守屋淳のレビュー一覧
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『論語と算盤』の現代語訳を書かれた守屋さんによる入門書。渋沢の生い立ちを丁寧に解説しながら、その原点に迫る。
本書では、渋沢の行動原理を4つに分けているが、その中でも「立志」と「無私」は、渋沢がここまで歩んできた両輪になるものだと思う。例え無私の境地にいられたとしても、高い志がなければ、その人はただの無害な人として生きていくことになるだろうし、逆に自分のことしか考えていない志は大成しないと思うからだ。
信頼が経済のもとであるというスタンスは、今の日本には「経済」を「政治」「国際理解」「教育」など、多くの言葉に置き換えて考えるべきだと思う。渋沢のような無私の裁定者はそう簡単に現れないだろうが、信 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「論語」と「韓非子」という対極の思想を比べることで、成果の出る組織とは?について考える一冊。また、組織にいる人間がその中で生き残っていくための教科書という面も持っている。
「論語」は、ひどい戦乱の中、下剋上が常態化していた時代を、人と人の信頼関係をもって治めようとする考え方。(「ひとまず人を信用してかからないと、よき組織など作れるはずがない」)
「韓非子」は戦乱の時代状況が加速し、ライバルから激しく浸食されているにもかかわらず、内部の権力闘争などにより自壊しつつある中で、権力や法をもって国を治めようとした。(「人は信用できないから、人を裏切らせない仕組みを作らないと機能する組織など作れない