森谷明子のレビュー一覧

  • 千年の黙 異本源氏物語

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    紫式部、源氏物語というワードでつい購入。
    2作の中編が入ったもの。
    1つめは、猫探しとあまずっぱい恋物語。
    2つめは、「輝く日宮」巻の行方。

    どっちもおもしろかったー。
    あてきちゃんが可愛い。成長した彼女が出てくる2つめも良い。
    ページを捲るのが止まらなくて、一気に読んでしまった。
    シリーズ物みたいなので、全部買おう。

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    2015年12月05日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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    初めましての作家さん。
    式部が探偵役というから、何をさせるのかと思っていたけど
    派手に立ち回るわけではなく、日常の謎系です。
    しかも物語の目線は式部に仕える小少将「あてき」。
    大雑把に説明すると、あてきが一人で推理して空回りして最後に
    式部に相談して問題解決という流れなんだけど
    3部構成になっていて、時期が飛んでいる。

    あてきの女としての生涯という見方もできるし、
    式部が作家としての使命に目覚めていくという見方もできる。
    いやぁ~紫式部の印象が随分と変わりました。
    そういう意味でも2部の謎のスケールが大きくて読みごたえありです。
    平安の華美に過ぎない都の様子が楽しかったぁ

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    2015年05月16日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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    紫式部のお付きの女児の目線で語られる、源氏物語の裏ストーリ。本筋に絡んで幾つかの事件が発生し、紫式部が探偵さながらに解決していくというものだが、当時の時代背景や文化、社会構造をきちんと反映・考慮していて、単なる推理小説・フィクションではない面白みがある。「ベルサイユのばら」の日本・平安版というと大げさかもしれないが、読む価値十分。

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    2015年05月07日
  • エール!(3)

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    伊坂さん目当てで購入。

    最初、どこか伊坂さんぽくないなぁと思ったのは、女性が主人公だからかな。何人かの語り手のなかに女性がいるパターンはあったけど、完全に女性が主人公と言うのは、伊坂さんでは珍しい気がします。設定もぶっ飛んでなくて、どうなのかなーと思い始めた頃に楽しませてくれるあたり、さすがですね。今回は他の作家さんの話とリンクしてたりして、この遊び心溢れるところが、やっぱりこの人が好きだと思わせてくれる。

    他の作家さんもとても良かったです。皆さん職業のチョイスがいい。華やかさはないけど、裏方で大事な役割を果たしてるような、普段全く意識したことないような仕事が多くて。こんな仕事もあるのか、

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    2015年02月05日
  • FOR RENT――空室あり――

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    母性本能をくすぐるテクを持ち、一を聞いて十を知る聡い少年。
    亡き母が黒いネクタイを台所で燃やす光景が忘れられず、
    親族の死の謎に迫る――。

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    2014年10月22日
  • FOR RENT――空室あり――

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    新参者を思わせる話の進め方。なかなか面白かったんだけど、最後のすいかを下げて、姉のところにやってくるシーンは、要らなかったのでは。

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    2014年10月07日
  • エール!(3)

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    森谷明子「ラブ・ミー・テンダー」 が個人的に一番すき。
    伊坂幸太郎「彗星さんたち」 はさすがだった。

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    2014年09月25日
  • エール!(3)

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     心晴日和がよかった。消防士になって現場で働きたいのになかなっ叶わず、悶々としている主人公。さえない男の意外な一面を見て、自分の情けなさに気づく。実際は、人を見て自分の愚かさに気づくの難しいし、その後の自分を変えるのも難しいけれど、そういう人でありたいものです。

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    2014年07月27日
  • れんげ野原のまんなかで

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    本好きの人が書いたやさしいミステリー。読後感良好です。

    細かい部分の組み立てが雑やけど、全体に流れる優しさがこれを覆い隠します。

    ちょっとした空き時間の読書をおススメ!

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    2012年10月04日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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    源氏物語の作者紫式部に仕える女房安手木を主人公に据えた源氏ミステリ。

    まずこれが作者森谷明子さんのデビュー作であることに驚く。
    実に良く出来たミステリです。
    私は馬鹿読者なので最後の最後まで犯人の使いをさせられた女童が誰なのか全くわからないまま読み進めていたのでラストには文字通り「あっ!」と言わされましたw
    いやぁ、ほんとうによく出来たミステリでした、楽しい読書になりました。

    しかし、これは源氏物語入門書にはなりえません。
    源氏物語にそれなりに精通していて始めて楽しめる本です。
    まずは王朝文化や風習を知っていないとこの本を半分も楽しめない。
    源氏物語にちょっとも触れずにこの本にたどり着く方

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    2012年01月13日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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    「源氏物語」をはじめて読んだのは、高校1年のときです。なんで、時期まではっきり覚えているかというと、夏休みに勉強の合宿があって、そのときに渡された本が、「源氏物語」の現代語訳の抄本だったのです。
    で、あんまり、いい印象がなかった。主人公が、好きじゃなかったですからねぇ。昔から、意味もなくもてる男には、反感が(笑)まぁでも、女の子のキャラがたっているのは、とても印象的でした。

    で、その後、大学の古典で「源氏物語」を勉強する様になって、その前後で、「あさきゆめみし」を読んだら、けっこうおもしろくて、しかも、古典の授業が、今までになく良くわかる(笑)ということがあって、何回か、自分のなかで「源氏物

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    2010年05月26日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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    帝ご寵愛の猫はどこに消えた?

