あらすじ
読みやすさ、わかりやすさで、10万部を突破! ビジネスだけでなく、スポーツや人生のさまざまなシーンで活用できる 「負けないための戦略」が数多く紹介されています。複数の敵と戦わざるをえない今だからこそ読みたい、話題の兵法書です。
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Posted by ブクログ
戦略を学ぶ上で孫子は必須と考え手に取った。原文は古典でありながら、解説が読み易く理解が深まった。戦いに勝つことだけではなく、戦わずに勝つことの重要性、相手の矛盾を突く戦い方など現代においても示唆に富み学べることばかりの本だった。特に戦わずに勝てればそれがもっとも良い事だと思う。実際の戦争ではなく経営戦略なので人が血を流すことはないが、消耗戦になり勝者にいない戦いを避けるためにも孫子の考えは実務に照らし合わせて身に付けたい。
Posted by ブクログ
この本は古代中国の戦略書で、戦争や競争における不敗のための原則を説いています。
基本理念は戦わずして勝つ:最善の勝利は戦わずして得ること。力ではなく知恵を活用し、敵を崩すことが理想。
そして負けない戦略:勝つことよりも、負けない状況を作ることに重点を置く。
生きていく上で一回は読みたい本です。
Posted by ブクログ
父親の本棚にはビジネス書ばかりであるが、この本は面白かった。前々から「孫子の兵法がスゴイ!」と各所で聞いていたが期待を裏切らなかった。
孫子は生きるか死ぬかの戦国時代に生きた軍事コンサルである。平和な現代人と違って戦い方が真剣である。我々から見たら、卑怯とも捉え得るほど合理的である。
孫子は自分と敵を知り尽くし、勝てると見込んだ時のみ戦う。情報格差や不意打ちを駆使する。時には敵を利で釣り害で脅す。下手に動かず相手が攻めてきたとこを突く。
勝つために仁義や礼儀を無視している感じがある。
現代人は(私は)これが出来ない。戦いとなると弱いくせに大事にならないよう控えめに動く。潔白を保ち正々堂々戦おうとする。相手が予想外の行動をとればモラル面で非難する。そして勝てない。
本当に勝とうと思うのなら、孫子のようなずる賢さを持つべきなのである。
この本を読むと、誰でもいいから誰か相手に戦いたくなる。
Posted by ブクログ
孫子は古典として長い間読み継がれており、一度は目を通したかったもののなかなか今まで機会がありませんでした。今回、良い解説書としてお勧めされましたので、手に取って読んでみました。
「孫子の兵法」は、簡単に言えば「戦うためのテキストブック」です。もちろん、現代では命のやり取りが行われることは(少なくとも日本に住んでいるかぎり)ありませんが、それでもビジネスや生活の中で「やり直しの利かない一発勝負に身をゆだねるとき「こちらが望んでいなくとも、相手から戦いを挑まれるとき」が無いわけではありません。
そういった際、あらかじめ兵法を知っておくことは決して無駄ではないと思うのです。
また、実践に基づく記述であるからこそ長い間テキストとして生き残ってきたのであり、そういった意味でも有用な書と言えるでしょう。
本書は単なる解説にとどまらず、特に現在の時代背景に当てはめた解説が秀逸であり、イメージもしやすいです。古典が初めての人にも、共感できたり身の回りのことに当てはめてみることができたりしますので、最初の一歩としてはお勧めできる内容となっています。
私自身は、以下の点の記述がとても良いと思いました。迷ったときや困難に当たった時など、折を見てまた再読したいと思います。
・戦わずし勝つのが最良。
・まずは勝つのではなく『不敗』を維持することを目指す。
・敵の最も重視しているところを奪う。
・自分の生死や国の存否がかかる戦争では、周到な準備をするのが当たり前。
・自分は相手を意のままにできるが、自分は相手から自由にされないことが主導権の要諦。先手を取ることが主導権に結び付けられる場合、極めて勝負は有利に進められる。
・どんな部下に対してもまずは温情や愛情をかける。それが組織統制の優先事項になる。
・あるレベルで固執してしまっている何かを捨てることで、一つ上のレベルにおいて新たな可能性が開けてくる。
・約束は控えめに。実行はたっぷりと。
Posted by ブクログ
初版2014年。
