鈴木るりかのレビュー一覧

  • 星に願いを

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    ネタバレ

    待ちに待ったシリーズ4作目。前半は花ちゃんの母・真千子さんがひったくりに遭い、それでもたくましい母の姿を見せるが、犯人は意外な人物で物語に若干の影を落とす。後半は花ちゃんの母・真千子さんと祖母のタツヨさんの因縁と壮絶な過去がタツヨさんの遺品である日記の形であかされる。20歳になった作者の経験で書ける話ではないようなあまりに辛い内容に読む手が止まる。この日記を読んだ真千子さんの精神状態が心配でならない。いつも通り豪快で明るいお母さんであってほしい。早くこの続きを、そして花ちゃんに少しでも明るい未来を。

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    2024年01月10日
  • 星に願いを

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    鈴木るりかの星に願いをを読みました。
    私を月に連れてっての続編です。
    今回は、鬼ばばあのお祖母さんが亡くなり、その残された日記が主な内容です。
    前回で鬼ばばあの中にもおやとと思わせる部分があったのですが、それを裏づける日記の内容でした。
    やっぱり映画になって欲しいかも(^-^)

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    2024年01月04日
  • 私を月に連れてって

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    鈴木るりかの私を月に連れてってを読みました。
    鈴木るりか高校二年生の時の作品です。
    昨日読んだ太陽はひとりぼっちの続きのようです。
    遠くへ行きたいと、私を月に連れてってと、夜を越えての三部作で、遠くへ行きたいは同級生の石井君と家から出たことがない女の子との出会い。私を月に連れてっては、ひきこもりの大家さんの息子が、綺麗な女の人に道を聞かれたことから、ひきこもりから脱皮。
    夜を越えてはお母さんの小さい頃の話と、読みやすく、面白かったです。

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    2024年01月02日
  • 星に願いを

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    いつも明るく楽しい気分になる「田中さん」シリーズ第4弾。
    本作では、涙を流しながらのラスト。
    まさかこんなラストを迎えるなんて! 
    花ちゃんの母・真千子さんの絶縁状態だった母娘の過去に迫る作品でした。

    戦後間もない時代、不遇の家庭環境で家族の温かみを感じることのなかった祖母。そして母娘が一緒に過ごしたのはほんの短い幼少期だけ。
    祖母が遺した日記に記された想いはーー。

    花ちゃんの母でもある娘・真千子への愛情と激しい後悔、自責の念が来る日も来る日も綴られていて、苦しくて苦しくて胸が締め付けられる。
    「おかーしゃーん」の声が耳から離れなくて堪らない。

    祖母への想いを溢れさせる花ちゃんと賢人の会

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    2023年12月12日
  • 星に願いを

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    なかなかディープなお話しで、育児、金、贖罪と息苦しく読み進めていきました。

    今では産後うつとか、メンタルの不調も理解がひろまってきていたり、生活もしやすく感じる部分も増えたように思いますが、それでも悩み苦しむ人は数しれず。
    お金や心に余裕が無いと荒みます。
    にっちもさっちもいかなくなる前に、悩みを打ち明けたり、相談出来る人がいたらと思います。
    誰とも心が通わず、孤独を感じることほど辛いことはありません。

    若手作家さんながら、非常に考えさせられる内容でハッとさせられました。

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    2023年12月11日
  • 星に願いを

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    『さよなら、田中さん』
    『太陽はひとりぼっち』
    『私を月に連れてって』に続くシリーズ第四弾。

