鈴木るりかのレビュー一覧

  • 星に願いを

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    『さよなら田中さん』で田中母娘のファンに。

    以後の『太陽は〜』『私を月〜』は読んでいないので、伏線がわからない部分もあるのですが、
    いい作品だと思いました。
    母娘がこれからも仲良く、幸せでいてほしい。

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    2024年03月03日
  • 星に願いを

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    ネタバレ

    「さよなら田中さん」のシリーズ 4作目
    と知ったのは この本を読み終えてからだった・・・

    そう 主人公は母子家庭の田中花実。
    前半は受験生になった花実の母がひったくりにあった話から展開されていく。
    後半は花実の母 真千子の母(祖母)が亡くなり、遺品整理したノートから その生きざまを紐解き 母との関係を知ることになる。

    出だしの能天気な母と大家のおばさんの会話はテンポよく (ぁぁ この日常会話がいいんだよなぁ)と感じる。
    そこからの ちょっと息苦しくなる同級生の家庭環境や疎遠になっている母と祖母の関係。
    文章のリズムが心地よく 読み手を離さないのはこの作家さんの凄いところ。

    (そうか もう

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    2024年01月13日
  • 落花流水

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    鈴木るりかの落花流水を読みました。
    落花流水の意味は
    落ちた花が水に従って流れる意で、ゆく春の景色。転じて、物事の衰えゆくことのたとえ。
    時がむなしく過ぎ去るたとえ。
    別離のたとえ。
    また、男女の気持ちが互いに通じ合い、相思相愛の状態にあること。
    散る花は流水に乗って流れ去りたいと思い、流れ去る水は落花を乗せて流れたいと思う心情を、それぞれ男と女に移し変えて生まれた語。
    転じて、水の流れに身をまかせたい落花を男に、落花を浮かべたい水の流れを女になぞらえて、男に女を思う情があれば、女もその男を慕う情が生ずるということです。

    主人公は小さい時よりお兄ちゃんと慕っている男性が居ました。
    常に思って

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    2024年01月12日
  • 星に願いを

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    シリーズの花実ちゃん。
    スイス銀行のくだりは面白すぎる。
    母親が病院にいるから早退って、驚く出来事。
    無事で良かった。
    タツヨさんの日記は、想像以上に壮絶な人生だったことをつづっていて、びっくりした。
    お金って人を狂わせる。
    タツヨさんのお兄さんがひどい。
    花ちゃんの母親真千子の幼い頃など、辛い。
    タツヨさんが遺した日記は、すごい作品だった。
    賢人の推理は、本当にグッジョブ。
    辛さがマイルドになった。
    毎回思うけど、鈴木るりかさんは天才だと思う。
    人を惹きつける作品を描ける作家さんだと思う。すごい。
    今後も楽しみ。

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    2023年11月16日
  • 星に願いを

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    6冊目の鈴木るりかさん。14歳で作家デビューし、現在、早稲田大学の2年生だそうです。20歳になったるりかさんの新作はデビュー作『さよなら、田中さん』の田中親娘シリーズの4作目。

    中学3年生になった花実ちゃん。毎回のことですが、田中母と大家のおばちゃんの会話が本当におもしろい。そして田中母のポジティブシンキング「幸せは自分の心が決める」が素晴らしい。

    今作は田中母がひったくり被害にあってしまうお話と花実の祖母タツヨのお話。田中母と祖母との確執の経緯が明らかに…。大家のおばちゃんの息子で元ニートの賢人くんが何気に頼りになってるなぁ。

    前半は私の好きなるりか節炸裂。そして後半は重くて深い余韻を

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    2023年11月04日
  • 落花流水

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    受験、進路、恋に悩む高校三年生の水咲。
    そのすべてが憧れの近所のお兄ちゃんで生物教師の落合先生を中心にまわっている、と言っても過言ではない。
    そこまでずっと好きな人が突然逮捕されるってショックすぎる…。
    でも「恋は盲目」。妄想もすごい。

    文藝部の個性的な友人たちとの軽快な会話がおもしろかった。
    その会話が知的でウィットに富んでいて、本編とは離れた部分で「るりかさんサスガ!」と思ってしまう。
    クスッと笑えて、ちょっと意外な展開。
    今後のご活躍が楽しみな作家さんです。

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    2022年08月21日
  • 私を月に連れてって

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    著者17歳の誕生日に上梓されたもの。『さよなら、田中さん』『太陽はひとりぼっち』と同じ世界の話。タイトルに月が含まれるようにこちらは、花実の周りの人たちを主人公に置いた短編集となっている。

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    2022年07月14日
  • 太陽はひとりぼっち

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    中学生で作家デビューした作家、鈴木るりかさんの3作目。
    前作がとても良かったが、前2作品の世界を続けていて、私個人としては前作がとてもよく、完成された気がしていたので、新しい世界に行って欲しかったというのが率直な気持ちです。
    フューチャーされている人が違うのですが、田中さんの目から見た周りの人々なので、相変わらずの田中さんワールドなのです。
    それも良いのですが、私が期待しすぎでしょうか?
    作者は高校生になっていて、テーマも小学生が読むにはまだ早いかと思えます。
    どれも良い物語です。

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    2022年06月23日
  • 落花流水

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    若くて水水しい文章を書く作者。流れるような、文体が読みやすい。憧れのお兄ちゃんが下着泥棒で捕まった。お兄ちゃんはこれからどうなるのかは、続編かな?