「孫子」と聞いて古いと思う人もいるかもしれないが、この本は訳と解説の良さによって現実の様々な局面を想定して書かれているので、現在でも役立つとてもいい本である。生活・ビジネスにも応用できる。
読み込むと勝率が一気に上がる。「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」が孫子の教えの中で一番人気があり有名で、奥が深い。
もちろん他にも多くの言葉が書かれていて、それらの訳や解説を読んでいると、三次元的に頭の中でヒト・モノ・コトが動き出し、面白い本である。
名著であり、何度も読みたくなる。帯にある言葉通り、「もっと早く読んでおけば良かった」である。
Posted by ブクログ
最高の戦略教科書 孫子
著:守屋 淳
紙版
テーマごとに並べられた孫子を初めて手にとりました
エッセンスを短時間で確認するのはいいかもしれない。版もA5だし、読みやすい
孫子とは、奇襲を主戦とする短期戦であり、戦争論は、主力同士がぶつかる持久戦を想定している
なので、孫子の言う戦とは、速やかに勝利してそして、短期で撤退する
・孫子の背景には、絶対に負けることができない、プレッシャーが強い
・100戦100勝しても、体力がなくなれば、別の敵にやられてしまう
・戦争とは、国民の生死、国家存亡がかかっている。それゆえに、最新の注意が必要である
1部は、孫子のおさらいです
・最高の戦い方とは、事前の敵の意図をくじき、これを封じること
・次にすぐれているのが、敵の同盟関係を分断して孤立させること
・勝てるのであれば当たり前に勝ち、勝算がないのであれば戦をさける
・敵を知り、己を知れば、絶対に敗れることはない
・戦争とは騙し合いである
・状況に応じて戦う
・個別撃破、敵が少数なら、囲んで戦う、敵の分散しているところを、味方の集中している兵力でたたく
・敵の最も重視しているところを、奪取することだ、そうすれば敵を意のままに振り回すことができる
・まず、勝つ見通しをつけてから戦う、そうすれば無理なく勝つことができる、別に人から賞賛されなくてもいい
・迂直の計、あとから出発したにも関わらず、計略をかけて、敵を留め、先に戦場に到達する
・情報戦、スパイ戦
2部は、現代への応用篇
・戦場に最低最悪の状況を想定する
・試行錯誤とは、何度でも戦うことができる小規模戦、臨機応変とは、絶対負けることができない戦闘における応用戦。臨機応変でなければならない
・ジリ貧でも、漁夫の利でも勝利は勝利
・重心を見ぬけ、そしてそこをつけ
・長期戦には、王道で。奇襲戦はなんども通じるわけではない
・孫子と孫子の戦い、個別撃破を計画すれば相手も個別撃破をしかけてくる
・勢いと育成、勝ちぐせをつけて、一歩でも前へ出る
目次
まえがき
I部 『孫子』はそもそも何を問題とし、何を解決しようとしたのか
第一章 百戦百勝は善の善なる者にあらず
第二章 敵と味方の比べ方
第三章 戦いにおける二つの原則――不敗と短期決戦
第四章 兵は詭道なり
第五章 情報格差のある状況での戦い方――各個撃破と急所
第六章 情報格差が作れないときの戦い方 1主導権と裏の読みあい
第七章 情報格差が作れないときの戦い方 2無形と勢い
第八章 自国内での戦い方――地形とゲリラ戦
第九章 勝は度から導き出される
第十章 勝てる組織と将軍の条件
第十一章 情報を制する者は戦いを制す
II部 『孫子』の教えをいかに活用するか
第十二章 そもそも人生やビジネスに、戦いなんて必要ないのではないか
第十三章 そもそも戦略と戦術とは、どう違うのか
第十四章 試行錯誤ばかりしていたら心が折れそうなんですけど
第十五章 ジリ貧状態では、不敗なんて守っていられないのではないか
第十六章 相手の急所をつけば、すぐに決着などついてしまうのではないか
第十七章 詭道やだましあいなんて、品性下げそうでいやなんですけど
第十八章 「各個撃破」なら勝てるのに、なぜ「選択と集中」では失敗するのか
第十九章 追いつめる以外の「勢い」の出し方はないのか
第二十章 弱者はどのように振る舞えばよいのか
ISBN:9784532169251
出版社:日本経済新聞出版社
判型:4-6
ページ数:384ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2014年01月
