鈴木るりかのレビュー一覧

  • 私を月に連れてって

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    田中さんシリーズ、花実の母みちこサンの少女期を知る人の出現に驚き、みちこサンと花実の繋がりが気になった

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    2021年06月23日
  • 私を月に連れてって

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    相変わらず貧乏だけどその中でも日々を明るく逞しく過ごしている花実ちゃん親娘に出会える3作目。花実ちゃん視点の「遠くへ行きたい」はスマホ持ったり隣の席の石井君のちょっかいをウザがったりと中2らしい可愛らしい日常と平行に社会問題や将来への不安、母親への想いが平易な、しかし真っ直ぐな言葉で語られるのが相変わらず凄い。職業体験で出会ったしのぶさんから漏れてきた母の秘密で今後の展開がちょっと心配。賢人が文代さんという魅力的な人に恋する「私を月に連れてって」は締めも含めコミカルだけど(文代さんって前作のあの人だよねぇ)前に進もうとする爽やかさがいい。でも次でまた元に戻りそうだけど。しのぶさんと母との昔のエ

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    2021年05月02日
  • 太陽はひとりぼっち

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    私、この作者好きかもしれない、、、!
    登場人物がみんな悩みや、傷のような物を抱えていて、
    少し変わっているんだけど、
    優しさや思いやりのような温かさを感じられるのがいい。

    今回の作品はそれぞれの人物が形成された過去が描かれていて一気読みしてしまった。

    登場人物みんなが幸せになってほしいなぁ。

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    2021年04月29日
  • 14歳、明日の時間割

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    素晴らしい!鈴木るりかさん二冊目。中学校の各教科名に見立てた短編構成。「国語(著者がモデルと思われる)」と「道徳」、「体育」、そして矢崎先生の「放課後」が特に好き。各章で必ずキーマンとして登場する中原くんもいい。しかしこの年齢でこの完成度。昭和の出来事やアレンジした古歌、青春だけでなく死生観まで描く著者の筆力は見事。共感する人多いんじゃないかな。鈴木さんが年齢重ねた未来はどんな作風になるんだろう。すごい楽しみだ。

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    2021年03月09日
  • 私を月に連れてって

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    ネタバレ

    『さよなら、田中さん』の花実親子シリーズ第3弾。
    時代は令和になっても、相変わらず昭和感が色濃く残る田中家。
    花実の母と、親子が暮らすアパートの大家さんの賑やかな会話には今回も癒やされる。
    そんな家庭環境の中、花実も念願のスマホをゲットしたり進路のことで悩んだり、と大人の世界に近づいている。
    そしてふとしたきっかけで、母の過去を知る人物と出逢い…。
    「真実をすべて知ることがいいとは限らないし、その必要もないんです。そして知った後では、もう知る前には戻れないんですよ」
    母の過去を知りたい気持ちは分かるけれど、小学校時代の恩師・木戸先生の言葉通り、知ればいいというものではない。
    いつも花実の幸せだ

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    2021年02月21日
  • 私を月に連れてって

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    「夜を超えて」がとてもよかった。これまでかかれてきた明るくて、裏表のない田中母があるからこそ、胸がじんとしました。

    花ちゃん、私も木戸先生に会いたくなったよ。

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    2021年02月12日
  • 太陽はひとりぼっち

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    ネタバレ

    鈴木るりかさんの作家デビュー作『さよなら、田中さん』第2弾。
    新年早々、花実と豪快な花実の母の物語の続きが読めてとても嬉しい。

    老いも若きも男も女も、みな居場所を探してる。
    誰にも縛られることなく、自分が自分らしく居られる場所を。
    誰もが羨む素敵な家に家族と共に暮らしているのに家の中で居場所がない、と嘆く花実の友人・佐知子。
    狭い借家でもお金がなくても大好きな母と賑やかに暮らす花実を見ていると、居場所とは単なる”場所”なんかではないんだな、と思う。
    自分を心から想ってくれる人が側にいて、全力でぶつかってきてくれる。
    他人が何と言おうと自分さえ居心地が良ければそれが一番の居場所。
    新年の始まり

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    2021年01月02日
  • 私を月に連れてって

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    ネタバレ

    読書記録です。まだの人は読まないでね。

    『さよなら、田中さん』を14歳で書いた著者。「書いて欲しい」と背中を押した選者の石田衣良さんありがとう。『14歳、明日の時間割』『太陽はひとりぼっち』も読みました。プロットを書かずに湧き出るストーリーを書いている、とは著者の創作スタイルだそうですが、伏線回収が凄すぎる今作。田中さん(母)を虐待していた祖母のぽろっとこぼした言葉、小学校担任の兄…いったいどこからキャラクターたちは著者の頭のなかで動いていくんでしょう。続きが早く読みたい。でも花ちゃんにはゆっくり成長していって欲しいし、伏線回収でどんなふうに成長していくのか、その姿を読んでいきたい。

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    2020年12月29日
  • 私を月に連れてって

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    凄まじい才能だ。年齢や人生経験など関係なく小説の天才が存在することを改めて感じた。作品を上梓される毎に磨かれ無駄が削がれた圧倒的なストーリテリングに驚嘆させられる。センス溢れる会話の妙と洗練されたギャグ、絶妙なメタファー、タイトルに込められた明確な主題、余韻を十分感じさせる終わり方、どれをてっても既に完成された美を感じる程。本作が直木賞候補になっても全く驚かないし、もうそれ以上の存在かもしれない。次回作が本当に楽しみ。

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    2020年12月21日
  • 私を月に連れてって

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    さよなら田中さん、の第三弾。相変わらず、田中母娘の清々しいほどの裏表ない生活に、何度も吹き出した。今回は一言「早く続編よみたいっ!」です。え?!どうなるの?どういうことなの?が散りばめられて、一年後の新作待ちきれないよ。賢人の恋は…(笑) でもさ、新しい人生踏み出してほしいな。花実ちゃんの優しさと強さと賢さ、読んでいて泣きそうになる。前作の「太陽はひとりぼっち」も読み直さねば!きっと新たな発見あると思う。

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    2020年11月29日
  • 太陽はひとりぼっち

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    ネタバレ

    さよなら田中さんの続編
    有名だったり話題の漫画家さんの表紙じゃなくても
    十分読んでもらえる作家さんになってほしいから
    今回の装丁はグッドです!

