守屋淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原文を読むのに苦労したためこちらを先に読んでみたが、人は何のために働くのか、働く上で大切な根底の部分を、改めて直球で教えてくれる本でした。
上手くいくためのテクニックとかではなく、とにかく、真面目であれ、商売をする上で一番大切なのは道徳である。と論語から抜粋してなぜ大切なのか、何故自己の利益だけではいけないのか、
幕末を生きた著者だからこそいえる武士道や道理を重んじる考え方は今の時代でも大切だと感じた。
書かれていることは今までに聞いたことあるし、はじめて知った内容は決して多くはなかったが
今までの先人もこの本を読んで、この教えを自分の会社やチームに伝えられて、自分にも届いてたのかなと思った。 -
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父親の本棚にはビジネス書ばかりであるが、この本は面白かった。前々から「孫子の兵法がスゴイ!」と各所で聞いていたが期待を裏切らなかった。
孫子は生きるか死ぬかの戦国時代に生きた軍事コンサルである。平和な現代人と違って戦い方が真剣である。我々から見たら、卑怯とも捉え得るほど合理的である。
孫子は自分と敵を知り尽くし、勝てると見込んだ時のみ戦う。情報格差や不意打ちを駆使する。時には敵を利で釣り害で脅す。下手に動かず相手が攻めてきたとこを突く。
勝つために仁義や礼儀を無視している感じがある。
現代人は(私は)これが出来ない。戦いとなると弱いくせに大事にならないよう控えめに動く。潔白を保ち正 -
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妾が30人いたというのがドン引きではあるが、それを差し引いてもビジネスパーソンとして神。
●悟り
◯ある一定の時期に達するまでは、成り行きを変えることなど人の力ではとてもできない。因果関係はすぐに断ち切ることはできない。
◯成功や失敗といった価値観から抜け出して超然と自立し、正しい行為の道筋に沿って行動し続けるなら、成功や失敗などとはレベルの違う価値ある障害を送ることができる。
◯成功など、人としてなすべきことを果たした結果、生まれるカスに過ぎない以上、気にする必要など全くないのである
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●勤勉さが大事
◯人にはどうしようもない逆境に対処する場合には、天命に身をゆだね、腰を据え -
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「論語と算盤」を読んで、もう何十年が経つのでしょうか。当時、私は人間の生き方や倫理、道徳を説く「論語」と商業を意味する「算盤(そろばん)」がなぜ結びつくのか理解できませんでした。
しかし、新一万円札の顔となった渋沢栄一氏が、道徳を重んじながら商売を行ったこと。また、WBCで侍ジャパンの監督を務めた栗山英樹氏が「論語と算盤」から得た知見が大いに役立ったと言われることを知りました。私も近年では「論語」も嗜むようになりました。
なぜ、一流と言われる経営者や監督が中国古典の教えを大切にするのか。そして、なぜ道徳とも言うべき「論語」があらゆる分野の、しかも一流の人たちの指針となりうるのか。
この度、守 -
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孫子は古典として長い間読み継がれており、一度は目を通したかったもののなかなか今まで機会がありませんでした。今回、良い解説書としてお勧めされましたので、手に取って読んでみました。
「孫子の兵法」は、簡単に言えば「戦うためのテキストブック」です。もちろん、現代では命のやり取りが行われることは(少なくとも日本に住んでいるかぎり)ありませんが、それでもビジネスや生活の中で「やり直しの利かない一発勝負に身をゆだねるとき「こちらが望んでいなくとも、相手から戦いを挑まれるとき」が無いわけではありません。
そういった際、あらかじめ兵法を知っておくことは決して無駄ではないと思うのです。
また、実践に基づく -
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初版2014年。
「孫子」と聞いて古いと思う人もいるかもしれないが、この本は訳と解説の良さによって現実の様々な局面を想定して書かれているので、現在でも役立つとてもいい本である。生活・ビジネスにも応用できる。
読み込むと勝率が一気に上がる。「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」が孫子の教えの中で一番人気があり有名で、奥が深い。
もちろん他にも多くの言葉が書かれていて、それらの訳や解説を読んでいると、三次元的に頭の中でヒト・モノ・コトが動き出し、面白い本である。
名著であり、何度も読みたくなる。帯にある言葉通り、「もっと早く読んでおけば良かった」である。 -
Posted by ブクログ
最高の戦略教科書 孫子
著:守屋 淳
紙版
テーマごとに並べられた孫子を初めて手にとりました
エッセンスを短時間で確認するのはいいかもしれない。版もA5だし、読みやすい
孫子とは、奇襲を主戦とする短期戦であり、戦争論は、主力同士がぶつかる持久戦を想定している
なので、孫子の言う戦とは、速やかに勝利してそして、短期で撤退する
・孫子の背景には、絶対に負けることができない、プレッシャーが強い
・100戦100勝しても、体力がなくなれば、別の敵にやられてしまう
・戦争とは、国民の生死、国家存亡がかかっている。それゆえに、最新の注意が必要である
1部は、孫子のおさらいです
・最高の戦い方と -
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卓越した勝負師の特徴とは何か。頭を抜け出した勝負師は他の人と何がちがうのか。
孫子と孫子のぶつかり、相手にどうやって勝つか、どうやったら勝てるか。
上記の疑問に答えるのが本書です。
■勝負師
・勝ち負けがはっきりつくような世界で、ひたすら勝ちをめざすべく執念を燃やす人
・勝負事において、沈着に状況を見すえて、大胆な手で成果をもぎ取ってみせるような人
大局観、方向性、ビジョン
■専門家に見えて、素人には見えない風景
・未経験者が気がつかないパターン
・異常性
・全体像
・状況の進行方向
・チャンスと対応
・過去の出来事と、将来おきる出来事
・細かな違い
・自分の限界
・名人の直観は7割あ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前々から孫子を読んでみたいと思っていた中読書。
古典の名著といわれるが、本当に現在でも全く色褪せない原則が多く記されている印象
メモ
・いかに負けないかというところ。戦わないで相手を屈服させることは最善の策
・自分より弱い敵は味方に引き入れよ。敗れた敵兵もひきこめ。
・力関係が同じくらいの場合、事前に敵の意図を見破り、これを封じる。または敵の同盟関係を分断し孤立させる
・五事七計
道 下々と上を一心同体に
天 昼夜晴雨寒暑などの時間的条件
地 地理的条件
将 将軍の器量
法 軍需物資の管理など軍政に関する条件
主 責任者はどちらが戦いの理由を下まで浸透させているか
将 どちら