機本伸司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バイオ仕掛けのメシア譚。すかすかとエピソードが続き、本当にややこしい論争や問題をするすると場当たり的に解決する。ご都合主義や、葛藤の割愛はゲームかあらすじを読んでるようだ。もっともみっちり書き込んだら、この3倍くらいボリュームでたかも。あっさり読むために割愛や省略を繰り返した著者の演出は評価する。アイディアは壮大ながら猛烈な一本道で突き進み、なんだか矮小なエンディングへ落ち着いた感触は否めない。とはいえ、最後まで読ませた。全員が個人主義者で、強烈に突出した個性もあえて描かなかったため、感情移入はしづらい。作者も狙ってなさそうだ。とことんドライな人間が、救いを求めるのか。それがなんだか、不思議。