鈴木るりかのレビュー一覧
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『さよなら、田中さん』『太陽はひとりぼっち』の続編です。
相変わらずの、るりかワールド笑
何度声を出して笑ってしまったことか笑
外で時間を潰しながら読んでいた時もあったので、その時は声は出せず、マスクの下の鼻の下を伸ばすにとどめ、なんとか我慢しました笑笑
主人公花実の母と大家さんの会話が面白過ぎます!
でも、本当は二人とも重い重いものを背負っているのです。それなのにガハハと笑って生きているのです。
デビュー作の『さよなら、田中さん』から花実も作者も成長して深みのある作品になっています。
貧乏だけど明るく生きている!だけでなく、皆、何かを抱えながらも明るく生きている!
そしてその“何か“は“何 -
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「寂しい?太陽はいつもひとりぼっちだ」
「さよなら、田中さん」の続編でありながら、単なる続編に留まらない大進化を遂げ、さらに味わい深い作品として花実ちゃんたち親子が帰ってきた。
前作も響く言葉がたくさんたくさんあったが、本作も相変わらず様々な問題提起や出来事、こちらの心に響く言葉がてんこ盛り。
前作では語られなかった花実ちゃんのお母さんの過去や、大家さんの息子の賢人の過去、逆に前作の最後の話で大変な印象を残していった花実の小学校時代のクラスメイト・三上くんの現在にスポットをあてたお話、そしてまさかまさかの、前作のうちに読みながら私が既に好きになっていた登場人物の1人、花実ちゃんの小学校時代の -
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もう、すっかり私は鈴木るりかさんのファンになってしまいました。
『さよなら、田中さん』の続編です。
前作では主人公の花実は小6、今作は中1。
たった一年だけど、この時期の一年は大きい。
そして、前作から二年たっての発売なので作者も14歳から16歳へと成長しているということでしょうか?
前作もとても面白く読んだけれど、今作は花実の成長と作者の成長が重なって、前作よりも成熟した物語になっていたと思いました。
前作ではどんなに辛いことが起きてもガハハと笑って楽しく毎日を過ごしていた花実親子が印象的だったけれど、今作では花実の母と祖母の確執や、大家さんの息子がニートになった経緯などが描かれています。
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「さよなら、田中さん」の続編。本作も読み始めてすぐ物語に引き込まれました。
登場人物がみんな個性的でその語り口も何ともいえず魅力的。
親子の会話シーンが楽しくて好き。
大家さんと花実のお母さんとの掛け合いとかホント面白すぎる。それを毎回冷静に観察し、心の中で突っ込みを入れる花実ちゃん!
2階に住む大家とは名ばかりのニートの賢人。
花実ちゃんの恩師の木戸先生。
木戸先生の兄。
前作「さよなら、田中さん」に登場してた三上君のその後。そしてそこからの花実との再会。
花実ちゃんのお母さんの子ども時代。
本編だけでなく、登場人物の視点で綴られた短編どれもが良かった。
余韻までしっかり楽しみました。
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鈴木るりか第5作。4作目の感想でこう書いた。
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凄まじい才能だ。年齢や人生経験など関係なく小説の天才が存在することを改めて感じた。作品を上梓される毎に磨かれ無駄が削がれた圧倒的なストーリテリングに驚嘆させられる。センス溢れる会話の妙と洗練されたギャグ、絶妙なメタファー、タイトルに込められた明確な主題、余韻を十分感じさせる終わり方、どれをてっても既に完成された美を感じる程。本作が直木賞候補になっても全く驚かないし、もうそれ以上の存在かもしれない。次回作が本当に楽しみ。
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本作の会話内で引用が多用されているところが若干やり過ぎ(頑張り過ぎ)感強く気になったが、それ以外は言うこと -
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相変わらず貧乏だけどその中でも日々を明るく逞しく過ごしている花実ちゃん親娘に出会える3作目。花実ちゃん視点の「遠くへ行きたい」はスマホ持ったり隣の席の石井君のちょっかいをウザがったりと中2らしい可愛らしい日常と平行に社会問題や将来への不安、母親への想いが平易な、しかし真っ直ぐな言葉で語られるのが相変わらず凄い。職業体験で出会ったしのぶさんから漏れてきた母の秘密で今後の展開がちょっと心配。賢人が文代さんという魅力的な人に恋する「私を月に連れてって」は締めも含めコミカルだけど(文代さんって前作のあの人だよねぇ)前に進もうとする爽やかさがいい。でも次でまた元に戻りそうだけど。しのぶさんと母との昔のエ
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ネタバレ『さよなら、田中さん』の花実親子シリーズ第3弾。
時代は令和になっても、相変わらず昭和感が色濃く残る田中家。
花実の母と、親子が暮らすアパートの大家さんの賑やかな会話には今回も癒やされる。
そんな家庭環境の中、花実も念願のスマホをゲットしたり進路のことで悩んだり、と大人の世界に近づいている。
そしてふとしたきっかけで、母の過去を知る人物と出逢い…。
「真実をすべて知ることがいいとは限らないし、その必要もないんです。そして知った後では、もう知る前には戻れないんですよ」
母の過去を知りたい気持ちは分かるけれど、小学校時代の恩師・木戸先生の言葉通り、知ればいいというものではない。
いつも花実の幸せだ -
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ネタバレ鈴木るりかさんの作家デビュー作『さよなら、田中さん』第2弾。
新年早々、花実と豪快な花実の母の物語の続きが読めてとても嬉しい。
老いも若きも男も女も、みな居場所を探してる。
誰にも縛られることなく、自分が自分らしく居られる場所を。
誰もが羨む素敵な家に家族と共に暮らしているのに家の中で居場所がない、と嘆く花実の友人・佐知子。
狭い借家でもお金がなくても大好きな母と賑やかに暮らす花実を見ていると、居場所とは単なる”場所”なんかではないんだな、と思う。
自分を心から想ってくれる人が側にいて、全力でぶつかってきてくれる。
他人が何と言おうと自分さえ居心地が良ければそれが一番の居場所。
新年の始まり -
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ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
『さよなら、田中さん』を14歳で書いた著者。「書いて欲しい」と背中を押した選者の石田衣良さんありがとう。『14歳、明日の時間割』『太陽はひとりぼっち』も読みました。プロットを書かずに湧き出るストーリーを書いている、とは著者の創作スタイルだそうですが、伏線回収が凄すぎる今作。田中さん(母)を虐待していた祖母のぽろっとこぼした言葉、小学校担任の兄…いったいどこからキャラクターたちは著者の頭のなかで動いていくんでしょう。続きが早く読みたい。でも花ちゃんにはゆっくり成長していって欲しいし、伏線回収でどんなふうに成長していくのか、その姿を読んでいきたい。