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Posted by ブクログ 2013年04月21日
ロシア民話(日本で言う「三枚のお札」)を元にした本書。物語そのものにどっぷりと漬かれる本だった。
イヒカ少年の話かと思ったら、囲炉裏の前で旅人に聞かせる昔話で。昔話かと思ったら、話の登場人物が実際に出てきて。後代になると昔話がおとぎ話になり、現実の話は昔話になる。物語の入れ子構造というか、読みながら...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月06日
著者の森谷明子さんは、三十年以上も昔、高校のクラスメイトだった人。そんな贔屓目抜きで、これは面白い本でした。
文庫本の帯に「一分の隙もない緻密さ、目をみはるスケール感、胸打つ人間ドラマ」という安っぽい褒め言葉が並んでいたので、本屋で手にとった時、あまり期待できないのでは?という疑いを持ったのだけど…...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月01日
2019の元日、朝だったので元旦ですが、読み終えました。この時に読み終えたのが、なかなか良いタイミングであったと思います。
多様な分野で、多様な書き方ができる作者だなあと実感しました。構成やらストーリーやら、人物造形やら、なかなか凝っていて緻密です。うまくかみ合って引き込むストーリー展開です。
ただ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月04日
少年イヒカは禁じられた深山へと入り、霧に迷ったところを深山に住む女に助けられる。
その女によって閉じ込められている少年のおかげで、女の元を逃れたイヒカは少年を助けることを約束する。
しかし、その「約束」によって、二人は数奇な運命に呑みこまれてゆく…。
五篇の連作短編集。
第一話は少年イヒカの話、...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月26日
面白くなくはない。ないのだけれども、面白いかといわれるとなんとも言えない。すべての物語を読むと全貌がわかる、という構成になっているが、本当に全貌がわかるかというと、何だか少し不完全燃焼な部分も。
カタカナ名前が覚えにくすぎて何度も誰だかわからなくなってしまった。そういう仕掛けではあるので、仕方がない...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月06日
いつもの、連作方式かと思いきや、まあ、そうなんですけども、ちょっと仕掛けがしてあります。
そして、相変わらず、その二人の馴れ初めくわしく!みたいな焦らし放置も多い。余韻というものなんで、仕方ないですが。
最初の気味の悪さとか、えぐさとか好きかな。
最初に出てきた可愛い子がこーなっちゃうのかよ!みた...続きを読む
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