あらすじ
「あたしが殺したの」と何度も呟き死んでいった母親の過去を探るため、少年は16年ぶりに故郷のアパートを訪れた。初めて知らされる、普通では考えられない家庭環境、祖父母の相次ぐ死。全てを疑い始めた少年を翻弄するかのごとく、悲劇の真相は二転三転する。秘密を抱えた者たちの“人生を賭した罪滅ぼし”が最後に明かされる感動のミステリ。
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Posted by ブクログ
ミステリーなのかな。最初は恋愛物だとおもって読み進めて行くと何故か巧妙に謎が深まるばかり。「あたしが殺したの」という母の一言から物語は加速して行く。結末は読んでのお楽しみです。
Posted by ブクログ
ミステリーになるのかな。 「私が殺したの」と呟いて死んでいった母の過去を探る少年。調べていくうちに自分の記憶も甦る。真相を知った先に待っているのは納得し難い事かもしれない。でも、前に踏み出す勇気になるならそれでもいいのかも。
Posted by ブクログ
幼い頃に自動車事故で亡くなった父親の死には、隠された秘密があったのか。
同棲相手の反対を押し切り、19歳の青年は昔暮らして居た町を訪れ、過去を探り始める。
過去を探る過程で偶然出会う人々の小さな謎も解決していき、本筋の謎のたくさんの伏線を拾いながら読んでいくのが楽しかったです。
そんな凝った構成なのですが、その反面、全体的にバランスが悪くまとまりを欠いてしまっているようにも思えました。
結論の方が最初にありきで、この結論に持っていくための謎という印象が強く、最後は失速感が否めません。
構成が面白いのに勿体ないと思っちゃいました。
Posted by ブクログ
19歳の少年が、死んだ母親の残した言葉により自分の知らない過去を探しに、かつて住んでいたアパートへ向かう。そこで徐々に露わになってくる、忘れられた、捨てられた過去とは・・・。過去の自分のルーツを捜し求める少年の姿を連作短編風に追った作品で、とても読みやすくはあったのですが、会話主体、主人公(少年)ではない人の視点も多いので、本筋についてもう少し描写がほしかったように思いました。後半にほとんど思い出した!という流れや独白だけで真実が開けていくのが急すぎてもったいない気がしたのです。
少年と同居していた女性については・・・ちょっとどうなのか、といろいろな面で思うことが多かったですね。真相を知ると余計に・・・その説得力をつける描写がほしかったかなあ・・・。
モトネタについては、やっぱりイメージができてしまうので、言及しないほうがよかった気もしなくはないです。