発売日:2014年01月24日1版1刷
発売日:2014年02月27日4刷
Posted by ブクログ
前々から孫子を読んでみたいと思っていた中読書。
古典の名著といわれるが、本当に現在でも全く色褪せない原則が多く記されている印象
メモ
・いかに負けないかというところ。戦わないで相手を屈服させることは最善の策
・自分より弱い敵は味方に引き入れよ。敗れた敵兵もひきこめ。
・力関係が同じくらいの場合、事前に敵の意図を見破り、これを封じる。または敵の同盟関係を分断し孤立させる
・五事七計
道 下々と上を一心同体に
天 昼夜晴雨寒暑などの時間的条件
地 地理的条件
将 将軍の器量
法 軍需物資の管理など軍政に関する条件
主 責任者はどちらが戦いの理由を下まで浸透させているか
将 どちらが有能か
天地 天の時と地の利はどちらに有利か
法令 法令はどちらが徹底して兵器兵站はどちらが優れるか
兵 どちらが精強か
兵卒はどちらが訓練組織されているか
賞罰はどちらが公正に行われているのか
・重要なところはわざと書かない
・不敗の体勢は自軍の努力次第だが、勝機を見出せるかは相手の態勢如何にかかっている
・戦上手は自軍を絶対不敗の態勢におき、敵の隙は逃さずとらえる
・短期決戦での成功例はあるが、長期戦に持ち込んで成功した例を聞かない
短期で勝てる相手とだけ戦う
・戦争は所詮騙し合いに過ぎない
・臨機応変に動く。こちらを小さく弱く見せる。意図をとんちんかんに解釈させる
最初は処女のようにふるまい、油断をさそい、脱兎の如く攻める
・知謀に優れた将軍は食糧を敵地で調達するよう努力する
・敵が放置して置けないところを攻めること。敵の最も重視しているところを奪取すること
・戦力の集中による各個撃破を防ぐ策と重要拠点に兵をうすぐばら撒いて守る策はトレードオフ
・敵と対峙するときは正規作戦を採用し、敵を破るときは奇襲を採用する
・勝利する態勢を整えて戦うものが勝利を収め、戦いを始めてから慌てて勝機を掴もうとするものは敗北に追いやられる
・戦上手は相手をこちらの作戦に乗せようとする
・敵より先に戦場におもむいて相手を迎え撃てば余裕を持って戦うことができる。敵より遅れて戦場に到着すれば苦しい戦いを強いられる
・後出しジャンケンの威力。
無形を作る。相手の予測をさせない
・戦闘態勢は水の流れのようでなければならない。水に一定の形がないように戦争も不偏の態勢はありえない。敵の態勢に応じて変化しながら勝利を勝ち取ってこそ絶妙な用兵と言える
・堰き止められた水が激しい流れとなって岩を流すのは流れに勢いがあるから
勢いとはその時々の情況に従って臨機応変に対処することをいう
・戦上手は何よりもまず勢いに乗ることを重視し、一人一人の働きに過度の期待をかけない
・全軍を絶体絶命の窮地に追い込んで死戦させる。これが将軍の任務。兵士は逃げ道がなくなると一致団結し、敵の領内深く入り込むと結束を固めどうしようもない事態になると必死になって戦う
・敵を包囲したら必ず逃げ道を開けておき、窮地に追い込んだ敵に攻撃を仕掛けてはならない
・無形とは、移動経路や目的を捕捉させないことであり、自然体に構えて敵が先に動くのを待つことであり、完全に姿を消してしまうことでもある
・兵士にはまず温情をかける。心服をえる。その上で規律による統制を図る
・我が子のように扱う。危機感を共有させる
・将軍には陥りやすい五つの危険がある
必死になれば討死する
助かろうとすれば捕虜になる
短期で怒りっぽければ術中にはまる
清廉潔白では敵の挑発に乗る
民衆への思いやり強いと神経がまいる
・相手の意表をつくと言った情報や認識判断ベースの力
地の利や疲労空腹など環境肉体ベースの力
勢いや士気に代表される感情精神力ベースの力
閉院や物量など物量、管理ベースの力
この四つの力のバランスが重要
・
Posted by ブクログ
孫子の兵法を、ビジネスや人生においてどう取り込んで考えるかという解説した本。私は孫子を読むのは初めてなので、解説付きでわかりやすい。世界で研究されている書だけあって、何回か読まないと消化しきれないかも。
Posted by ブクログ
革命家トロツキー
あなたは戦争に興味がないかもしれないが、戦争はあなたに関心を持っている
この格言は、自分の心に留めておこうと思った。
自分を小さく見せることを孫子は、大切に考えていた。