    作られた話なのは当たり前でリアリティはないんだけど
    もの悲しさに浸ってしまう
    おかしいんだけど哀愁って感じ
    がんばれーって応援したくなる
    お母さんはもう少し幸せにしてあげてー!
    最後の短編の?→!を誰かと共有したいなぁ

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    2020年06月27日
  • 太陽はひとりぼっち

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    ネタバレ

    読書記録です。まだの人は読まないでね。

    「太陽はひとりぼっち」田中さん母娘の続編。中学生になった花ちゃん、ちょっと思春期入ってるけど、たくましいお母さんの愛で曲がらず育っています。お母さんの幼い頃のエピソードが切ない。毒母だった祖母と孫、昔のことは水に流して仲直りして~となったらできすぎでいやだなぁと思ったけど、さすがは花ちゃん、しっかりお母さんの味方でありつつ毒祖母の毒気も抜いてましたね。過去との対峙で結構オトナの対応を見せたかと思えば、世間知らずでエロオヤジに絡まれて警察沙汰を起こしてたり。はらはらしまいした。
    「神様ヘルプ」ここにもいたんだよね、中受で全落ちした息子(花ちゃんと同級生)

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    2020年05月18日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら、田中さん」の続編。花ちゃん中学生に進学。制服等のお金の工面に苦労したり貧乏だけど母娘真っ直ぐに生きている。そこに金が送金されないから、と祖母がやってくる。この祖母が見事なクソババで花ちゃんのお母さんとの過酷な過去が本当胸が痛い。それでも縁が切れきれない業をお母さん視点で平易な言葉で語るのが凄い。新しい友達佐知子ちゃんの家庭に居場所がない苦しさの描き方もまた上手いんだこれが。2本ある短編で三上君のその後「神様ヘルプ」では花ちゃんへの想いににやにやさせられ木戸先生の失踪した兄の話「オーマイブラザー」では兄弟の絆にほろりとさせられた。作者が高校生とは末恐ろしいぞ。

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    2020年02月01日
  • 14歳、明日の時間割

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    いろんな中学生が関わって、少しずつ変わろうとしているのに胸を打たれました。
    茜ちゃんの話が個人的には一番感動しました。
    大好きなおじいちゃんのために自分の苦手なことに挑戦するって、なかなかできないことだと思います。
    あと、先生の話にも感動してしまいました。
    人とは違う才能がないっていうことを今までは自分に隠していたけれど、それを周りから感じ取ってしまってへこむ。でも、そこからなぜ自分は小説を書き出したのかという原点に戻ってみると、案外単純だってことに気づいて、もう一度立ち上がれる。
    一回挫折して、もう一度立ち上がれる人間は確実に強くなると思います。

    2025.8.31

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    2025年08月31日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら田中さん」を読んだのは随分前の話で、
    どんな内容だったのか
    詳細は思い出せないのだけれど、
    それでも充分に楽しめた。

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    2025年07月23日
  • 星に願いを

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    前半面白く後半悲しい話。
    花ちゃんのおばあちゃんが可哀想で辛かった、あんなにも酷い親や兄弟がこの世にいるのだろうか…酷すぎて怒りが込み上げてきた。
    花ちゃんとお母さんにはこれからも幸せでいてほしい、きっとお母さんもおばあちゃんの辛かった気持ちをわかってくれるはず
    しかし鈴木るりかさんはこの若さでこんな文章が書けるなんて凄すぎるわ
    次回作も期待しています!

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    2025年07月05日
  • さよなら、田中さん

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    え?
    この小説、14歳の子が??? 
    すごーい。
    なんで??
    こんなに物分かりの良い小学生のこと、中学生の作家さんが書けるなんて…
    すごーい、すごすぎるー‼️‼️‼️

    小説の内容もとっても好きよ❤️
    続編も読むよ‼️‼️

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    2025年05月11日
  • 14歳、明日の時間割

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    時間割をタイトルにした、主人公が変わる7つの連作短編集。全編に中原くんが登場して主人公たちをほぐしていく。14歳の6人と国語教師の矢崎先生の視点からの心温まるお話。
    中学生が書いたとは思えないほど卓越した構成力、豊富な語彙力、巧みな心理描写に驚かされた。

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    2025年03月24日
  • 14歳、明日の時間割

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    ずいぶん前にさよなら、田中さんを読んで、その時も泣いて笑ってすごい本だなと思ったが、今作も素晴らしい。
    時間割という各章のタイトルにぴったりの中身。
    特に自分自身にも憶えのある体育の時間にほろりときた。
    実際にも中原君みたいな友達がいれば救われる事が沢山あるんじゃないだろうか。
    最低なあの人の心まで軽くしちゃってるし。
    こういう終わり方の物語いいなあ。

    作者の鈴木るりかさん、もう大学生なんですね。
    順番に追いかけてみたいと思います。


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    2025年03月16日
  • さよなら、田中さん

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    中学生作家、素晴らしい。
    子どもの目線が文章に出ていてよりこの母娘に親しみを覚えた。言葉の選び方も凄いと思う。
    シリーズのようなのでその後が気になる。

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    2025年02月27日