    源氏物語、そして、猫なのである。
    私の想像する紫式部よりも、ずっと聡明で慎み深い人であったけれど、そういうのもいいかも。
    ライトな平安ミステリであり、源氏物語自体の謎にも迫ってしまう。

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    2010年01月03日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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    ものすごーーーくおもしろかったーー! 紫式部が探偵役のミステリ。わたしは特に、源氏物語から抜け落ちた帖の謎を解くところがすごく興味深く、おもしろく読んだ。普段、ミステリ読んでも謎解きはどうでもいいや、って思ってるのに、前に戻って場面を確認したりするほど。よくできてる、と思った。説得力があって、この作品で描かれていることが実際あったに違いにない!と思えてきて。あと、光源氏が死ぬ場面をああいうふうに処理にするまでのいきさつもすごく興味深くて、なんだかぞくぞくするほどだった。それと、藤原道長の描かれ方も印象的だった。政権を握ることしか頭にない策略家みたいにいわれるけれど、本当は文学や風流を愛し、本を

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    2011年09月18日
  • 千年の黙 異本源氏物語

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     分厚い本なんですが、中身は三部に分かれています。
     主人公の「あてぎ(阿手木)」の御主である紫式部を探偵役に据えて、話が進んでいきます。

     推理小説として、トリックは別段目新しいものではないんですが、小説としては面白いと思いました。
     源氏物語は、原作は古文で読んだだけで(笑)、それでも気になるから、瀬戸内寂聴とかが現代語訳したものを一応は読んではいるんですが、いまだなぜこの物語がこんなに長い間残っているのか、分からない(笑)。もののあわれが分からないってことだろうか?(笑)

     まあ、そんなことはともかく、物語作者としての業とか、予想外のことが描かれていて、読み始めると、そう時間もかから

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    2009年10月04日
  • エール!(3)

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    ベビーシッター、消防庁災害救急情報センターの話が良かった。存在は知ってるけど裏側は分からない仕事を垣間見れる楽しさ。

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    2025年12月18日
  • エール!(3)

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    「お仕事」アンソロジー小説。
    伊坂幸太郎、原田マハという文字に惹かれて読んだらまさかの3でしたが、アンソロジーなので問題なし!

    原田マハさんの美術品を運ぶスタッフの話、
    伊坂幸太郎さんの新幹線の清掃スタッフの話が特に読みやすくて面白いな〜と思ったけど、そのほかにも
    日明恩さんの救急情報センターの通信員の話
    森谷明子さんのベビーシッターの話も面白かった!
    ラブミーテンダーの曲、聴きたい。

    アンソロジーは知らない、読んだことのない作家さんの本も読めてとても良いし、短編でさくっとよめるのもありがたい。

    ラブミーテンダーの中で、働いてるお母さんが話していた言葉が残ってる

    「主人のお給料だけでも

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    2025年10月20日
  • エール!(3)

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    日明恩作品を初めて読みました。公務員関連の話が多いみたいです。名前の読み方が難しくて、書棚で探すのが大変そうです?

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    2025年10月03日
  • エール!(3)

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    伊坂幸太郎目的で読む。

    でも、どれもそれなりに面白い。
    平均点は高い、と言える。

    やはり、伊坂幸太郎は別格。格別と言ってもいい。

    「大事なのは、冷静でいることと親切でいること」

    如何にも。

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    2025年04月08日
  • 春や春

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    俳句甲子園と聞いて、俳句を作って審査され出来がいい句が優勝する大会かと思ったら違った。

    5人で1チームの団体戦。俳句は兼題にそって3句作り、事前に提出しておく。大会当日は自分たちの句を読み上げ、相手チームがそれを被講し質疑を重ねる。これを両者繰り返し、句の出来による作品点と、相手の句への理解や表現などを指摘する力を問う鑑賞点が審査員によってつけられ、合計点により勝ち進むトーナメント方式により行われる。
    作句で散々検討するのはもちろん、提出から大会まで間があり、そのあいだ3句それぞれの17音の世界を突き詰める。
    相手校からどのような質問がこようとも、この言葉、この表現しかないと言える思いを短い

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    2024年07月08日
  • れんげ野原のまんなかで

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    既読だ、という自信はあるのだけど、
    登場人物にも出会った気がするのだけど、
    謎が一つも思い出せず、まっさらな気持ちで読めてしまって、自分が信じられなくなっている。
    二作目の方だけ読んだのか?
    きれいさっぱり忘れてしまったのか?
    何度も楽しめてお得だったという事にしておこう。

    3度目があったりして。

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    2024年05月13日