ナポレオンは、計画を立てる際、すべての危険を予測して肥大化させて考えていた。
これについては、自分もやらなくてはならない。最悪な事態を全て想定して対策を打っていれば、完全なる敗北はないと学べた。
Posted by ブクログ
勝てる方法というより負けないことに注力している。負けが即一発アウトの世界だったからである。しかし負けることの重要性についても触れられており、ギャンブルで胆力を鍛えたり、勢いをどのように起こすかといったことも面白い。勢いは勝ち癖と追い込まれによって起こる。漁夫の利を得るために彼らを知り己を知るさすれば負けなし
Posted by ブクログ
ビジネスの世界で兵法書がどのように活かせるのか。難しいこともあるかもしれないが学ぶことは多い。孫子の重要なところは空欄となっており、そこは口頭で孫文自ら王に伝えたと言う説が興味深かった。不敗に身を置き、勝てる戦のみ勝負していく。
Posted by ブクログ
いつかは読破してみたいと考えていた孫子を解説書ではあるが読破することができた。この本の特徴は、孫子をより抽象的に捉えて、適用できる場面とそうでない場面に分けて論じることにより、孫子という実体を浮かび上がらせているということである。適用できない場合には、他の名著との比較で、新たな視点を得られるように工夫がしてあることも印象的であった。
Posted by ブクログ
まず本書は孫子を体系的に学びたい人に向けた本ではなく、あくまでビジネス本としての孫子の解説書といった体裁の本である。
その意味では、原書を体系的に学ぶよりも理解しやすく、自身の生活に落とし込み易くはあるものの、体系的な理解ではないから、読み終わっても「孫子」の全体感はあやふやなままであろう。
ただ、ビジネス本としての有用性であれば、さすがに長く市井で売れている本だけあって、孫子並びにその他の戦略論に対する深い理解と、研修会等で受講者とブラッシュアップしてきた歴史が垣間見える良著であると言えよう。
Posted by ブクログ
多くの有名経営者たちが愛読している中国の兵法、「孫子」を現代の戦略へどう反映させていくか、という話。私自身は孫子について初めて触れた本なので、とても面白かった一方で、ビジネスへの汎用性という点はなかなかすぐには難しいと感じた本。
本の半分以上は孫子の兵法の考え方と時代背景を紹介しており、まずはどう戦争で勝つべきかということが中心。
6割すぎたくらいから実際どう使うかの考察に入っていくが、具体性はあまりなく、概念的な話も多いので応用しづらい。しかし欧米のクラウセヴィッツの戦争論との比較は結構面白かった。
まず兵法の特徴を抜粋。
戦わずして勝つのが最善
→そもそも国力を守るためには交渉などで戦わずに勝てるのが最高
勝算がなければ戦わない
→負ける戦はしない、疲弊し後に食われる
彼を知り、己を知れば百戦して殆うべからず
→敵を含む周辺情報を含み、五事七計のこと。7つの責任者、将軍、地の利、法令、軍隊、組織、賞罰の比較で勝てることが重要。
短期で勝てる相手とだけ戦う
→長い戦いで良い結果になることは少ない
兵は詭道なり
→情報戦であり、相手がやってこないと油断をしていることなどをやる事が重要(だから守っていない)
相手が最も重視する所を奪うと、相手を思いのままにできる
将とは、智謀、信義、仁慈、勇気、威厳によって決まる(これらは掛け算、どれか一つ欠けてもダメ)
戦略への活かし方
戦略の考え方の違いから、切り捨て、という点。立場により大事なことのレベルが異なる。下層を捨て駒にする事が発生する。
試行錯誤ではなく臨機応変に対応して、致命傷だけを避けるべき。それによって、勝たなくても不敗にできる。
クラウセヴィッツの戦争論はひたすら相手の急所(重心)を打倒することを重視。孫子の兵法ではじわじわ弱らせて料理することを重視。
→相手の急所はビジネスでは見えづらい、崩しと決めがある事が重要。
詭道はビジネスでは使えない、短期決戦ではないから王道を取るべき。
→孫子は同じ相手と一度の戦いしか想定していないが、クラウセヴィッツは複数を想定している。これが、観光地ビジネスとそれ以外の違い。(観光地はぼったくりが多い)
選択と集中。会社の規模以外で参入障壁を作るのは困難。過去の成功を捨てる決断が必要。
勝ち癖をつけて勢いに乗る。ニッチで大きく勝ち、「どう大企業に頭を下げさせるか」を考える。
