鈴木るりかのレビュー一覧
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ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
「太陽はひとりぼっち」田中さん母娘の続編。中学生になった花ちゃん、ちょっと思春期入ってるけど、たくましいお母さんの愛で曲がらず育っています。お母さんの幼い頃のエピソードが切ない。毒母だった祖母と孫、昔のことは水に流して仲直りして~となったらできすぎでいやだなぁと思ったけど、さすがは花ちゃん、しっかりお母さんの味方でありつつ毒祖母の毒気も抜いてましたね。過去との対峙で結構オトナの対応を見せたかと思えば、世間知らずでエロオヤジに絡まれて警察沙汰を起こしてたり。はらはらしまいした。
「神様ヘルプ」ここにもいたんだよね、中受で全落ちした息子(花ちゃんと同級生) -
Posted by ブクログ
「さよなら、田中さん」の続編。花ちゃん中学生に進学。制服等のお金の工面に苦労したり貧乏だけど母娘真っ直ぐに生きている。そこに金が送金されないから、と祖母がやってくる。この祖母が見事なクソババで花ちゃんのお母さんとの過酷な過去が本当胸が痛い。それでも縁が切れきれない業をお母さん視点で平易な言葉で語るのが凄い。新しい友達佐知子ちゃんの家庭に居場所がない苦しさの描き方もまた上手いんだこれが。2本ある短編で三上君のその後「神様ヘルプ」では花ちゃんへの想いににやにやさせられ木戸先生の失踪した兄の話「オーマイブラザー」では兄弟の絆にほろりとさせられた。作者が高校生とは末恐ろしいぞ。
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Posted by ブクログ
14才のデビュー作ということで文庫本になるのを待っていた。
後書きを見ると7年経っての文庫本化ということで、多少の修正はあるようだが、それ程変更は無いようだ。色々頑張って書いたなという雰囲気はあるが、やはりこの年でこの内容は凄いとしか言いようが無い。実体験かと思うぐらいリアルさが出ている。西原理恵子さんの漫画が後ろに掲載されているが、ある意味、西原さんの漫画に出てくる登場人物達そのもののよう。豪快な母親に貧乏を貧乏と思わない主人公の田中さん。銀杏拾いや自販機のお釣り拾いなどは笑えて哀しい。大昔の話しのようでいて、今もあるかも知れないエピソードで満載。 -
Posted by ブクログ
「老後は、子育ての成績表ですよ」という言葉をラジオで聞き、自分の今を思う花実の祖母。彼女の日記に圧倒された。多くの悔恨と諦めようとする中での少しの期待があった。そうなった理由がまた悲しく、どうしようもなかったのかもしれないが、自分がやって来たことへの始末のつけ方は、それでよかったのではと思った。負の連鎖を断ち切る難しさの中で生きてきて、断ち切る兆しを見られたことも、彼女にとっては最高の時間だったはず。
でも彼女の娘、つまり花実の母親の真千子も、負の連鎖の犠牲者でたくさん辛い目にあってきた。それを本当に頑張って頑張って生きてきたこと、花実と正面から向き合って育てていることは、すごいことだと思う