千年の黙 異本源氏物語

千年の黙 異本源氏物語

968円 (税込)

4pt

【第13回鮎川哲也賞受賞作】帝ご寵愛の猫はどこへ消えた? 出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車につないでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。帝を慮り左大臣藤原道長は大捜索の指令を出すが――。闇夜に襲われた中納言、消え失せた文箱の中身。縺れ合う謎に挑む紫式部を描いた第一部「上にさぶらふ御猫」。『源氏物語』が千年もの間抱え続ける謎のひとつ、幻の巻「かかやく日の宮」――この巻はなぜ消え去ったのか? 式部を通して著者が壮大な謎に挑む第二部「かかやく日の宮」。紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たち、そして彼女たちを取り巻く謎とその解決を鮮やかに描き上げた華麗な王朝推理絵巻。

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千年の黙 異本源氏物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     第13回鮎川哲也賞受賞作で、森谷明子氏のデビュー作である。今年の大河ドラマの主人公紫式部が探偵役の平安ミステリーを再読した。時代的には長保元年(1000年)から、紫式部の没後の寛仁4年(1020年)までを描いている。

     本作は3部構成で、第1部「上にさぶらう御猫」では、紫式部は藤原宣孝と結婚して

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

     紫式部が探偵役を務める平安ミステリー。中宮定子の消えた猫の謎、堀河院真夜中の笛の音の謎、といった「日常の謎」を解決しながら、自身の作品の失われた一帖「かかやく日の宮」にまつわる大きな謎の解明に挑む。すごく面白かった。
     なお、紫式部という呼び名は本書では使われないが、ややこしくなるのでここでは紫式

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    本を手にしたときは厚さにちょっとビビりましたが、読んでみるとあっという間でした。

    紫式部が主人公なのか、それとも光源氏がそうなのかと思って読み始めたら、猫好きの女童(めのわらわ)、12歳の少女「あてき」目線で話が進む。
    あてきの仕えている御主(おんあるじ)が藤原の香子(かおるこ・のちの紫式部)であ

    0
    2023年08月23日

    Posted by ブクログ

    『深山に棲む声』がなかなか面白かったので、本作を読んでみました。デビュー作とのことです。
    平安の世、藤原道長が栄華を極めた時代。紫式部を探偵役とし、日常の謎解き(中宮定子の消えた猫、堀河院の笛の音)や、源氏物語の幻の巻「かかやく日の宮」「雲隠」についての考察があり非常に楽しめました。
    ワトソン役の側

    0
    2013年05月12日

    Posted by ブクログ

    紫式部がまだそう呼ばれるよりはるか前から物語は始まる。まだ源氏物語も最初の一帖しか生み出されていないころだ。その藤原為時の娘、香子に仕える女童、あてきを語りに据えた中宮定子と帝の御猫さま失踪事件を扱う第一章、源氏物語の第一帖『桐壺』と第二帖『若紫』のあいだに存在したのではないかという『かかやく日の宮

    0
    2012年04月09日

    Posted by ブクログ

    なぜ源氏物語に欠損があるのか?

     という疑問に平安時代への愛と夢がたっぷり詰まった小説です。
    平安時代小説というと史実をなぞらえたり陰陽師が出てきたりするものが多いのですが、これは上手いこと創作を絡めていて楽しく読めました。
    実資の役割に思わず笑ってしまいました。

    0
    2009年12月29日

    Posted by ブクログ

    「日常の謎」を解きながら『源氏物語』の謎にも迫るという一冊で2度おいしい極上ミステリ。
    舞台は平安、藤原道長の照り輝く時代。
    時代小説としても楽しめるし、フツーにミステリとしてもよくできているし登場人物たちの個性がしっかりしてて面白い。
    なかでも探偵役の紫式部の切れ味の鋭さには舌を巻きます。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    平安時代の謎解きにどっぷり浸かった鮎川哲也賞受賞作。紫式部がその名になる前、源氏物語を紡ぐその裏で何があったか、物語がどう伝わったか。源氏物語や紫式部を巡る謎解きも楽しく、全てわかった時には人の心や事情や立場、色んなことがこの時代にもあり深さを感じ取れる。知らないことばかりの平安時代の人々の背景も含

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    あの紫式部が安楽椅子探偵!
    3章の時間の流れも良い。
    もちろん源氏物語のあの巻とあの巻の謎への解釈が良い。

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    紫式部、源氏物語というワードでつい購入。
    2作の中編が入ったもの。
    1つめは、猫探しとあまずっぱい恋物語。
    2つめは、「輝く日宮」巻の行方。

    どっちもおもしろかったー。
    あてきちゃんが可愛い。成長した彼女が出てくる2つめも良い。
    ページを捲るのが止まらなくて、一気に読んでしまった。
    シリーズ物みた

    0
    2015年12月05日

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