などなど。
兵法の考え方自体が面白く、クラウヴィッツとの比較も興味深かったが、この本自体はビジネスの戦略の教科書には正直できない。入門書として孫子を知り、ここからもっと深めていきたいと思わせる内容として、とても良かった。
Posted by ブクログ
孫子が残した言葉というのもかなり印象的だったが、それよりも応用についての言及が個人的には良し。
一見すると、「こんな古臭い戦争についての言葉なんか現代にどう活かすんだ。」と思うようなものでも、抽象的に捉えると様々な事物に応用できるという考え方になるほどなと。
Posted by ブクログ
洋の東西を問わず現代の経営者によく読まれている「孫子」の解説と活用法を、歴史考証を交えてわかりやすい。また「孫子」と「戦争論」を比較し相対的に議論しているところも理解に役立つ。
「ビジネス人生の要諦は不敗を守ること」とする ある女性経営者の話が印象に残る。
Posted by ブクログ
ザックリと孫子を理解するのに非常に役に立った。孫子(孫武)さんは戦略コンサルタントだったのか。経営戦略に通ずる話も多くとっつきやすかった。「戦わずして勝つ」というのは古今東西の普遍的な戦略ですな。
Posted by ブクログ
1.ビジョンや戦略を立てるときの原点とも言える本書をしっかり読んでみたかったので読みました。
2.孫武が戦争時代に述べていた言葉を周りの人間が書き留め、戦いにおける勝ち方について述べています。基本的には勝つための格言が書かれていますが、勝つとはなんなのか?ということから深掘りされており、戦いに勝っても国が疲弊していては意味がなく、そうならないためにはどのタイミングでどうやって引くのかまで書かれています。
3.正直、内容をしっかり理解することはできませんでした。というのは、この本は著者が解説をしてかれていますが、それだけが答えではないため、自分自身でさらに深掘りしなければ本当の意味で理解したとは言えません。ですので、大切なのは、浅い言葉で表現された本書をどれだけ自分の言葉で深くできるのか、活動プランにまで落とし込めるのかが大切だと思います。
まだまだ何回も読み直すことになるだろうと思いました。
Posted by ブクログ
百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。
旌旗を変え、車は雑えてこれに乗り、卒は善くしてこれを養う。これを敵に勝ちて強を増すという。
五事:道、天、地、将、法。すなわち、ビジョン、季節・時間条件、地形・環境、リーダーの能力、組織・ロジの仕組み。
勝つべからざるは己にあるも、勝つべきは敵にあり。
まずその愛する所を奪わば、即ち聴かん(相手の最も重視する所を奪う。あとは思いのママ敵を振り回せる)
善く戦う者は、これを勢に求めて人に求めず。(まず勢いに乗ることが大事)
勢とは利に因りて権を制するものなり。
Posted by ブクログ
孫子の解説を細かくされている印象
前半の流れは大まかにはあるもののぶつ切り、後半は実際にどうビジネスに活かすかにシフトしており興味深い。
コンサル的にはこう言うよね、という感じながら、弱者としては大局観を相違することなく、身軽に情報を武器に布石を打ち続ける(connecting dots)ことが求められるのだろう。
Posted by ブクログ
意志決定を行える立場だったら役に立つと思う。 一度読んだくらいてではなかなか理解できない。
ただ、現代文で今の時代に合わせた説明がされており読みやすかった。
こちらが戦う意志が無くても仕掛けられる事もあるから知っておいて損は無いと思う。
Posted by ブクログ
経営者、マネージャー職であれば響くところがあると思うが、プレイヤー視点だとあまり響かない。
又、孫子の魅力をうまく表されてると思えなかった
ただ解説が細かいので、だいたいこんな感じかと、理解するくらいの目的で読むのであれば良いと思う
Posted by ブクログ
孫氏の兵法を現代に当てはめるというのは世の中に何百冊とあるだろうけど、その中でこの本は孫氏を読みながら現代のビジネスに当てはまる所、当てはまらない所を解釈していこうというスタンスの本。解釈に結論を出すというより、こうなのではないか?という感じ。現代語訳も併記してあるので読みやすい。