    「金の星」「星に願いを」の二話収録。

    一話目は花実の母・真千子がひったくりの被害に遭う話。
    ユーモア溢れる軽快な物語を楽しんでいると、二話で一気に壮絶な世界へ誘われる。

    見知らぬ女性から届いた花実の祖母・タツヨの訃報。
    タツヨが残した日記に書かれていたのは、目を覆いたくなるような凄惨な家族の歴史だった。

    負のスパイラル、毒親の連鎖、どこかで断ち切る事は出来なかったのか。

    ラストは花実と共に星に願いたくなる。

    心揺さぶられる家族小説。

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    2023年12月06日
  • 落花流水

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    近所のお兄ちゃん、落合先生が下着泥棒で捕まった。文武両道、品行方正で両親と同じ教師の道に進んだ彼にずっと憧れ続け、同じく教師になる進路を決めたばかりの高校生、水咲の心は大混乱。全国ニュースで盗んだパンツ800枚と逮捕される瞬間まで流れたのに信じられない水咲の一途な暴走恋心が深刻にではなくコミカルに描かれているのが瑞々しい。幼馴染みの二人、愛海と聖二のギリギリを攻めた茶化しっぷりが重くなりそうな内容を軽やかにしている。そのネタが三人が文藝部(藝の漢字にこだわりあり)だけあって様々な文学要因から持ってきてテンポ良く進むのが楽しい。落合家の事情が描かれないのが逆にリアルだ。高校生から見た事件ってこん

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    2023年08月13日
  • 私を月に連れてって

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    「遠くへ行きたい」「私を月に連れてって」「夜を越えて」
    3話収録の連作短編集で『さよなら、田中さん』『太陽はひとりぼっち』に続く田中母子シリーズ第三弾。

    今回は『月』がテーマになっている事もあり、月光の裏側の暗い部分が、登場人物の心の闇部分とリンクして描かれている。

    花実とお母さん、大家さん、親友の佐知子、ナイスキャラの石井君、2階の住人・賢人など、それぞれが織りなすテンポの良い会話に笑っていると、突如現れる社会問題。

    ユーモアと負の感情のバランスがお見事。

    若干17歳にしてその知識と語彙の豊富さ、感性に感動する。

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    2023年02月16日
  • 落花流水

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    鈴木さんの小説は全部読んでいますがこの作品は成長を感じさせられるものでした。
    ハッピーエンドではないところやその後の展開が気になるところも素晴らしいと思います。

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    2023年02月05日
  • 落花流水

    購入済み

    昭和感あふれる笑いが楽しい

    今回は田中さんシリーズではないけど、ユーモア溢れる軽妙な会話と昭和感たっぷりのネタは健在。ホントにJKが書いたの?登場人物は進学校の高校文藝部の部員たちという設定ということもあり、いろんな文芸作品をパロったフレーズが次から次へと出てくる。これって格調が高すぎてオリジナルを知ってないと笑えない。個人的には「母さん、ぼくのヘルメットはどうしたんでせうね?」がツボった。てっきり森村誠一の『人間の証明』のパクリかと思ったら、西條八十の詩がオリジナルなんですね。高校生の純朴な心が微笑ましい爽やかな青春小説だった。

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    2022年12月23日
  • 落花流水

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    さよなら田中さんを読んで、他も読んでみたくなりこちらを読んでみた。

    独特の世界観が笑えるし泣けた。
    こんなハイレベルな会話をする高校生が居るのか?

    信じる者は救われる。
    救いたいと思ってくれる人が居れば救われる人がいる。
    水咲の思いが救われますように。。。

    読み終わると表紙の絵がますます素敵にみえる。

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    2022年12月19日
  • 落花流水

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    鈴木るりかさん、パワーアップしていた!
    頭もさらにハイ回転で執筆しているのでしょうね。

    主人公を含む幼馴染たちとの高校3年生3人の会話が、るりかさん、昭和から生きていた人かと思う。

    ふいに「明るい農村」「加山雄三が言うならわかるけど」「もう頰づえはつかない」頁が進むにつれ、古典文学・俳句・海外ドラマ・社会的事件・芸能、もうさまざまフレーズとダジャレが飛び交う。
    本来のストーリーがわからなくなりそうになる。
    これは、小説漫才と言わせていただこう。
    (本当は女子高生恋愛小説?)

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    2022年11月15日
  • 私を月に連れてって

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    『さよなら、田中さん』の花実の物語の3作目

    花実に気があるらしい石井君
    木戸先生のお兄さんと賢人
    お母さんの過去を知る人

    前作でおばあちゃんが出てきて謎だったところが、今回で一つ解き明かされたされたかもしれない
    続きが出てくれたらいいなと思う

    学生ということで1年に1作の刊行ペースだった鈴木るりかさん
    2022年に大学生になったらしいので今後は新刊も増えるのかな?楽しみ

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    2022年10月18日
  • 太陽はひとりぼっち

