまりなく、でもやっぱり異様でした。 特に神様のパズルシリ...続きを読むーズで期待をしてしまったせいかもしれませんが、若干ガッカリでした。
量子コンピュータを開発したIT企業が究極の占いソフト開発をもくろみ、その過程で完全予知の電脳神を作ろうと思い立つお話。 まだまだストーリー前半で計画は途上なれど、量子コンピュータと連携した人工知能がどこまで進化するのか期待させる。 人見知りで引っ込み思案の主人公、直美も好印象。
#深い
弾道軌道で飛ばす飛行機型の量子コンピューターで普通よりちょっと精度がいい占いやってみない? 周りに流されがちな女子大生が巻き込まれるSF世界。 ノイマン型コンピューターと量子コンピューター。 弾道軌道で人を飛ばす飛行機。 なんだかめちゃくちゃな設定だけどこういうSFもあっていいんじゃない。
量子コンピューターで「神」を作ろう!という壮大な物語。 具体的には、神たる自律学習型AIを「箱庭」(解析世界)の中に置き、 その「箱庭」の中で、量子コンピューターの演算能力を活用して、 宇宙誕生から現在までのシミュレーションを行う。 「箱庭」から見たAIは、宇宙存在前に存在する、言わば“創造主”の...続きを読む位置づけ。 本プロジェクトは、リストラ寸前の量子コンピューター部門メンバーによる計画で、 この“創造主”に、現実世界の未来を占わせる事業を立ち上げるというもの。 この占い事業が当たれば部門を存続できるのでは!と一縷の望みを託すが、 AIが「箱庭」における自分自身の位置づけに疑問を覚えボイコットしたり、 別方式の量子コンピューターの実用化を目指す“同業者”からの妨害工作があったり。 果たして、部門存続は成功するのか? そして、「箱庭」世界と、その世界の「創造主」の行く末は? /// シミュレーターにおける「神」と「箱庭」(解析世界)を設定することで、 「神」とは何ぞやを真面目に追求/論ずる内容。 遠藤周作の「沈黙」では、人間の叫びに対して神が応えない(応えられない)、 その沈黙(苦しみの共有)を以って、その存在を確認していたと思うのですが、 それに近いプロセスを本作でも踏襲しているのは、興味深い。 SFという仕掛けを使うことで、「神」(AI)と人間(プロジェクト メンバー)の会話を可能とし、また、別な角度から神の存在問題に 切り込んでおり、非常に刺激的でした。 本作は、山本弘の「神は沈黙せず」と極めて対照的な内容となっており、 比べて読むと、非常に面白いと思う。 (これ以上書くと、ネタバレになるので、書けませんが。。。)
「神様のパズル」のスピンオフ作品で、天才女子高生(になった)穂瑞沙羅華が飛行機にのりたいがために考えたトンデモ理論で構築した量子コンピュータにふりまわされるサラリーマンと、それにふりまわされる平凡な女子大生の話。 人の悩みを導くために、神をつくる。 神をつくるために、人工知能で神の意識、量子コンピュ...続きを読むータで神の無意識と世界を構築する。 "神"とはなにか、何をみたせば"神"かは考えているが、"世界"とは何か、何を構築したら"世界"なのかということには一切ふれないことに不満を感じる。 「人工知能が世界というシステムを構築する」というところで、膨大なソフトウェアの開発部分は人工知能が頑張ってくれるとしていいとしよう、じゃあ、人工知能さんは一体何をシステムとして構築するんですかね?本題じゃないことは理解してるけど、「資料をあたえたら勝手に~」という程度での描写じゃちょっと手ぬきすぎじゃない? そもそも、ヒューマンインタフェースにしても、人工知能と人が会話でやりとりしているけど、そんなエラーが大量に発生するような手段をつかうなんて、ファンタジーがすぎる。量子コンピュータのエラーについてはちゃんとエラー検証するくせにね!! SFとしてサイエンス部分の詳細をつめるのであれば、粒度をそろえてもらいたかったな。ストーリーとしては面白いんだけど、システム屋としての職業病で粗がみえるせいで、不満が無駄にたまってしょうがない。 あと、NP完全とかサラリーマン巡回とか、キーワードがでてるけど何のために話題にしたのかよくわからない。計算量の問題を解決できるっていうことをいいたいのかしらん。
スピンオフだからか本編に比べてキャラが弱い気がする。 量子コンピュータの話とかの説明はよく分からなかったから、話が動くまで退屈だった。 まだ、上巻なので最終的な感想は下巻読んでからかな
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