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    2022年06月10日
  • 落花流水

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    初。若いのになんで古いネタを盛り込んでくるのか、おじウケ?主人公も成長しないなあと思いつつ、テンポが良いのは確か。

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    2022年06月06日
  • 落花流水

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    ネタバレ

    初鈴木るりか。中学生デビューの作家さん、この作品は高校生の時に書いた第5作らしい。高校生が描いた小説としては確かにすごい!俺も、せめて20代で読んでいたら、おもいっきり彼女の小説にはまっていると思うが。

    やっぱり人生半世紀過ごしてしまうと、感性が擦れるんやろなぁ、10代の感じ方や考え方に乗り切れないんよねぇ。まぁそれが、正しい?普通のおっさんなのかもしれないが…。

    そういや、新井素子の星へ往く船シリーズも高校生で書き始めたんやったよなぁ、あれは当時凄く面白かったしのめり込めたから、やっぱ俺の感性が老化してるってことなんだろうと思う。

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    2022年06月05日
  • 落花流水

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    登場人物の会話がテンポ良く、今の高校生ってこんな感じなのかなぁ〜と感じた。
    会話の中に散りばめられている文学の蘊蓄などが楽しく、こんな会話が出来る友達が近くに居たら楽しいたまろうなと思った。
    それと共に、この作品の作者がまだ高校生ということにその知識の幅と深さに驚かされた。
    内容は浅い方だと思うが、楽しく読めた。

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    2022年05月12日
  • 落花流水

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    高校三年生の水咲,大学受験や仲良し自転車通学3人組の友情などのあれこれ.物思う高校生ライフが生き生きと語られる.
    子供の頃から結婚したいほど好きなお兄さん先生の隠された性癖にショックを受けつつも健気に信じ続ける水咲がどこかズレてはいるけれど,こういうふうに信じられる気持ちはかけがえのない財産だと思った.

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    2022年04月29日
  • 落花流水

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    朝ドラみたいに真っ直ぐで、読んでよかったと思わせて裏切らないのが好き。読むのが遅い私でも2時間程度で読める分量なのも、気軽で良い。
    しかし、なぜか著者と同世代の娘には受けが悪い。母親から「高校生でこんな本がかけるなんてすごいよね」と勧められるときに「だからあなたも頑張りなさい」という発してもいない裏メッセージを勝手に読み取り、うんざりしているのか。面白いのに読まないなんてもったいないな、と思ってきた。
    今回ふと思いついたのだが、もしかして本を買って読むという行為が、推し活のような心理になっているのでないか。デビュー作からずっと読み、作品の進化が我が子の成長のように誇らしく、著者を育てた気になっ

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    2022年03月19日
  • 落花流水

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    文の長さと中身の充実度がマッチしない。薄い。
    登場人物と同世代の作者だけあって、現代の田舎の高校生(しかも文藝ヲタ集団)がよく描かれていたとは思うし、日常生活の描写は割と納得できた。

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    2022年03月17日
  • 落花流水

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    藪椿が川上から流れてきた様子を見て、小6だった祐太お兄さんは、小学校に上がる前の私に「落花流水」と言った。
    散った花が水面に落ちて流されていく。春が過ぎていく、歳月が流れていくということだよ。と教えてくれた。
    憧れのお兄さん。
    落合祐太。
    警察に連れて行かれる姿を見て、夢だと思った。
    小さい頃からずっと好きだった人が犯罪者になってしまったら、、、。
    その、ぐるぐるする様子がとても共感できる。
    冷凍庫の中の聖一の話は、すごいなぁと思う。
    よくこんな印象的なアイディアを思いつくと、感心する。
    石田衣良の本名の苗字が石平。石平庄一。
    ラストのてんとう虫が中指から飛んでいく場面は涙が出そうになった。

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    2022年02月12日
  • 14歳、明日の時間割

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    『さよなら、田中さん』に次ぐ、第2作。デビュー作が話題になって、それっきり続かないという作家が多くいるなか、この若さで意思をもってこちらの短編集を上梓した作者は小説家だ。これからも彼女ならではのペースと感性で物語を書いてほしいですね。

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    2021年10月11日
  • 14歳、明日の時間割

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    読みやすい本でした。
    でも、中学生が書いているという先入観からか(ごめんなさい)、敢えて難しい言葉や言い回しを使ったり、作品を引用してきたり、少し背伸びしているのかな?とも思えてしまいました。
    登場人物が、どの人もどことなく似ていて、サラッと読むと読み分けできず…(中原くんや国語の先生、美緒ちゃんは記憶に残りました!笑)多分著者さん自身の考え方が、どの人にも分身のように入ってしまっているのかなー?

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    2021年08月16日
  • 14歳、明日の時間割

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    14歳が書いたと言われると構成や表現もしっかりしていて驚くが、1冊の小説として読むと、割とありそうな青春ものではある。

    それにしても中原君すごいな。完全無欠にみえて深刻な悩みを抱えているあたりもそつがない。

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    2021年02月09日
  • 14歳、明日の時間割

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    体育の時間の話もすごく良かったけど、家庭科の時間の話が爆笑しちゃいました!笑
    お母さんが裁縫苦手で幼稚園のバザーに出す品物を手作りしたティッシュケースがずっと売れ残っていて久し振りに幼稚園の前を通りお祭りをやっていたから寄ってみると自分が作ったティッシュケースが毎年売れ残ってたらしく友達のお母さんにタダであげるから良かったら持っていってと言われた。ここ凄い爆笑してしまった

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    2021年01月31日