Posted by ブクログ
初めて孫子に関する本を読んだが、解説本というカタチで読みやすくはあった。
『人を動かす』でもそうだったが、
当たり前のことを書いてあるが実際にそれを上手くちゃんとやるかが大事だと認識させられる。
重要な部分が目で確認しづらく、後で読み返した時にどこが重要かパッとわからない。
Posted by ブクログ
孫子が言いたいことはなんとなく分かったが、真剣に読んで自分で整理しないと自分のものにできるのはなかなか難しそう。この本は体系的になってないので教科書としてはあまり良くないかも。
Posted by ブクログ
2442
★良い時にこそ、リスクヘッジ
★真似とエスカレーション
★心服と統制、部下を我が子のように扱え
不敗の状態で機を待ち、短期決戦
戦う素振りを見せない、小さく弱く見せる
★「智・信・仁・勇・厳」を仲間で補完
★利害両面を必ず考えよ
人は、損得感情で動く
★戦略=戦闘力の運用、ゴール設定
★戦術=戦闘の運用、アプローチ
★★戦略の為に、不要な戦術を切り捨てよ
★★強いから勝つ≠勝つことで強くなる=勝ち癖
Posted by ブクログ
本書が画期的なのは、これまでの孫子の解説書が踏襲してきた孫子13篇の篇に沿った解説という形式を捨てた第1部と、実業界や競技界の大物の言葉を大胆に引用しまくった孫子活用事例集的な第2部という構成にある。
今までの孫子の解説書を、孫子というクラシックを楽譜に忠実に演奏したアルバムに例えると、本書は、孫子の有名フレーズだけ演奏した第1部と、ジャズやロックのミュージシャンがカバーした第2部という構成のオムニバスアルバムだ。
最初、一読した印象では、なぜこの本がそんなに売れてるのかわからなかった。なんで孫子をぶつ切り解説してんだ?と思ってしまったからだ。孫子の解説書としては、山本七平の「孫子の読み方」のほうが、著者の戦争体験とも相まって迫力がある。
再読してみて、本書が受けている理由がわかった。これって、オムニバスアルバムなんじゃないか?
そう解釈すれば、ホルストの惑星を最初から最後まで聴くのはつらくても、平原綾香のジュピターならすんなり聴けるように、ヒットフレーズだけピックアップして今風のアレンジを加えた解説書として納得した。
それゆえに「孫子」の要諦は「不敗」であることが腑に落ちた。負けないとは勝負から逃げることではない。勝負しても、最低限、負けないように準備する方法論が、「孫子」なのだ。
Posted by ブクログ
一度使った小細工は二度同じ敵には通用しない、ということが一番気になりました。
人生という長期間を自分の勝負期間とした時、小細工ばかりで乗り越え続けれるわけがない。 だから敵にどう対処するかも大事だが、それ以上に誰を信じられるか、これが一番重要な問題になってくるんじゃないかなと思いました。
Posted by ブクログ
孫氏のお勉強。
・勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、
敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む
―あらかじめ勝利する態勢をととのえてから戦う者が勝利を収め、
戦いを始めてから慌てて勝機をつかもうとする者は敗北に追いやられる
・将とは、智、信、仁、勇、厳なり
―智謀:先を見通し、謀略を駆使できること
信義:部下から信服されること
仁慈:部下を思いやること
勇気:実行力
威厳:部下から恐れられること
・故に勝を知るに五あり。
以って戦うべきと戦うべからざるとを知る者は勝つ。
衆寡の用を識る者は勝つ。上下欲を同じくする者は勝つ。
虞を以って不虞を待つ者は勝つ。将能にして君御せざる者は勝つ。
この五者は勝を知るの道なり。
―あらかじめ勝利の目算を立てるには、次の五条件をあてはめてみればよい。
一、彼我の戦力を検討したうえで、戦うべきか否かの判断ができる
二、兵力に応じた戦いができること
三、上下が心を一つに合わせていること
四、万全の態勢で、態勢が不十分な敵につけこむこと
五、将軍が有能であって、君主が将軍の指揮官に干渉しないこと
これが勝利を収めるための五条件である。
・クラウゼヴィッツ=羽生棋士=同じ相手と何度も戦う=王道、実力勝負
孫子=ナポレオン=戦う相手はなるべく一回限り=詭道