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    『さよなら、田中さん』の続編。2冊目。

    賢人が引きこもることになった中学時代のある事件の話
    突然現れた嫌なおばあちゃんだったタツヨ
    中学から友達になった佐知子

    『さよなら、田中さん』で地元の私立中学に全部落ち、地方のキリスト教系の中学校に入寮することになった三上くん

    小学校時代の担任だった木戸先生のお兄ちゃんの話

    鈴木るりかさんの中学生とは思えない、深みのある感性で描かれる人間ドラマが面白い

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    2022年10月18日
  • 落花流水

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    テンポが若々しくて、あっという間に読んでしまった。
    憧れのおにいちゃんの犯罪、かなりショッキングな出来事を深刻になりすぎないよう、友人や家族の会話で蹴散らすような、ある意味これが高校生のリアルかもなぁと思いながら。
    ただ主人公水咲の気持ちのみで進むのでちょっと物足りなかった。

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    2022年08月28日
  • 太陽はひとりぼっち

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    しまった。。。

    さよなら、田中さん
    を読まずして、こちらを先に読んでしまった。
    多分前作を読んでいたら、全く違う感想になったのだろうなぁ。。。。


    いやでもしかし、読んでなかったが良い作品だった。
    それぞれに沢山の悩みを抱えた人物が沢山登場するのだが、どの話に出てくる人も、みんな前向きで美しい。

    これがこの作者様の魅力なのだろうなぁ。

    木戸先生、よく出てくるなぁと思ったら、最後の短編で木戸先生が。

    こんな展開もとても素敵。
    そして、えーーー!!そんな落ち!?って、どこかほっこり(^-^)

    作者様はまだお若いのに、凄い実力だな。
    他の作品も読んでみたい。素晴らしい(*^^*)

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    2022年07月09日
  • 落花流水

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    「さよなら、田中さん」以来楽しみに読んでいる、鈴木るりかさんの新作。「現役受験生が書く受験生のリアル」とかいう紹介文を見たけど、その言葉から受ける印象と中味はちょっと違うんじゃないかな。受験生なんて狭い枠ではなくて、誰もが持つ「ままならなさ」を重くならずに描いた、著者らしい作だと思う。

    いきなり下着泥棒の話から始まって(しかも犯人は主人公水咲にとっての王子様)、あれま、このお話はどう進むのかと思ったが、その件の着地点が焦点ではないのだった。憧れの人がおこした衝撃的な事件に、水咲の心は揺れ動く。でもそこに危うい感じがほとんどないのは、農村地帯に住み(水咲の家は農家)、通学時にはヘルメット着用と

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    2022年03月22日
  • 落花流水

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    ネタバレ

    中2で作家デビューし5冊目のこの本。田中さんシリーズでなく、また新しい物語。何もかも完璧な初恋の相手、隣の家のお兄ちゃんと慕った相手が、ある日、下着泥棒で捕まってしまう。信じられない気持ちの水咲。もう、水咲の真っ直ぐな素直な感情や、愛海や聖二、山田ァの掛け合いに何度も笑わされた。この方の作品は元気をくれる。この先、どんな作品を書くようになるのか、本当に楽しみ。とても良かった、素敵な作品。

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    2022年02月08日
  • 私を月に連れてって

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    よろこび、哀しみ、優しさ、強さ、不安。
    人間にはいろんな面があることが書かれていて、これを高校生が書いたとは、、、‼︎
    真相をつく言葉を知っているのが本当にすごい!
    「夜を越えていくんだよ」という言葉に勇気をもらい、アンラッキーの先払い、ツケの回収って発想もおもしろかった。

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    2021年12月28日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら田中さん」の続編。

    前作を読んだ時は、これを中学生が書いたのか⁉︎と驚くばかりだったが、今回も冒頭から「三波春夫のシベリア抑留の話(知らなかった)」や、「お大尽」なんて言葉が出てきて、作者は本当に高一⁉︎とまたまた驚愕。
    今作品も、金言格言目白押し。
    中一とは思えない花実ちゃんの、真っ直ぐながらも物事を冷静に客観的に捉える姿勢。
    オバサンも見習わないと…。

    本書は表題の花実ちゃんが主人公である「太陽はひとりぼっち」の他に、
    前作で全寮制のカトリック学校に進学した三上くんの学校生活と夏休みの帰省を描いた「神様ヘルプ」、
    花実ちゃんの小学校の恩師ちょっとオカルトな木戸先生の過去に触れ

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    2021年08月18日